新型コロナウイルス感染症(静岡県内)
静岡県内、新型コロナ感染者数増加
静岡県は17日、定点医療機関から直近1週間(6~12日)に報告された新型コロナウイルスの患者数が1医療機関当たり2・38人になったと発表した。前週の1・99人から増加した。1日当たりの推定患者数は300人。地区別では東部3・88人、中部1・38人、西部1・68人。 県が先週流行の終息を発表したインフルエンザは、定点当たりの患者数が0・31人で、前週の0・38人からさらに減少した。
静岡県内、インフルエンザ流行終息 RSウイルスは継続
静岡県は10日、県内のインフルエンザの流行が終息したと発表した。定点医療機関から直近1週間(4月29日~5月5日)に報告された患者数が1医療機関当たり0・38人(前週1・07人)となり、流行の目安となる「1人」を下回った。流行は36週間続き、記録が残る2002年以降で最も長かった。 流行入りしたのは、2023年8月下旬。警報レベル(開始基準値30人)に入ったのは11月下旬で、記録が残る02年以降だと09年に並んで最も早かった。県は今季について「爆発的な感染拡大はなかったが、一定数の患者がいる状態が長期化し、閉鎖する学級数や閉鎖にかかる患者数も多かった」と話す。 4月に流行入りしたRSウイ
コロナ後遺症患者なお多く 生活困難 症状多様 特効薬なく
新型コロナウイルスの後遺症に悩む人は、5類移行から1年たつ今も多い。症状は多様だが、中には激しい疲労感や脱力感に襲われて、長きにわたり日常生活が困難になる人も少なくない。国内外で研究が進み、病原体から体を守る免疫の異常が関係するとの指摘もある。だが発症メカニズムに謎は多く、特効薬もない状況が続いている。 未明まで 4月16日午後11時、渋谷駅周辺では缶ビールを手に談笑する若者が目立つ。駅近くで「コロナ後遺症外来」を掲げるクリニックの平畑光一院長(46)は、人けのなくなった院内でスマートフォン越しに患者と向き合った。外来予約は3カ月以上先まで埋まり、夜間に受け付けるオンライン診療は午前4
全国コロナ感染 12週連続で減少
厚生労働省は7日、全国約5千の定点医療機関から4月22~28日の1週間に新たに報告された新型コロナウイルスの感染者数が計1万5786人で、1医療機関当たりの感染者数は3・22人だったと発表した。前週比0・88倍で、12週連続の減少。 1医療機関当たりの人数が多かったのは沖縄8・34人、秋田6・42人、岩手6・16人。少なかったのは大分1・48人、徳島1・81人、愛媛1・89人など。全国約500の医療機関から報告された新規入院患者数は1301人で前週比0・87倍だった。 同じ1週間に定点医療機関から新たに報告されたインフルエンザの患者数は計5234人だった。1医療機関当たり1・07人で、前
新たな感染症に備え 病床確保を平時から確約 静岡県、医療機関と協定へ コロナ5類移行1年契機
静岡県感染症管理センター(三島市)は近く、静岡県内の医療機関と、新たな感染症危機に備える医療措置協定の締結を始める。新型コロナウイルス禍当初に入院病床や発熱外来の確保が課題となったことを踏まえ、有事の患者対応を事前に約束しておく内容。医療機関は千を超える見込みで、新型コロナの5類移行から1年を契機に、平時からの「オール静岡」体制の構築に着手する。 「協定指定医療機関」となる施設は、コロナの2類時に病床を提供してきた病院や、発熱外来として機能した診療所。県が今春全面改定した感染症予防計画によると、協定機関との連携により、感染症危機当初(国内発生から3カ月以内)の入院病床数を400床程度、それ
新型コロナ微増 インフルは減少 静岡県内
静岡県は2日、定点医療機関から直近1週間(4月22~28日)に報告された新型コロナウイルスの患者数が1医療機関当たり2・92人になったと発表した。前週の2・81人から微増した。1日当たりの推定患者数は360人。地区別では東部4・28人、中部2・17人、西部2・15人。 インフルエンザは定点当たりの患者数が1・07人で、前週の2・4人から減少した。1日当たりの推定患者数は150人。地区別では東部1・46人、中部1・24人、西部0・51人。 前週に流行入りしたRSウイルス感染症は定点当たりの患者数が1・35人で、前週の1・64人から減少した。
