茶況(4月26日)今期最多の上場量 静岡茶市場、県産一茶

 静岡茶市場の県産一茶は、山間地などの遅場所を除いて各産地が出そろい、今期最多の入荷となった。開場直後から、雨後の芽合いの変化を指摘する買い手と、相場維持を図る売り手との攻防が続いた。
 本山筋は500円前後の下げ。藁科は5000円台前半、足久保は手摘み物が1万円前後、玉川は5000円台中心の手合わせ。袋井は4000円から2000円台半ば。初倉は2000円前後が中心。週末にかけて一茶の摘採を終える小規模生産者も出始める。
 静岡市中は荷口が増え、雨前から700~500円下げる荷が多かった。勝間田は4000円から2000円台半ばでまちまち。榛原は3000円台半ばから2000円前後、小笠は4000円台半ばから3000円台半。磐田は2000円前後の手合わせが中心となった。
静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
成立 18671キロ(県内16592キロ、県外2079キロ)
清水    11000~3、700
美和     9500~2、600
藁科     5200
麻機     3900~3600
玉川    6000~4800
川根    6300~6000
磐田     4000~1300
鹿児島    2600~1200
鹿児島県茶市場(キロ・円)
▽煎茶上場 87008キロ
   6769~369
   (平均1458)

 藤枝 JA大井川藤枝工場は4工場から9口1053キロが上場し、4800~3100円で取引された。4000円台が中心。形状物のやぶきたの引き合いが強かった一方で、つゆひかりとおおいわせの品種物は敬遠され、価格交渉が難航した。
 島田、金谷、川根 島田の取引は3300~2500円が中心。雨後で出回りが増え、盛期入りの様相を見せた。JA金谷センターには24口6432キロが上場し、3000円台の取引が中心だった。
 榛原、相良 3000円前後の取引が目立った。雨を挟んで500~800円は下がった。顔ぶれがそろいつつあり月末が出回りのピークになる見込み。
 掛川、小笠 掛川茶市場は30口9026キロが持ち込まれ、4000円台半ばが中心。品質は良いが買い気が鈍く、価格交渉に難航する荷も多かった。市西部でも摘採が始まり、週明けごろには全工場が出そろう見通し。サエリアには31口1万6591キロが上場し、6500~1700円で取引された。
 袋井、森 森町茶業センターは27口3026キロが上場し、5030~3500円で取引された。平均単価は4106円だった。出回りは増加している。茶商の一人は「南部は本格的に始まった。着々と上場数量は膨らむはず」と話す。茶ピアは38口4383キロが上場。平均単価は2985円だった。
 

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