茶況(4月27日)全体的に相場軟調 静岡茶市場、県産一茶

 静岡市中の県産一茶は、少量選別買いの傾向が続き、取引は全体的に軟調に推移した。多くの買い手が雨後2日目の品質を「コワ葉化が進んでいる」と評価し、値押し要因とした。
 取引価格帯は坂部は2000円台、磐田は1000円台半ばが中心。勝間田は500円下げの3000円台半ばから2000円台半ば、小笠は3000台後半から2000円台後半。
 静岡茶市場には天竜や富士、富士宮などからも入荷があり、産地の顔ぶれがさらに広がった。
 降雨後のつゆが朝まで残り、きょうの摘採を見合わせた工場が多い。市中、茶市場ともに28日の荷は限定的となる見通し。
◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)
成立 41,076キロ(県内23,920キロ、県外17,156キロ)
清水     8,000~2,500
美和     9,300~2,600
藁科     4,800~2、000
玉川     5,800~4,000 
大川     12,000
宮崎     3,000~1,000
鹿児島県茶市場(キロ・円)
▽煎茶上場  63,426キロ
       9,699~341
      (平均1,411)

 藤枝 JA大井川藤枝工場は5工場から9口903キロが上場し、4800~2800円で取引された。3000円台後半が中心。良質でも高価格の品種物は交渉が難航した。雨の影響で一部の生産者は摘採を休んだ。
 島田、金谷、川根 島田は2800~2200円が中心。早場所の初倉では一茶生産を終了する茶園も出てきた。JA川根センターには14口1352キロが上場し、平均単価は4965円だった。
 榛原、相良 2000円台後半が取引の中心。ある茶業関係者は「茶葉の形状は全体的に良好だが、高価格帯の引き合いが弱い印象」と指摘する。
 掛川、小笠 掛川茶市場には37口1万5920キロが上場した。4000円が取引の中心で500円の下げ。低価格の市外産が出回り、選別買いの向きが強くなっている。サエリアは1万8086キロが上場し、7700~1700円で取引された。
 袋井、森 森町茶業センターは60口3990キロが上場。12000~1000円で取り引きされた。平均は3969円だった。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