デジタル茶況(4月27日)荷数増も小口の買い目立つ

 静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、本格稼働する工場が増え、一荷主当たりの数量も伸びた。ただ末端消費が低迷する中で繰り越し在庫を抱える買い手の多くが小口仕入れに徹している。
 製造本数が多い品は荷さばきに難航する傾向が強い。あっせん業者は「5本買ってくれれば御の字。このまま出回り数量が最盛期水準になれば、行き場に困った荷であふれてしまう」と嘆く。
 早場所の磐田や初倉では良品の製造に徹し、3000円前後で一茶の生産を終えた工場もあった。市中問屋は「突出して良い荷には買い手がしっかりと付いている」と話す。
 藤枝 JA大井川藤枝工場は5工場から9口903キロが上場し、4800~2800円で取引された。3000円台後半が中心。良質でも高価格の品種物は交渉が難航した。雨の影響で一部の生産者は摘採を休んだ。
 島田、金谷、川根 島田では2800~2200円が中心。早場所の初倉では一茶生産を終了する茶園も出てきた。

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