RSウイルス「流行入り」 静岡県が注意呼び掛け
静岡県は26日、直近1週間(15~21日)のデータから「RSウイルス感染症が流行入りしている」と発表した。定点医療機関となっている小児科1カ所当たりの患者数は1・64人で、県が流行入りの目安としている「1人」を大きく上回った。前週の0・9人よりも8割増加し、急拡大が懸念される。 RSウイルス感染症はせきやくしゃみによる飛沫や鼻水、唾液に触れることで感染し、発熱や鼻水、せきなどが出る。乳児や基礎疾患がある高齢者が感染すると急性細気管支炎や肺炎になることも。流行入りは昨年よりも1カ月以上早く、例年と同様であれば数カ月続くとみられる。県感染症管理センターは「症状がある人はマスクを着用し、手洗いを
静岡県内インフル患者、前週から半減 4月8~14日、コロナも減
静岡県は19日、定点医療機関から直近1週間(8~14日)に報告されたインフルエンザの患者数が1医療機関当たり2・94人になったと発表した。前週の5・99人から半減した。1日当たりの推定患者数は420人。地区別では東部4・2人、中部1・93人、西部2・51人。新型コロナウイルスも定点当たりの患者数が3・52人で、前週の4・45人より減少した。1日当たりの推定患者数は440人。地区別では東部4・98人、中部2・64人、西部2・74人。
インフル患者半減、注意報レベル下回る 静岡県内、コロナも減 4月1~7日
静岡県は12日、定点医療機関から直近1週間(1~7日)に報告されたインフルエンザの患者数が1医療機関当たり5・99人になったと発表した。前週の12・15人から半減し、注意報レベルの終息基準値(10人)を下回った。 1日当たりの推定患者数は850人。定点当たりの患者数は東部7・46人、中部5・98人、西部4・45人となり全地区で前週を下回った。保健所別では御殿場が26・17人と警報レベル。 新型コロナウイルスの定点当たりの患者数は4・45人で、前週の4・70人よりわずかに減少した。1日当たりの推定患者数は560人。地区別では東部5・44人、中部4・07人、西部3・72人。
コロナ後遺症 半数以上に 21年以前の感染で7割 静岡県追跡調査
静岡県が新型コロナウイルス感染者に後遺症の有無を尋ねた調査の回答者を対象に、時間を置いて再び後遺症を尋ねる追跡調査を行った結果、回答した136人のうち半数以上が倦怠(けんたい)感などの症状が残っていると答えた。新型コロナウイルス禍初期の変異株に感染した人の方が症状が長引く傾向が確認された。 2021年12月から約2年間行った初回調査の回答者に協力を呼びかけ、昨年12月~今年1月に追跡調査を実施した。21種の後遺症から現在も残っているものを選ぶ質問(複数回答可)では、全項目で該当者の割合は減ったものの、最も回答が集中したのは倦怠感(28人)、集中力の低下(21人)、嗅覚障害(18人)で、味覚
静岡県内インフル、新型コロナともに前週比減
静岡県は29日、定点医療機関から直近1週間(18~24日)に報告されたインフルエンザの患者数が1医療機関当たり15・54人になったと発表した。前週の16・4人から減少したが、「注意報」のレベルは続く。 1日当たりの推定患者数は2200人。東部19・36(前週19・5人)、中部11・83人(同12・74人)、西部14・79人(同16・38人)と全地区で前週を下回った。定点医療機関からの報告ベースでB型が94・1%を占めた。 新型コロナウイルスの定点1カ所当たりの患者数は5・09人で、前週の6・88人より減少した。1日当たりの推定患者数は600人。地区別では東部7・4人、中部3・81人、西部
介護報酬のコロナ特例廃止 接種の送迎、4月から
厚生労働省は18日、介護事業所の収入に当たる介護報酬に関し、新型コロナウイルスのワクチンを接種する高齢者の送迎や見守り時間を報酬の対象にするといったコロナ禍の特例措置を、原則4月に廃止すると決めた。社会保障審議会の分科会で了承された。 感染すると重症化しやすい高齢者への接種を促進するためコロナ禍に特例を設けていた。コロナの治療や医療提供体制に対する公費支援が3月末で終了することに合わせた。 デイサービスなどの通所事業所が休業した際の代替手段として、職員が高齢者宅を訪れて介護サービスを提供した場合、従来通りの報酬を受け取れる特例も4月に廃止する。
