空飛ぶクルマ、インドで社会実装 スカイ社、27年めど 州政府と事業推進

 スズキの出資を受けて「空飛ぶクルマ」を開発するスカイドライブ(愛知県豊田市)は11日、インドで2027年をめどに商用運航などの社会実装を目指すと発表した。西部グジャラート州政府と戦略パートナーシップ契約を同日までに締結した。スズキと共に、インドの事業開発を加速させる。
 日本で開発を進める3人乗り(操縦士1人、乗客2人)の機体をベースに、インドにおける移動手段としての需要や事業化を調査するほか、開発や製造、運航などを含めたエコシステム構築の環境づくりを進める。同州とのパートナーシップ契約に基づき、グジャラート州科学技術省のバックアップを受ける。
 日本で春ごろから、スズキの協力で空飛ぶクルマの製造を始める。22年以降、スズキの主力市場インドでも事業化を視野に、市場開拓や移動サービスの検証を進めてきた。
 福沢知浩代表取締役CEOは「モビリティの排出ガスや都市渋滞などの社会課題の解決に向け、新しいモビリティが貢献できるよう官民一体で進めていきたい」とコメントした。
 (浜松総局・山本雅子)

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