シャンソン大逆転で4強 トヨタ自動車に雪辱 バスケ女子Wリーグ

 バスケットボール女子Wリーグのプレーオフは31日、群馬・高崎アリーナで準々決勝を行い、レギュラーシーズン(RS)5位のシャンソン化粧品は88-82で、2季続けてプレーオフ準決勝で敗れていたトヨタ自動車(RS4位)に雪辱し、3季連続の4強入りを決めた。

トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第4クオーター、逆転の3点シュートを決め、喜ぶシャンソン化粧品・吉田(手前左)=群馬・高崎アリーナ(写真部・堀池和朗)
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第4クオーター、逆転の3点シュートを決め、喜ぶシャンソン化粧品・吉田(手前左)=群馬・高崎アリーナ(写真部・堀池和朗)
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第4クオーター、3点シュートを決め、喜ぶシャンソン化粧品・小池
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第4クオーター、3点シュートを決め、喜ぶシャンソン化粧品・小池
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第4クオーター、リバウンドを奪うシャンソン化粧品・ウチェ(中央右)
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第4クオーター、リバウンドを奪うシャンソン化粧品・ウチェ(中央右)
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第4クオーター、シュートを決めるシャンソン化粧品・鷹のはし
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第4クオーター、シュートを決めるシャンソン化粧品・鷹のはし
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第2クオーター、シュートを決めるシャンソン化粧品・知名
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第2クオーター、シュートを決めるシャンソン化粧品・知名
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 トヨタ自動車に勝利し、喜ぶシャンソン化粧品の選手
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 トヨタ自動車に勝利し、喜ぶシャンソン化粧品の選手
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 試合終盤、小池(中央左)の3点シュートが決まり、喜ぶシャンソン化粧品の選手
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 試合終盤、小池(中央左)の3点シュートが決まり、喜ぶシャンソン化粧品の選手
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 試合終盤で得点差を広げ、ガッツポーズするシャンソン化粧品の鵜沢監督(右端)
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 試合終盤で得点差を広げ、ガッツポーズするシャンソン化粧品の鵜沢監督(右端)
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第4クオーター、逆転の3点シュートを決め、喜ぶシャンソン化粧品・吉田(手前左)=群馬・高崎アリーナ(写真部・堀池和朗)
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第4クオーター、3点シュートを決め、喜ぶシャンソン化粧品・小池
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第4クオーター、リバウンドを奪うシャンソン化粧品・ウチェ(中央右)
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第4クオーター、シュートを決めるシャンソン化粧品・鷹のはし
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 第2クオーター、シュートを決めるシャンソン化粧品・知名
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 トヨタ自動車に勝利し、喜ぶシャンソン化粧品の選手
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 試合終盤、小池(中央左)の3点シュートが決まり、喜ぶシャンソン化粧品の選手
トヨタ自動車―シャンソン化粧品 試合終盤で得点差を広げ、ガッツポーズするシャンソン化粧品の鵜沢監督(右端)

 シャンソンは最大18点差をひっくり返した。39-56の第3クオーター(Q)残り5分から佐藤由璃果、白崎みなみらが粘り強く得点をつなぎ、56-61で第4Qへ突入。残り4分で再び10点差が開いたが、佐藤、小池の連続3点シュートで猛追し、77-79の残り59秒から吉田舞衣の3点シュートで逆転した。
 準々決勝のもう1試合はENEOS(RS3位)が71-58でトヨタ紡織(RS6位)を下した。2戦先勝方式の準決勝は4月6日から東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、シャンソンは15季ぶりの決勝進出を懸けて富士通(RS1位)と対戦する。
第3Qからドラマ 残り4分、怒涛の3点シュート4発  17点を追う第3クオーター(Q)残り5分から、シャンソンの大逆転劇が始まった。ボールに食らい付き、泥くさくシュートをねじ込む。鵜沢監督の「1本1本少しずつ。最後に必ずチャンスは来る」という言葉を全員で体現した。77-79の第4Q残り59秒から吉田と主将小池の3点シュートが立て続けにリングに吸い込まれる。宿敵トヨタ自動車を、ついにプレーオフの舞台で倒した。
 試合を通じてフリースローだけで21得点。劣勢でも攻め気だけは失わない姿勢が、勝負どころで流れを引き寄せた。特に第3Qは39-56から5分間で挙げた17得点のうち6得点をフリースローで稼ぎ、「簡単に得点をつながれた」とトヨタの大神監督。相手が重ねたファウルもダメージになり、最終盤で選手起用の選択肢を狭めた。
 最後の猛攻の口火を切ったのは佐藤だ。昨季のプレーオフを負傷欠場した副主将は、4点差に迫りながら、再び66-76とされた残り4分8秒で「昨年は悔しかった。みんなでベスト4の壁を越える」と3点シュート。土壇場で望みをつなぐと、ここから小池、吉田の3点シュート2発などで、一気に試合をひっくり返した。
 劇的な形で3季連続の4強入りを果たしたが、小池は「スタートラインに立てた」と表情を緩めない。目標はあくまで優勝。まずはリーグ戦で2連敗した富士通に雪辱し、15年間閉ざされている決勝への扉を開く。
(運動部・山本一真)

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