静岡県、コロナ病床確保終了へ 注意報、警報の発令制度は継続
静岡県は13日の知事定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症への対応について「4月からは特別な対応を行わない、通常の医療提供体制に移行する」と発表した。入院者数に応じた医療機関での病床確保をやめるなど、4月以降は季節性インフルエンザと同じ扱いとなる。 国が医療提供体制に関する公費支援を3月末で終了することに伴う対応。外来医療についても、電話で受け付ける「県発熱等受診相談センター」は終了し、診療可能な医療機関1250カ所の指定・公開を3月末で取りやめる。現状で上限額が設けられている高額治療薬モルヌピラビル(商品名ラゲブリオ)などの治療薬についても、自己負担額は通常の負担額に変わる。 昨夏以
新型コロナ電話相談窓口、3月末終了 静岡県と静岡、浜松両市
静岡県と静岡、浜松両市は31日、新型コロナウイルス感染症が疑われる症状や受診などの電話相談窓口を終了する。新型コロナの感染症法上の位置付けがインフルエンザと同等の「5類」に引き下げられて10カ月以上経過し、国が本年度末で新型コロナ対策事業の多くを終了することに伴う措置。 閉鎖されるのは県発熱等受診相談センター〈電050(5371)0561〉、県ワクチン接種副反応相談窓口〈電050(5445)2369〉、静岡市発熱等受診相談センター〈電054(249)2221〉、浜松市新型コロナコールセンター〈フリーダイヤル(0120)368567〉。31日午後5時ごろで受け付けを終える。 県や両市は20
新型コロナ「注意報」解除 静岡県、医療レベルも「通常」に引き下げ
静岡県は8日、新型コロナウイルスの感染拡大注意報を解除したと発表した。定点医療機関から直近1週間(2月26~3月3日)に報告された患者数が1カ所当たり7・42人となり、注意報の発令基準である8人を下回ったため。医療レベルも「通常」を示すレベル1に引き下げた。 1日当たりの推定患者数は千人。地区別では東部9・14人(前週12・86人)、中部6・33人(同8・26人)、西部6・57人(同8・77人)といずれも減少した。 インフルエンザは定点医療機関1カ所当たりの患者数が8・47人。東部8・98人(同10・18人)、西部9・38人(同11・81人)で減少し、中部は6・83人(同5・79人)と増
コロナ公費支援 3月末終了 薬 負担増、入院補助廃止
武見敬三厚生労働相は5日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスの治療や医療提供体制に関する公費支援を3月末で終了すると発表した。高額な治療薬代は、医療費の窓口負担割合に応じて1~3割の自己負担となる。入院費の補助もなくなり、患者の経済的負担が増す。4月以降、通常の医療体制へ移行する。5日、全国の自治体に通知した。 現在の感染状況や対応状況を踏まえた判断。武見氏は「一般病床でコロナ患者の受け入れの整備を進めており、移行は問題ないと考えた」と述べた。また、緊急承認されていた塩野義製薬(大阪)の抗ウイルス薬「ゾコーバ」について同日、通常の製造販売を承認したと発表した。 外来患者を診る医療機関数
静岡県内「インフルエンザ警報」解除 新型コロナは注意報継続
静岡県は1日、昨年11月から続いていたインフルエンザの警報レベルが終息したと発表した。定点医療機関から直近1週間(19~25日)に報告された患者数が1カ所当たり9・4人となり、終息基準値の10人を下回ったため。 先週の12・96人から減少した。地区別は東部10・18人(前週11・94人)、中部5・79人(同8・36人)、西部11・81人(同18・17人)。1日平均の推定感染者数は1300人。定点医療機関からの報告ベースでA型14%、B型86%で、B型がさらに割合を伸ばした。 新型コロナウイルスは1医療機関当たり10・09人で前週を下回ったが、注意報レベルは継続している。1日当たりの推定患
