熱き凧揚げ、浜松まつりでぜひ体験を 観光客向けに「紫式部凧」 大河ちなみ地元大工ら製作

 浜松まつり(5月3~5日)の観光に訪れた親子連れらにも凧(たこ)揚げを体験してもらおうと、浜松市中央区西町の大工砂子秀志さん(67)と、同区芳川町大橋の電気工事業松嶋孝志さん(69)の2人が協力し、体験会用の3帖凧1枚と1・5帖凧2枚の計3枚を製作した。

観光客らを対象にした体験会用の凧3枚を完成させた砂子さん(右)と松嶋さん=浜松市中央区
観光客らを対象にした体験会用の凧3枚を完成させた砂子さん(右)と松嶋さん=浜松市中央区

 凧の題材には、大河ドラマ「光る君へ」にちなんで紫式部と、「望月」の和歌を詠んだ藤原道長を選んだ。砂子さんの工房で2カ月ほどかけ、竹の骨組みづくりや日本画の顔料を用いた着色などを進めた。
 ともに手先が器用で、ものづくりが好きな砂子さんと松嶋さんは、長年にわたって凧の自作や凧揚げを続けてきた。7年ほど前にその趣味を通じて知り合い、意気投合。それぞれがこれまでに培った技術を共有しながら腕を磨いている。
 砂子さんは「子どもたちが楽しそうに凧糸を引く姿を見るのが一番の喜び」、松嶋さんは「今後も話題性のあるデザインを施した凧づくりを続けていきたい」と顔をほころばせた。
 観光客向け凧揚げ体験は祭り期間中に連日、凧揚げ会場から1キロほど離れた、浜松まつり会館近くにある芝生広場で開催する。
 (浜松総局・岩下勝哉)

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