シャンソン19点差大逆転、決勝へ望み バスケットWリーグPO準決勝第2戦

 バスケットボール女子Wリーグは7日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザでプレーオフ準決勝第2戦を行い、レギュラーシーズン(RS)5位のシャンソン化粧品は71―70で富士通(RS1位)を破り、対戦成績を1勝1敗とした。15季ぶりの決勝進出を掛け、8日の第3戦に臨む。

富士通―シャンソン 第4クオーター、勝ち越しとなる3Pシュートを決めるシャンソン・小池=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第4クオーター、勝ち越しとなる3Pシュートを決めるシャンソン・小池=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第3クオーター、シュートを放つシャンソン・小池(中央)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第3クオーター、シュートを放つシャンソン・小池(中央)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第4クオーター、富士通・町田(右)をマークするシャンソン・小池(中央)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第4クオーター、富士通・町田(右)をマークするシャンソン・小池(中央)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第3クオーター、シュートを決めるシャンソン・小池(左)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第3クオーター、シュートを決めるシャンソン・小池(左)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第3クオーター、シュートを放つシャンソン・白崎(6)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第3クオーター、シュートを放つシャンソン・白崎(6)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第2クオーター、富士通・町田(右)からボールを奪いにいくシャンソン・白崎=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第2クオーター、富士通・町田(右)からボールを奪いにいくシャンソン・白崎=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第3クオーター、シュートを決めるシャンソン・佐藤(左)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第3クオーター、シュートを決めるシャンソン・佐藤(左)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第4クオーター、勝ち越しとなる3Pシュートを決めるシャンソン・小池=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第3クオーター、シュートを放つシャンソン・小池(中央)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第4クオーター、富士通・町田(右)をマークするシャンソン・小池(中央)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第3クオーター、シュートを決めるシャンソン・小池(左)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第3クオーター、シュートを放つシャンソン・白崎(6)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第2クオーター、富士通・町田(右)からボールを奪いにいくシャンソン・白崎=武蔵野の森総合スポーツプラザ
富士通―シャンソン 第3クオーター、シュートを決めるシャンソン・佐藤(左)=武蔵野の森総合スポーツプラザ

 シャンソンは最大19点差を大逆転した。6―23で迎えた第2クオーター(Q)に金田愛奈の3点シュート、イゾジェ・ウチェのインサイドプレーで5点差に詰め寄り、第3Qは佐藤由璃果が要所で決めて49―57で第4Qへ突入。56―59の残り5分40秒で白崎みなみが同点3点シュートを沈め、残り1分26秒から小池遥の3点シュートで勝ち越した。
 準決勝のもう1試合はデンソー(RS2位)が連覇を狙ったENEOS(RS3位)を82―66で下して2連勝し、決勝進出を決めた。

▽準決勝第2戦(1勝1敗)
シャンソン化粧品(リーグ5位) 71(6―23 24―12 19―22 22―13)70 富士通(リーグ1位)
▽準決勝第2戦(デンソー2勝)
デンソー(リーグ2位) 82(21―15 23―23 15―13 23―15)66 ENEOS(リーグ3位)

白崎が起点に、勝負を決めたのは主将小池
 開始7分で0―19。レギュラーシーズン1位の富士通に絶望的とも言える局面から、シャンソンがわずかな勝機を見いだした。「流れが来るまで我慢するしかない」(鵜沢監督)と粘り強い守備で少しずつ相手のシュート精度を落とし、1本1本を着実に決めていく。第4クオーター(Q)中盤で59―59と追い付き、ラスト5分で大逆転劇を完成させた。
 マンツーマン、ゾーンと守備陣形を頻繁に変えて、相手の3点シュート成功率を第1戦の50%から25・9%へ半減。リバウンドでも48―39と優位に立って流れを引き戻し、途中出場の白崎が攻撃にリズムを生み出した。
  photo03 富士通―シャンソン 第2クオーター、ドライブからシュートを決めるシャンソン・白崎(6)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
 新加入の27歳は、切れ味鋭いドライブで第2Qの追い上げの起点になると、56―59の第4Q残り5分40秒には「『外はない』と相手が引いた」と意表を突く3点シュート。昨季、姫路で得点王と新人王に輝いた点取り屋が、自身初のプレーオフで本領を発揮した。
  photo03 富士通―シャンソン 第4クオーター、勝ち越しとなる3Pシュートを決めたシャンソン・小池(右)=武蔵野の森総合スポーツプラザ
 勝負を決めたのは主将小池だ。66―66で迎えた残り1分26秒で「全く入ってなかったけど、思いっきり打った」。強心臓のチームリーダーが、土壇場でこの日唯一の3点シュートをねじ込んだ。
 3季連続の4強入りだが、過去2シーズンはいずれも準決勝で2連敗。高い壁になっていた舞台での1勝は意味がある。「あとは気持ちの勝負。絶対に勝つ」と小池。15季ぶりの決勝へ、チームは大きく勢いづいた。
(運動部・山本一真、写真は写真部・小糸恵介)

ENEOSが16季ぶり無冠
 昨季優勝のENEOSが連敗で姿を消した。前半から相手の守備を崩し切れず、後半の第3クオーターには主力の長岡が負傷交代しさらに苦しい展開に。12得点に抑えられたエース渡嘉敷は「今持てるベストは尽くしたが、自分の力不足の一言」と肩を落とした。
 皇后杯全日本選手権に続いてタイトルを逃し、2007~08年シーズン以来16季ぶりの無冠。主力の移籍やけがで若手の出場が多かったシーズンを振り返り、主将の宮崎は「若い子たちの底上げがあった。また大きくなって帰ってきたい」と前を向いた。

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