バスケB2・ベルテックス静岡、首位たたき 滋賀に94-82

 バスケットボールBリーグ2部(B2)は23日、草薙このはなアリーナなどで行われ、西地区5位の静岡は94―82で同地区首位の滋賀を破り、通算成績を22勝28敗とした。プレーオフのワイルドカード争いは3位で、出場圏内の2位神戸とは1ゲーム差のまま。

静岡-滋賀 第4クオーター、静岡のハーラー(左)がゴール下でシュートを放つ=草薙このはなアリーナ
静岡-滋賀 第4クオーター、静岡のハーラー(左)がゴール下でシュートを放つ=草薙このはなアリーナ

 静岡は3点を追う第2クオーター(Q)に山田安斗夢、トーマス・ブロープレーの3点シュートなどで逆転。46―40で迎えた第3Qはジョン・ハーラーのインサイドプレー、岡田雄三と橋本尚明の連係などでリードを13点に広げ、第4Qも着実に得点を重ねた。


プレーオフへ大きな白星  プレーオフ争いに食らい付く大きな白星だ。静岡は今季4戦全敗の滋賀に12点差で雪辱した。強固な守備で流れをつかみ、シュート成功率63・6%の高精度な攻撃を展開。ワイルドカード圏内の山形、神戸が勝ち星を伸ばす中で同じ西地区の首位をたたき、ミュラー監督も「いい守備からいい攻撃ができた」と納得の表情だ。
 指揮官が挙げた3人の相手キーマンに許した得点は37点。プレスに対するミスでの失点はあったが、「5対5ではしっかり守れた」と主導権を渡さなかった。攻めては6人が2桁得点。インサイドで46得点を決めれば、3点シュートも成功率45%で9本と、内外自在に得点した。
 ゴール下の大黒柱ハーラーは25得点、11リバウンド。第1クオーター(Q)は15-16の残り3分から、2度の3点プレーに加え、スチールから「リングへの道が見えた」と自ら持ち込んでダンクをたたき込む。後半も競り合いの中でシュートをねじ込み「相手の展開になりそうなところで引き戻せた」と手応え十分だ。
 この日はクラブ史上最多の3439人を動員。岡田は「敵地では相手の応援に押されて競り負けたが、今回は背中を押された」と感謝する。B2初陣も残り10試合。16日の越谷戦に続き上位から初白星を奪い、プレーオフへ勢いに乗ってきた。
(運動部・山本一真)

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