静岡県内 新型コロナ警報解除、注意報に インフルは継続
静岡県は22日、新型コロナウイルスの感染拡大警報を解除したと発表した。定点医療機関から直近1週間(12~18日)に報告された新型コロナウイルスの患者数が、1医療機関当たり12・73人で開始基準値の16人を下回ったため。感染拡大注意報に切り替わった。 地区別の患者数は東部16・0人(前週21・72人)、中部10・43人(同15・24人)、西部11・32人(同15・51人)といずれも減少した。保健所別では御殿場が警報レベル、ほか8カ所は注意報レベルだった。1日平均の推定感染者数は1600人。酸素投与を必要とする入院患者が前週よりも増えたなどの理由で、医療状況レベルは「医療ひっ迫注意(レベル2)
コロナ対応「政府の発信不十分だった」 尾身前会長が浜松で講演
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂前会長は20日、浜松市中央区で講演し、一連の感染症対策を振り返って「政府の発信が不十分で、国民が誰を信じれば良いか不安に陥った。次回の感染症への大きな宿題だ」と述べた。 2020年以降の同感染症による国内死者数を「世界各国と比べて抑えられた」と評価し、迅速なクラスター対策や人流抑制への国民の協力、医療関係者の献身的努力などが奏功したと分析した。 一方、「過去のパンデミックを教訓とした事前対策が不十分で、(他国より)ハンディを背負ってスタートした」と指摘。尾身氏ら専門家の提言と政府の決定が食い違う際、政府の説明が足りず国民に混乱が広がったこと
新型コロナ 公費支援 3月で終了 来年度から通常医療移行
政府は、新型コロナウイルスの治療や医療提供体制に関する公費支援を3月末で終了し、近く自治体に通知する方針を固めた。20日、政府関係者が明らかにした。高額な治療薬代は、医療費の窓口負担割合に応じて1~3割の自己負担を求め、最大1万円の入院費補助も終了。4月から通常の医療体制に移行する。 公費支援は、感染症法上の位置付けが5類に移行後、段階的に縮小された。治療薬代は現在、3割負担の人は1回の治療当たり9千円で定額。塩野義製薬(大阪)の抗ウイルス薬「ゾコーバ」は5日分の薬価が現在5万2千円ほどで、4月以降、3割負担の人は1万5千円超の支払いが求められる見通し。 入院費は現在、高額療養費制度適用
新型コロナ、インフルともに患者数減 静岡県、警報は継続
静岡県は16日、定点医療機関から直近1週間(5~11日)に報告された新型コロナウイルスの患者数が、1医療機関当たり17・66人で前週より減少したと発表した。インフルエンザも前週より減少して13・84人となったが、両方とも警報は継続中。 新型コロナの患者数は東部21・72人(前週28・08人)、中部15・24人(同17・55人)、西部15・51人(同18人)と全地区で減少した。保健所別では熱海、御殿場、静岡市、中部、浜松市の5カ所が警報レベル。1日当たりの推定感染者数は2300人。医療レベルは「ひっ迫注意レベル(2)」を維持した。 インフルエンザは地区別で東部12・8人(前週14・46人)
インフルで静岡県内27施設学級・学年閉鎖 浜松の2校は学校閉鎖
静岡県は14日、県内の高校、小中学校、幼稚園27施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計494人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。浜松市中央区の高校は患者数が154人、同区の中学は患者数6人となり、それぞれ学校閉鎖した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 裾野市1施設12人、伊豆市1施設11人、伊豆の国市1施設24人、三島市3施設29人、牧之原市1施設34人、藤枝市1施設6人、掛川市2施設15人、磐田市1施設6人、浜松市中央区12施設310人、同市浜名区4施設47人
新型コロナ警報発令 静岡県、インフルと同時流行 ダブル警報は初
