鈴木紫陽
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新茶の香り楽しんで 静岡・呉服町でPRイベント 12日まで
新茶シーズンを盛り上げる静岡市と静岡呉服町名店街のコラボイベントが11日、同市葵区の呉服町通りで始まった。12日まで。 日本茶インストラクターを講師に招いた新茶の入れ方体験のほか、静岡茶商工業協同組合による500円均一の茶葉販売、市茶手揉(もみ)保存会による茶の手もみ製法の実演などが行われた。来場者は縁台に腰かけて新茶を味わったり、手もみの茶葉の香りを楽しんだりした。 新茶期に合わせて開催される同名店街の「呉服茶w(ごふくちゃう)」、山間地で生産される茶をPRする「茶縁」(市主催)の合同イベント。12日は静岡茶を使った茶染めの紹介や、静岡大のサークル「一煎(せん)」によるお茶の揚げパンと
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おまちで南国気分♪ 静岡・呉服町でフラダンスイベント 12日まで
静岡市内外の愛好団体が参加するフラダンスイベント「呉フラ」(静岡呉服町名店街主催)が11日、同市葵区の呉服町通りで始まった。12日まで計約450人が華やかな踊りを繰り広げる。 初日は色鮮やかな衣装に身を包んだダンサーたちがステージに上がり、ゆったりとしたメロディーとともに体を波打たせるような踊りで観客を魅了した。バッグやアクセサリーなどハワイアン雑貨の販売、ハワイの伝統的なマッサージ「ロミロミ」のコーナーも人気を集めた。 同イベントは昨年、フラダンスを通じてハワイの文化を市民にも触れてもらおうと初開催された。
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ショウブの足湯いい香り 静岡・しずもーる西ケ谷 端午の節句合わせ提供
静岡市葵区の西ケ谷資源循環体験プラザ「しずもーる西ケ谷」は5日、端午の節句に合わせて「しょうぶ湯」を提供した。五月晴れの空の下、来場者はショウブの香りに包まれながら足湯を堪能した。 同館の温泉と足湯で、血行促進や疲労回復の効果があるとされるショウブの葉の束を浮かべた。毎年ショウブの足湯を楽しみにしているという佐藤花音さん(9)=同区=は「いい香りがして気持ちいい」と笑顔を見せ、父の英之さん(44)は「ゴールデンウイークに近場でも楽しめるのがうれしい」と話した。 同館は天然の温泉水を清掃工場の熱で温めて浴場や足湯に使用している。7月には桃の葉湯、12月にはゆず湯を提供する。 (社会部・鈴
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優雅な演舞で観客魅了 バレエスタジオ 駿河区で発表会 静岡
静岡市駿河区の梶田美於バレエスタジオは4日、同区のグランシップで第30回発表会を開いた。生徒約80人が優雅な演舞を披露し観客を魅了した。 習い始めたばかりの幼児から大人までが2年に一度の発表会で日頃の練習の成果を見せた。生徒たちは色鮮やかな衣装に身を包んで「白鳥の湖」「眠れる森の美女」といった作品約30演目を舞い、華やかな空間を作り出した。 同スタジオ後援会の森純世会長は「生徒全員がけがや病気もなく当日を迎えられたことが何より。笑顔で舞台を終えてくれれば」と話した。 会場では能登半島地震の義援金を来場者から募った。 (社会部・鈴木紫陽)
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美術家望月さん作品展 「筒描」手法の版画や書籍カバー画など 静岡・葵区で21日まで
静岡市葵区の美術家望月通陽さんの展覧会が21日まで、同市葵区両替町の「三保原屋LOFT」で開かれている。 和紙や布地にのりを細く絞って線描きする「筒描」などの手法で制作した版画やタペストリーのほか、望月さんがカバーデザインを担当したCDや書籍など、多彩なジャンルの作品約80点が展示販売されている。 筒描で仕上げた縦58センチ、横51センチの作品「神が味方なら」には「神が味方なら次の戦争をやめるだろう」という曲の歌詞が英語で引用され、独創的な世界観が広がる。
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自衛隊の救援活動から防災学ぶ 静岡の常葉大橘中・高で講座 「自助・共助が重要」
