ベルテックス静岡 準決勝進出逃す A千葉に連敗、バスケB2初陣に幕

 バスケットボールBリーグ2部(B2)は4日、千葉ポートアリーナなどでプレーオフ準々決勝第2戦を行い、ワイルドカードの静岡(西地区4位)は76-93でA千葉(東地区1位)に敗れて2連敗。準決勝進出を逃してB2昇格初年度を終えた。

A千葉―静岡 第1クオーター、相手シュートをディフェンスする静岡・橋本(中央右)=千葉ポートアリーナ
A千葉―静岡 第1クオーター、相手シュートをディフェンスする静岡・橋本(中央右)=千葉ポートアリーナ
A千葉―静岡 第3クオーター、相手シュートをディフェンスする静岡・岡田(中央)
A千葉―静岡 第3クオーター、相手シュートをディフェンスする静岡・岡田(中央)
A千葉―静岡 第4クオーター、競り合う静岡・橋本(右)
A千葉―静岡 第4クオーター、競り合う静岡・橋本(右)
A千葉―静岡 第4クオーター、相手ディフェンスをかわして切り込む静岡・山田(右)
A千葉―静岡 第4クオーター、相手ディフェンスをかわして切り込む静岡・山田(右)
A千葉―静岡 第1クオーター、相手シュートをディフェンスする静岡・橋本(中央右)=千葉ポートアリーナ
A千葉―静岡 第3クオーター、相手シュートをディフェンスする静岡・岡田(中央)
A千葉―静岡 第4クオーター、競り合う静岡・橋本(右)
A千葉―静岡 第4クオーター、相手ディフェンスをかわして切り込む静岡・山田(右)

 静岡はレギュラーシーズンでB2史上最高勝率(9割3分3厘)を記録したA千葉に地力で押し切られた。前半はトーマス・ブロープレー、橋本尚明らの3点シュートなどで39-47と粘ったが、第3クオーター(Q)に4本の3点シュートを浴びて突き放された。18点を追う第4Qは山田安斗夢、岡田雄三のドライブなどで食い下がったが、着実に得点を重ねられた。
静岡、示した伸びしろ  静岡のB2初陣が終わった。最後はリーグを独走したA千葉に力負け。ただ、シーズンを通じてA千葉以外のチームからは全て白星を挙げ、昇格1年目でプレーオフにたどり着いた意義は大きい。「プレーオフという目標は達成した。毎年、強くなっている」。ミュラー監督はチームの確かな成長を満足そうに振り返った。
 B1から降格した新潟が、1年でB3に降格するほどハイレベルだった今季のB2。静岡も延長戦で5戦全敗、5点差以内の敗戦も10と競り負けた試合は多かった。ただ、それはどのチームとも互角に渡り合った証しだ。
 B2史上最強チームに挑んだプレーオフも、第1戦は前半を3点リードで折り返し、第2戦も17-24で迎えた第2クオーター中盤に1点差に迫った。守備で体を張り、5人が連動してリングに迫る。主将加納は「最後まで静岡のスタイルを貫けた」とうなずいた。
 クラブは要件を満たすアリーナが確保できず、来季のB1ライセンス申請を見送った。だが、ホーム戦の平均入場者数は2千人を突破。最多動員記録を再三更新し、3月には草薙このはなアリーナで2日続けて約3500人を集めるなど、B2の枠に収まりきらなくなってきている。
 「アリーナさえあれば静岡はすぐにB1に上がれる。『ベルテが強い。アリーナが必要』という盛り上がりを生み出したい」と加納。クラブは大きな伸びしろを示し、来季の飛躍を予感させた。
 (運動部・山本一真、写真は写真部・宮崎隆男)

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