静鉄新車両プロジェクト、無事「終点」に A3000形12編成目が初運行

 静岡鉄道が約40年ぶりに導入した新型車両「A3000形」の12編成目の車両「A3012号」が23日、営業運転を開始した。2016年からの新型車両導入プロジェクトが完了した。

利用客らに見守られながら姿を現した新型車両「A3012号」=静岡市葵区の新静岡駅
利用客らに見守られながら姿を現した新型車両「A3012号」=静岡市葵区の新静岡駅

 出発の記念式典が開かれた静岡市葵区の新静岡駅では、新型車両の運行開始に合わせて県内外の利用客や鉄道愛好家らがホームに足を運んだ。同鉄道の中村真也鉄道部長は「ここまで来られたのは電車を利用してくれる方やファンの方々のおかげ。市のシンボル的存在になれるよう安心安全で環境に配慮した運行に努めていく」とあいさつした。
 同車両は同日午前11時28分、新清水駅に向けて出発した。日頃から同鉄道を利用しており、新車両を楽しみにしていたという堀陽彦さん(7)=静岡市清水区=は「新しくなってうれしい」と笑顔を見せた。
 式典では旧型車両のつり革や座席などの部品が販売された。売り上げは能登半島地震の寄付金に充てられる。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