静岡市葵区の常葉大橘中・高は16日、自衛隊静岡地方協力本部静岡募集案内所の伊藤通孝所長を講師に招き、防災講座を同校で開催した。 全校生徒約1400人が参加し、ウェブ会議アプリを用いて伊藤所長の講話を各学級で視聴した。伊藤所長は東日本大震災など災害時の自衛隊の救援活動を紹介し、公助には限界があると指摘した。「命を守るには、まずは自助・共助が重要。日頃からの備えで、いざという時に安心や自信を持って行動できるようにしてほしい」と強調した。 聴講した橘高3年の丸山遥士さん(17)は「普段から笛を持ち歩いたり、避難経路を確認したり、常に防災意識を持つことが重要だと感じた」と振り返った。
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旧型ダム、平均の51%土砂 1960年代以前完成、静岡県内の15基集計 貯水量低下、対策急務
土砂がダムに流れ込んで堆積する「堆砂」問題が深刻化している。高度経済成長期の1960年代以前に造られた県内のダム15基について、平均で総貯水容量の51%が土砂で埋まっていることが13日までに、静岡新聞社の集計で分かった。総貯水容量は堆砂容量、利水容量、洪水調節容量などを全て含めた容量。比較的古いダムで堆砂が進み、ダムにためる水量の調節機能が低下している現状が浮き彫りになった。 気候変動に伴い豪雨災害が激甚化する中、水量調節機能の低下によって下流域で河川氾濫などの水害リスクが高まるとされ、専門家はダムの改造など将来を見据えた対策が急務だと危機感を強める。 データが不十分だった4基を除く県
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「ダム改造」住民の思いが原動力に 19年前「堆砂」で水害、宮崎・耳川水系 地域団結「惨事防ぐ」
土砂がダムに流れ込んでたまる「堆砂」は静岡県だけでなく全国的な課題。過去に堆砂の影響で深刻な水害が起きた宮崎県の耳川水系では、水害リスクを減らそうと住民やダム管理者、行政など流域の関係者が協力し、ダムを改造して土砂を下流に流す対策が進む。改造には多額の費用が必要で、環境面から下流に土砂を流す影響を懸念する声もあるが、悲惨な水害を二度と経験したくないとの住民の思いが、対策を推進する原動力になっている。 「みんな相当つらい思いをした。災害に強い耳川をつくってほしいという思いでいっぱいだった」。中流域に位置する同県諸塚村で自治会組織の代表を務める大橋浩啓さん(68)が思い起こすのは2005年の
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静岡県立大が入学式 新入生「知識だけでなく対応力つけたい」
静岡県立大は9日、入学式を静岡市駿河区のグランシップで開いた。5学部や短期大学部、大学院の新入生計901人が期待を胸に新たな一歩を踏み出した。 今井康之学長は式辞で、人工知能(AI)や経済学などの分野が学者や専門家中心の議論になっている傾向に触れ、「市民が学問を理解し活用できるようにすることこそが大学の目的。有意義な学生生活を期待している」と激励した。 新入生を代表して、看護学部の藤田未夢さん(18)は「専門的な知識を信じるだけでなく地元についての知識や多くの物事に柔軟に対応する力を身につけたい」と述べ、「今日の決意を忘れず日々精進する」と力強く誓った。
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静岡・清水区の中部横断道で単独事故 上下線とも一時通行止め
30日午後3時ごろ、静岡市清水区土の中部横断道上りで、三重県の男性(75)が運転する乗用車が中央分離帯に衝突した。事故処理のため、富沢IC(インターチェンジ)―新清水JCT(ジャンクション)間で上りが約4時間、下りが約2時間にわたり、通行止めになった。県警高速隊によると、けが人はいないとみられる。現場は片側1車線の直線部分。同隊が事故原因を調べている。
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被害者が語る「SNS投資詐欺」リアルな手口 巧妙な偽アプリ/増える含み益/利率アップ求め入金 静岡市の50代女性