静岡県は2日、新型コロナウイルスの感染拡大警報を発令した。同警報の発令は昨年9月29日の解除以来約4カ月ぶり。直近1週間(22~28日)の定点医療機関1カ所当たりの患者数は19・14人で、警報レベルの開始値「16人」を超えた。インフルエンザも警報継続中で、同時期に重複したことは過去にない。1日の推定患者数は双方とも2千人を超え、静岡県は「同時流行」との見方を示した。 新型コロナの定点当たりの患者数は前週比1・25倍。地区別では東部25・24人(前週20・28人)、中部17・14人(同12・90人)、西部14・43人(同12・17人)。保健所別では東部、御殿場、富士、静岡市、中部の5カ所が
静岡県、新型コロナ「医療ひっ迫注意レベル」に引き上げ インフルは2週連続増加
静岡県は26日、感染拡大注意報を発令している新型コロナウイルスの医療状況評価レベルを「医療ひっ迫注意レベル(レベル2)」に引き上げた。直近1週間(15~21日)で、四つの指標のうち三つが目安値を超えたため。県の専門家会議の意見も踏まえて判断した。 県によると、定点医療機関から報告された患者数は1医療機関当たり15・31人(前週11・35人)で、前週比1・35倍。警報開始の目安値「16人」に近づいた。1日当たりの患者数は1900人と推計する。医療レベルをはかる指標は「病床確保病院の中等症2以上の入院者数」がレベル2に達したことに加え、「発熱外来の検査件数」と「救急搬送困難事案件数」の数値は、
シニア世代がコロナ禍の孫育て学ぶ 浜松市浜名区引佐
浜松市浜名区引佐町の市引佐支所で25日、子育てに関わるシニア世代を対象にした「孫育てセミナー」が開かれた。市内の高齢者や子育て世代など30人がコロナ禍の子育てに必要な知識を学んだ。 わんぱくキッズクリニック(同市中央区)の野田昌代院長が講演した。野田院長は、日常的なマスクの着用が子どもの発達に及ぼす悪影響や、リモートでのコミュニケーションによる感情の共有の難しさなどを紹介。「家族で触れ合う時間は大事。子どもをしっかり抱きとめて思いを伝えてほしい」と呼びかけた。 セミナーは同区の児童発達支援センター「根洗学園」が主催した。聖隷クリストファー大看護学部の学生8人も参加し、子どものいる家庭での
新型コロナ、2週連続患者4割増「第10波に」 静岡県、感染拡大で注意報
静岡県は19日、新型コロナウイルスの感染拡大注意報を発令した。定点医療機関から直近1週間(8~14日)に報告された患者数は1医療機関当たり11・35人で、注意報発令の目安となる「8人」を超えた。前週の7・78人の1・46倍。前週比1・4倍以上は2週連続で、急拡大が続いている。 同期間における国の定点医療機関当たりの患者数8・96人を上回った。1日平均の推計患者数は1400人で、同期間のインフルエンザの患者数よりは少ない。地区別では東部14・78人(前週9・38人)、中部9・52人(同6・81人)、西部9・32人(同6・96人)。東部地区では前週の1・5倍以上になった。保健所別では御殿場が3
南伊豆の中学校で学年閉鎖 新型コロナ
南伊豆町教委は、町内中学校の1学年で複数生徒が感染したと発表した。17日まで学年閉鎖とする。
コロナ感染、静岡県内注意報目前 インフルは急減
静岡県は12日、定点医療機関から直近1週間(1~7日)に報告された新型コロナウイルスの患者数が1医療機関当たり7・78人だったと発表した。前週の5・45人の1・43倍に急増し、感染拡大注意報レベルの「8人」に近づいた。増加は7週連続で、前週比1・4倍以上となったのは昨年6月以来。 1日平均の推計患者数は約千人。地区別では東部9・38人(前週7・78人)、中部6・81人(同3・0人)、西部6・96人(同5・17人)。中部地区では前週の2倍以上になった。保健所別では熱海と中部の2カ所が、それぞれの注意報レベルの基準値を超えた。 県によると、コロナ陽性が確認された入院患者の数はこの1週間で倍以
コロナ患者急増、インフルは減 静岡県感染症週報(1月1~7日)
