ベルテックス静岡、狙うは「最大の下克上」 今季全敗の相手、A千葉に闘志 バスケB2プレーオフ準々決勝

 バスケットボールBリーグ2部(B2)のプレーオフ準々決勝(2戦先勝)は3日に開幕する。静岡(西地区4位)はA千葉(東地区1位)と対戦。レギュラーシーズン4連勝でワイルドカード最後の1枠をもぎ取った勢いに乗り、B2史上最高勝率(56勝4敗、9割3分3厘)を記録した強豪から「最大の下克上」(主将加納)を狙う。

プレーオフ準々決勝でA千葉に挑む静岡。新川(中央)の守備力が鍵を握る。左は主将加納=静岡市内
プレーオフ準々決勝でA千葉に挑む静岡。新川(中央)の守備力が鍵を握る。左は主将加納=静岡市内

 静岡は今季、A千葉にだけ白星がなく4戦全敗。相手は平均得点(91・8点)をはじめ、ほぼ全ての指標でリーグ1位と隙がない。ただ、加納は「トーナメントは何が起こるか分からない。相手は昇格しなければならないと思っているはず。思い切って仕掛けたい」と、挑戦者の姿勢で勝負を懸ける。
 ロースコアに持ち込むことが絶対条件の戦いで鍵を握るのは新川だ。外国人にも対応できる守備力に加え、シーズン終盤にかけて3点シュートの精度も向上。「シュートは自信を持って打てている。相手スコアラーを抑えたい」と意気込む。
 クラブはB1要件を満たすアリーナを確保できず、来季のB1ライセンス申請を見送った。仮に上位2チームに残っても昇格はできない。ただ、群馬時代に同じ境遇でB2プレーオフに臨んだ新川は、「決勝まで進んだことで、群馬県全体にB1に押し上げようという雰囲気が生まれた」という。「静岡らしさを貫き、勝ってチームの価値を高める」と加納。“昇格なきプレーオフ”で、B1への機運を生み出す。
(運動部・山本一真)

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