昨年10月上旬から11月下旬までの間に投資名目で現金約506万円をだまし取られた静岡市在住の個人事業主の50代女性が29日、静岡市葵区で報道機関の取材に応じ、SNS型投資詐欺の手口や被害の実態を語った。 女性は、親族の勧めで仮想通貨の投資アプリを使い、チャットで指定された個人名義の口座へ7回に渡り計約522万円を入金した。アプリ上で入金額や含み益が表示される仕組みだったが、偽アプリだった。「毎日金額が増えていく画面を見て心がくすぐられた。元金に応じて利率が上がったり、人数限定の複利ボーナスがあったりして、利率を上げるために入金を重ねてしまった」と話した。 後に「手数料」「税金」「延滞金」
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記者コラム「清流」 次の一歩を
7年前、高校陸上部の顧問のひと声で愛知県から能登半島へ向かった。輪島市で開催された競歩の全国大会。前年のけがでインターハイの夢を諦めて下を向いていた私の目に映ったのは沿道いっぱいに並んで応援する地元住民の姿だった。海風や日差しも背中を押してくれ、歩け歩けと思ううちにゴールにたどり着いた。過去を嘆いて立ち止まっていた私に、夢に向かって歩き出す大切さを気付かせてくれた瞬間になった。 しかし、能登半島地震の被災地に入った静岡市消防局隊員への取材で聞いた現状は当時の記憶とは全く違った。大会の走路だった輪島市河井町の火災被害にも言葉を失った。今年の大会は中止になったという。7年前、勇気をくれた輪島の
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三熊野神社大祭PR 掛川観光協会、静岡 新聞放送会館訪問
掛川観光協会大須賀支部(内藤澄夫会長)の役員5人が12日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館を訪れ、掛川市横須賀地区で4月5~7日に開催される三熊野神社大祭をPRした。 同大祭では地区の13町がそれぞれ自慢の「祢里(ねり)」と呼ばれる山車を引き回し、同地区に伝わる県無形文化財「三社祭礼囃子(ばやし)」のリズムに合わせて地区内を練り歩く。6日の奉納祭と最終日の千秋楽では、全町の祢里が境内に集まる。両日の様子はユーチューブでライブ配信する。 法被姿で訪れた役員は大祭の魅力を紹介した。同支部の山下浩章理事は「地元を離れた人たちも祭りのために帰ってきてくれて、町がにぎやかになる。遠州の春を祭りで楽
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白沢さん 50年見守りありがとう 安東小児童から感謝状 交通安全指導 29日引退 静岡市
静岡市葵区の安東小で交通安全指導のため登校する児童の見守り活動を50年間続けてきた白沢孟さん(92)=同区=が29日、同校離任式の日をもって活動を引退する。白沢さんは11日、感謝の気持ちと同校創立150周年を祝うため同校で花火を上げた。 児童が教室の窓から見守る中、運動場で打ち上げ花火3発を披露した白沢さんは「皆さんの元気なあいさつが活力のもと。交通安全に気を付けて。ありがとう」と惜別の言葉を述べた。 3年生からは日頃の活動への感謝状が手渡された。同校音楽科教員の鈴木光さん(64)は「白沢さんがいると子どもたちも自然とあいさつが出る。学校の歴史とも言えるかけがえのない存在」と振り返った。
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5年ぶり静岡マラソン 国内外1万2千人力走 男子・小田さん、女子・田中さんV
静岡マラソン(静岡市、静岡陸上競技協会など主催)が10日、静岡市内で5年ぶりに開催された。静岡市役所静岡庁舎からJR清水駅前までの42・195キロで行われ、国内外から約1万2千人が参加した。男子総合は小田俊平さん(28)=コマネチRC=が2時間15分36秒で優勝し、女子総合は田中礼美さん(32)=平塚市陸協=が2時間41分23秒で制した。 小田さんは自己ベストを18秒更新。「沿道からの応援に力をもらい、気持ちを切らさず粘りきった」と振り返った。小田さんは7年前、自身初のフルマラソンとして同大会にエントリーした。「思い入れのある静岡マラソンで優勝できてうれしい」と笑顔を見せた。 女子総合優
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「デザインファーム」惜しまれ閉館へ 静岡・御幸町に移転 専門学校が企画運営