静岡県は12日、定点医療機関から直近1週間(1~7日)に報告された新型コロナウイルスの患者数が1医療機関当たり7・78人だったと発表した。前週の5・45人の1・43倍に急増し、感染拡大注意報レベルの「8人」に近づいた。増加は7週連続で、前週比1・4倍以上となったのは昨年6月以来。 1日平均の推計患者数は約千人。地区別では東部9・38人(前週7・78人)、中部6・81人(同3・0人)、西部6・96人(同5・17人)。中部地区では前週の2倍以上になった。保健所別では熱海と中部の2カ所が、それぞれの注意報レベルの基準値を超えた。 県によると、コロナ陽性が確認された入院患者の数はこの1週間で倍以
インフル患者数減も警報継続 コロナはやや増 静岡県感染症週報(12月11~17日)
静岡県は22日、定点医療機関から直近1週間(11~17日)に報告されたインフルエンザの患者数が、1医療機関当たり29・08人で、前週の33・09人から減少したと発表した。警報レベルの状況は続いている。1日当たりの推計患者数は4100人。 各地区とも前週の人数を下回ったが、東部は1医療機関当たり41・32人(前週43・68人)と2週連続で40人を超えた。中部は22・88人(同30・29人)、西部21・6人(同24・32人)。10月以降のウイルス検出状況はA型96%、B型4%で、11月からB型も毎週確認されている。 新型コロナウイルスは4・05人で、前週の3・64人の1・11倍となった。1日
インフル患者増加、警報レベル続く 静岡県感染症週報(12月4~10日)
静岡県は15日、定点医療機関から直近1週間(4~10日)に報告されたインフルエンザの患者数が、1医療機関当たり33・09人で、前週の26・83人から増加したと発表した。1日当たりの推計患者数は4700人。 地区別では東部43・68人(前週38・2人)、中部30・29人(同21・12人)、西部24・32人(同19・85人)で、いずれも増加した。全県で警報レベルの状況が続いている。 保健所別では賀茂の17・0人から御殿場の105・0人まで差がある。ウイルス検出状況はA型99%、B型1%だった。11月下旬から毎週、B型の患者が確認されている。 新型コロナウイルスは3・64人で前週の2・79
PCR検査機器、静大で研究活用 静岡の医療法人が寄贈
静岡市葵区の医療法人社団アールアンドオー(鈴木延幸理事長)は8日、県内に開設していた新型コロナウイルスPCR検査センターで使用した精密機器などを静岡大に寄贈した。同大静岡キャンパス(同市駿河区)で行われた贈呈式で、鈴木理事長が日詰一幸学長に目録を手渡した。 医療法人社団は、2021年に同市や浜松市、三島市にセンターを開設。今年5月の新型コロナウイルス感染症の5類移行を受けて閉所した。使用していた機器を研究に活用してもらおうと、PCR検査装置など計約2千万円分を贈った。 日詰学長は「高額な機器をいただき非常にありがたい。教育研究に有効に使いたい」と感謝し、鈴木理事長は「PCRセンターでの役
静岡県、インフル患者減も警報継続 新型コロナは増加(11月27日~12月3日)
静岡県は8日、定点医療機関から直近1週間(11月27日~12月3日)に報告されたインフルエンザの患者数が1医療機関当たり26・83人で、警報レベルの開始基準値(30人)を超えた前週の30・96人から減少したと発表した。 いったん開始基準値を超えると、終息基準値の10人を下回るまで警報は継続する。地区別では東部38・2人(前週43・94人)、中部21・12人(同21・05人)、西部19・85人(同26・0人)。1日当たりの推計患者数は約3800人。検出されたウイルスの割合はA型99・4%、B型0・6%。 新型コロナウイルスは1医療機関当たり前週と比べて1・3倍となる2・79人に増加した。保
コロナ患者数微増 インフルは警報入り 静岡県感染症週報(11月20~26日)
静岡県は1日、定点医療機関から直近1週間(20~26日)に報告された5類感染症の患者数を発表した。新型コロナウイルスの患者数が、1医療機関当たり2・06人で、5類移行後最も少なかった1・6人からはやや増加した。1日当たりの推計患者数は300人。 報告数は多い順にインフルエンザ(定点当たり30・96人)、感染性胃腸炎(同4・09人)、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(同3・24人)、新型コロナ、咽頭結膜熱(同1・7人)。 11月30日に県が警報開始を発表したインフルエンザ以外に、警報レベルを超えた疾病はみられなかった。
