茶況(3月11日)朝比奈玉露生産者 藤枝市が育成事業 24年度

 藤枝市は2024年度、深刻化する朝比奈玉露生産の担い手不足の対策として、後継者確保と育成事業に着手し、新規生産者の就農体制を確立する。24年度一般会計当初予算案に関連費用300万円を計上した。
 担い手を呼び込むきっかけづくりとして、農林環境専門職の大学生ら若者向けに、玉露の生産技術に関する講座を同市岡部町で開催する。初回の23日は生産者が玉露の魅力や植栽について紹介する。参加者は約1年間かけて、被覆や手摘みなども学ぶ。
 雇用就農支援では、市岡部地域の生産者が就農を目指す研修生を受け入れ、栽培技術を伝承する。生産者を対象に支援費用60万円、49歳以下の研修生には玉露生産のための研修費150万円をそれぞれ補助する。
 市によると、岡部町朝比奈地区は玉露の日本三大産地の一つだが、生産者の高齢化が進み、産地として危機的な状況に陥っている。
 (藤枝支局・青木功太)

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