町内会40年で10帖凧空へ堂々 芳川町、倉松町【浜松まつり’24】

 浜松まつり2日目の4日は、前日に続いて晴天に恵まれ、郷土への市民の思いが詰まった大凧(だこ)が青空に舞った。町の垣根を越えて子どもたちが交流するイベントもあった。

大空に舞い上がる芳川町大橋の10帖凧=浜松市中央区の凧揚げ会場
大空に舞い上がる芳川町大橋の10帖凧=浜松市中央区の凧揚げ会場
結成40周年を祝って倉松町が揚げた10帖凧=浜松市中央区
結成40周年を祝って倉松町が揚げた10帖凧=浜松市中央区
大空に舞い上がる芳川町大橋の10帖凧=浜松市中央区の凧揚げ会場
結成40周年を祝って倉松町が揚げた10帖凧=浜松市中央区

 凧揚げ会場では、複数の町内会が結成40周年を記念した10帖凧を揚げた。「50年、100年と続いてほしい」。地域と祭りへの特別な思いを乗せたひときわ大きな一枚が空を駆けた。
 芳川町大橋は、頭文字の「芳」が太字で描かれた10帖凧を揚げた。組長の鈴木将義さん(49)は「最高。凧を若い衆につなぎ、地域を元気にしたい」と充実の表情を浮かべた。
 同町は後進の育成に力を入れている。鈴木さんの息子ら若い世代が同級生に呼びかけ、祭り離れが課題になっていた10~20代の仲間を増やした。鈴木さんの長男颯海さん(21)は「(10帖凧は)重くて大変だった。若手が盛り上げられるように頑張りたい」と決意を新たにした。
 昨年節目を迎えた倉松町は、完全開催となった今回、役員手作りの大凧をお披露目し、節目を祝った。OBから若手まで総動員で竹の切り出しから半年かけて完成させた。
 一般参加も含めて130人を超える大所帯の倉松町。参加以来、初凧が途切れたことはないのが自慢だ。組長の増井健一さん(50)は「若い子たちが一生懸命揚げてくれた。次、またその次の節目を目指して頑張りたい」と言葉に力を込めた。
 (浜松総局・大沢諒、仲瀬駿介)

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