清水港「河岸の市」に大型デッキや神社 2025年4月に新装開店 夜間営業強化も
2025年4月にリニューアルオープンするJR清水駅東口の「清水魚市場 河岸の市」の概要が明らかになってきた。敷地内で新築移転させる「いちば館」2階の巨大デッキと駅を歩行者用通路で直結させ、デッキでビアガーデンやイベントを開けるようにする。会社帰りに立ち寄れるよう夜間営業を強化する。20日までに関係者が明らかにした。
河岸の市は鮮魚などのいちば館と飲食店の「まぐろ館」からなる。新しいいちば館は鉄骨平屋一部2階建て(延べ床約3200平方メートル)。鮮魚のほか飲食店のテナントなど24~25店舗の入居を想定する。マグロ水揚げ日本一の清水港にちなみ海の恵みに感謝する神社も設ける。
河岸の市は、隣接地で清水魚市場を開設する民間企業の「清水魚」が改装する。全体計画では、26年7月までに敷地内に250台が収容可能な立体駐車場なども設ける。駅と直結する新しい「いちば館」は、近くの江尻港内の岸壁に駿河湾フェリーターミナルが移転するのと同じ25年春に先行オープンさせる予定。
周辺では独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)桜ケ丘病院の建設が進み、サッカースタジアムの建設構想もある。清水魚幹部は取材に「伊豆と清水、山梨・長野を結ぶ結節点になりたい。電車で訪れることができる施設としてPRしたい」とした。
(清水支局・坂本昌信)