浜松市の待機児童、4年連続ゼロ 「保留児童」は増加

 浜松市は26日、市内保育所施設への入所を希望していても入れない待機児童が4年連続でゼロ(1日現在)だったと発表した。本年度の申し込み分から、希望施設の申請を5カ所から7カ所に増やし、マッチング率を向上させたことなどが奏功したとみられる。

 市幼保支援課によると、24年度の申し込み児童数は1万5268人で、前年度から122人増加した。1万7381人(74人減)の定員に対し、利用児童数は1万4824人(78人増)だった。
 一方で、特定施設を希望するなどの理由で待機児童から除外される「保留児童」は444人と44人増加した。需要の多い1歳児が希望する施設に入れないケースが多かったという。
 市は子ども・若者支援プランを策定した15年度以降、施設定員を6千人以上拡充している。待機児童数は同年度の407人をピークに減少を続け、21年度から待機児童が解消している。
 同課の担当者は「待機児童ゼロが続いているが、保留児童は増えている。1歳児を中心に定員確保を進めたい」と話している。

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