バスケB2・ベルテックス静岡 山形に競り負け3連敗

 バスケットボールBリーグ2部(B2)は6日、静岡市中央体育館などで行われ、静岡は延長の末に92―103で山形に敗れ3連敗となった。通算成績は13勝16敗となり、B2初年度は前半30試合を勝率5割以下で折り返すことになった。静岡-山形 第1クオーター、静岡の山田がドライブからシュートを放つ=静岡市中央体育館
 静岡は山形の3点シュート攻勢で流れを失った。1点リードで迎えた第2クオーター(Q)に6本を被弾し前半は38―48。後半は山田安斗夢、吉田健太郎らが外角から応戦し、第4Q中盤に逆転したが、3点リードの残り43秒で追い付かれ、延長で力尽きた。
 静岡は7日も同会場で山形と対戦する。

 ▽2部
山形 16勝13敗 103(19―20 29―18 19―24 21―26 延長 15―4)92 静岡 13勝16敗


最後の最後で試合締め切れず
 優位に進めながら最後の最後で試合を締め切れない。2024年初戦でまたも静岡の悪癖が顔を出した。86―82で迎えた第4クオーター(Q)残り1分36秒からの攻防で、山形に2本の3点シュートで追い付かれた。「時間帯と点差を考えどうプレーすべきか。共通認識がなかった」と山田。今季4度の延長戦は全敗だ。
 許した3点シュートは16本。警戒しながら要所で決められ、「守備からリズムをつくれなかった」(主将加納)と最後まで流れに乗れなかった。象徴的だったのは最大10点差をはね返した第4Q中盤。76―76から山田と加納が3点シュートを決めながら、直後に外から被弾した。
 B2初陣はここまで13勝16敗の西地区5位。シーズン折り返し(30試合)まで1試合を残し、5割ターンがなくなった。ただ、上位陣と互角に渡り合えているのも事実。この日もエースのブロープレーら主力3人をけがで欠きながら、7連勝中の難敵を追い詰めた。
 「戦えることは証明できている。それを勝ちきるところまでギアを上げたい」と加納。特に山形はプレーオフ争いのライバル。第2戦に勝って、後半戦へ勢いを付けたい。
(運動部・山本一真)

選手が募金呼びかけ 能登地震被災地を支援
能登半島地震の被災地支援へ募金を呼びかけるB2静岡と山形の選手ら=静岡市中央体育館  B2静岡は6日に静岡市中央体育館で開催した山形とのホーム戦に合わせ、能登半島地震の被災地にエールを送る募金活動を行った。募金箱を設置するとともに、試合後は両チームの選手が来場したファンに直接、協力を呼びかけた。
 能登半島がある石川県はB3金沢の本拠地。今季は、昨季まで静岡でプレーした東野恒紀が所属している縁もある。試合開始前には犠牲者への黙とうをささげ、選手は喪章を付けてプレーした。
 主将加納誠也は「必死にプレーすることで何かを伝えようということをチームで考えてきた。さらにできることがあればやっていきたい」と話した。募金活動は7日の試合でも行う。

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