ふじのくに⇄せかい演劇祭、27日開幕 安部公房代表戯曲など通し稽古 静岡市でSPAC

 国内外の舞台芸術作品を紹介する静岡県舞台芸術センター(SPAC)の「ふじのくに⇄せかい演劇祭2024」が27日に開幕するのを前に、26日、各作品の通し稽古が静岡市駿河区の舞台芸術公園などで行われた。

通し稽古をする「友達」の出演者=静岡市駿河区の舞台芸術公園
通し稽古をする「友達」の出演者=静岡市駿河区の舞台芸術公園

 SPACと鳥取市を拠点にする劇団「鳥の劇場」の共同作「友達」の出演者やスタッフは同公園内の野外劇場で、実際の開演時間に合わせて最終確認をした。同作は今年生誕100年の作家安部公房の代表戯曲で、「鳥の劇場」の中島諒人芸術監督が演出した。中島芸術監督は「人間が生きるためには集団が必要な一方で自由を求めるという葛藤は、現代社会に通じる。二つの劇団の素晴らしい俳優の個性を引き出せるよう心がけた」と話した。
 演劇祭は27日~5月6日に同公園や静岡芸術劇場(駿河区)で開催。「友達」をはじめ、ドイツの劇場による「かもめ」など5作品を上演する。問い合わせはSPACチケットセンター<電054(202)3399>へ。

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