静岡市葵区鷹匠の静岡デザイン専門学校が企画運営するサテライトスペース「デザインファーム」(同区七間町)が同校の校舎移転に伴い17日で閉館し、17年間の歴史に幕を閉じる。 2007年6月のオープン以来、同校生徒や卒業生らの作品展が開かれ、地域住民にも親しまれてきた。同スペースの広報担当者は「閉館と聞いて駆けつけた方が『生徒の新しい発想が元気を与えてくれる夢の館だった』と言ってくれた。17年間、市民を中心に多くの方に愛されていたと強く感じた」と振り返った。 最終イベントとして、ファッションデザイン科3年生による授業成果展「クリエーティブワーク卒業制作」を17日まで開催中。1月に開いた卒業制作
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「国内最年少」リサイタル コントラバス、稲木君(森下小5年) 父に師事、2年で急成長
静岡市駿河区の森下小5年稲木大和君(11)が10日、コントラバスのリサイタルを同市葵区の静岡音楽館AOIで開催する。父親の稲木良光さんによると、コントラバスのリサイタル主催者としては国内史上最年少になるという。 大和君がコントラバスを始めたのは約2年前。プロのコントラバス奏者である良光さんの勧めで、子ども用サイズのコントラバスに触れた。自宅のリビングで毎日練習を重ね、約半年間で自分の背丈よりも大きな楽器で曲目を演奏できるようになった。2021年の日本演奏家コンクールプライマリー弦楽器部門金賞を皮切りに数々のコンクールで受賞を重ね、現在は難易度の高い音楽大学レベルの演奏曲にも挑戦する。 高
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捨てずにおいしく料理 児童ら、食品ロス削減学ぶ 専門学生の環境配慮レシピに挑戦 静岡市葵区
静岡市は24日、食品ロス削減に向けた親子料理教室を同市葵区の鈴木学園中央調理製菓専門学校で開いた。市内を中心に小学生と保護者約40人が参加し、食材を無駄なく使い切る調理法などを学んだ。 同校生徒が環境配慮の観点で考案した全80点のレシピのうち、「SDGsギョーザ」「野菜の皮チヂミ」「ブロッコリーの芯の豚バラ巻き」の3品を作った。レシピにはダイコンの葉やキャベツの芯など、通常は廃棄されることが多い食材を使用した。同校の佐藤文俊講師や生徒のサポートを受けながら、親子で協力して料理を完成させた。 島田第一小2年の山田栞鈴さん(8)は「普段食べないキャベツの芯がおいしくてびっくりした。家でもまた
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静鉄新車両プロジェクト、無事「終点」に A3000形12編成目が初運行
静岡鉄道が約40年ぶりに導入した新型車両「A3000形」の12編成目の車両「A3012号」が23日、営業運転を開始した。2016年からの新型車両導入プロジェクトが完了した。 出発の記念式典が開かれた静岡市葵区の新静岡駅では、新型車両の運行開始に合わせて県内外の利用客や鉄道愛好家らがホームに足を運んだ。同鉄道の中村真也鉄道部長は「ここまで来られたのは電車を利用してくれる方やファンの方々のおかげ。市のシンボル的存在になれるよう安心安全で環境に配慮した運行に努めていく」とあいさつした。 同車両は同日午前11時28分、新清水駅に向けて出発した。日頃から同鉄道を利用しており、新車両を楽しみにしてい
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静岡庁舎、紫に輝く てんかん啓発「パープルデー」でライトアップ
国際的なてんかん啓発イベント「パープルデー」(3月26日)に向け、静岡市葵区の静岡てんかん・神経医療センターは21日、市役所静岡庁舎本館あおい塔ドームをてんかんのイメージカラーである紫色に照らすライトアップを始めた。3月26日のパープルデー当日まで、日没から午後10時の時間帯に点灯する。 てんかんに対する理解や正しい知識を広めるための国際的な取り組みで、同市でのライトアップは今回が9回目。2008年にパープルデーを立ち上げたカナダ在住の女性キャシディー・メーガンさんが好きな「ラベンダー色」をシンボルカラーとしている。 同区の葵スクエアで開かれた点灯式で、同センターの今井克美院長は「不安や