バスケB2・ベルテックス静岡 快勝もプレーオフへゲーム差縮まらず

 バスケットボールBリーグ2部(B2)は6日、静岡市中央体育館などで行われ、静岡(西地区5位)は108―93で青森(東地区3位)を下した。通算成績は25勝30敗。プレーオフ(PO)のワイルドカード争いは、出場圏内の2位神戸も勝ったためゲーム差は2のまま。

静岡-青森 第4クオーター、静岡のハーラーがダンクを決める=静岡市中央体育館
静岡-青森 第4クオーター、静岡のハーラーがダンクを決める=静岡市中央体育館

 静岡は今季最多の108得点を挙げた。第1クオーター(Q)こそ一時7―17とされたがジョン・ハーラー、ケニー・ローソンらが連続11得点し、第2Qは28―29から山田安斗夢のドライブ、吉田健太郎の3点シュートなどで突き放した。ハーラーは32得点、21リバウンド、7アシストをマーク。77―60で迎えた第4Qも青森の追い上げを冷静にさばいた。7日の第2戦は今季のホーム最終戦となる。

今季最多の108点 ハーラー32得点、20リバウンド
 今季最後の地元2連戦。逆転プレーオフへ負けられないラスト6試合のスタートで静岡が快勝した。シュート成功率54・9%は青森を9ポイント上回り、リバウンドも50―26と圧倒。第1クオーター(Q)の10点差をあっという間にひっくり返し、今季最多108得点を積み上げた。
 9―17の第1Q終盤から途中出場した吉田が攻撃を活性化させた。「シュート自体が少ない。持ち味のアグレッシブさを出す」。16―17からジャンプショットを沈めると、第2Qの3点シュート2発で8得点。今季は層の厚いPG陣の中で平均12分弱の出場にとどまっていた28歳が流れを一変させた。
 40分間を通じてインサイド、速攻での得点が互角の状況で、勝負を分けたのは30―14と大差をつけた2次攻撃の得点。ハーラーが32得点、21リバウンドと攻守でゴール下に君臨すれば、吉田、新川ら小柄な日本人も外から飛び込む。オフェンスリバウンドだけで20個を奪うボールへの執念に、相手指揮官も「これだけ取られては勝てない」とお手上げだった。
 7日の第2戦で今季のホーム戦は最後。静岡市中央体育館では最多となる2753人のファンの前で、ハーラーは「勝って締めくくる」と必勝を宣言した。
 (運動部・山本一真)

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