静岡県、インフルエンザ患者微増 新型コロナは減少(10月30日~11月5日)
静岡県は10日、定点医療機関から直近1週間(10月30日~11月5日)に報告されたインフルエンザの患者数が、1医療機関当たり23・3人だったと発表した。前週の22・64人から微増した。 1日当たりの推計患者数は約3300人。地域別では東部地区23・0人、中部地区13・71人。西部地区は32・19人で前週の33・17人より減少したものの、3週連続で警報レベルの開始基準値(30人)を上回った。保健所別だと警報レベルは西部36・53人、御殿場34・17人だった。 新型コロナウイルスは1医療機関当たり2・14人で、前週の2・73人から減少した。1日当たりの推計患者数は約300人。地区別は東部3・
インフルエンザ1・5倍に急増 静岡県西部地区で警報値超え
静岡県は27日、定点医療機関から直近1週間(16~22日)に報告されたインフルエンザの患者数が、1医療機関当たり20・38人だったと発表した。前週の13・68人の約1・5倍に急増した。西部地区は31・49人で、警報レベルの開始基準値の30人を上回った。 1日当たりの推計患者数は約2900人。地域別では東部地区18・78人、中部地区9・86人。西部地区は前週の19・45人の約1・6倍となった。保健所別でも賀茂31・00人、御殿場34・17人、西部37・11人でいずれも国の警報レベルの開始基準値を超えている。年代別割合は19歳以下が8割を占める。 新型コロナウイルスは1医療機関当たり3・44
コロナ注意報を解除、感染者数減少で 静岡県感染症週報
静岡県は13日、8日までの1週間に定点医療機関から報告された新型コロナウイルスの患者数が、1カ所当たり前週の9・65人から5・29人に減少した、と発表した。発令基準値の8人を下回ったため、感染拡大注意報を解除した。 1日あたりの推計感染者数は約700人。地域別は東部6・32人、中部3・86人、西部5・47人。保健所別ではいずれも前週の値を下回った。全ての地域、保健所別で注意報レベルを下回ったのは6月以来。
静岡県内コロナ推計 1日1200人に減少
静岡県は6日、新型コロナウイルスの直近1週間(9月25日~10月1日)の感染状況を発表した。定点医療機関が診た患者数は1カ所当たり9・65人で、前週の12・24人から減少した。感染拡大注意報レベル(定点当たり8人以上)は維持している。1日平均の推計感染者数は前週の1600人から1200人に減った。 地域別の定点当たりの患者数は東部10・90人、中部7・57人、西部10・17人。御殿場以外の8保健所で患者数が減少した。患者の検体のゲノム解析では、直近の数値でオミクロン株派生型「XBB」のうち、新変異株「EG・5」の割合は35・3%だった。 中等症2以上の入院者数など、医療逼迫(ひっぱく)を
御前崎市長が新型コロナに感染 10月5日ごろまで自宅療養
御前崎市は2日、柳沢重夫市長が新型コロナウイルスに感染したと発表した。症状は軽症で、5日ごろまで自宅療養する。 市総務課によると、柳沢市長は30日の公務終了後に倦怠(けんたい)感があったため1日に医療機関を受診したところ、新型コロナの陽性が判明した。療養期間中の公務などは鴨川朗副市長が代理で対応する。
「献体」減る登録者 医学生の学びに影 静岡県内、コロナで市民関心低下?
静岡県内で近年、死後に自らの遺体を提供する「献体」の登録者が減っている。社会環境の変化や新型コロナウイルス禍などの影響で、一般の関心が薄れているためだ。市民の自発的な献体が、医学生や現役医師の知識と技術の習得を支えてきたが、関係者からは「このままではいずれ実習、研修が立ちゆかなくなる」と危ぶむ声が出ている。 献体は医学や歯学の発展に役立てるため、あらかじめ登録した人が自身の遺体を無償で提供する仕組み。浜松医科大(浜松市東区)への献体を希望する登録者でつくる同大白菊会の会員数は、2000年代前半には千人を超えた時期もあったが、現在は582人(6月1日時点)。同大で学生や医師に必要な一定水準の
コロナ感染者減、注意報に移行 インフルも減少 静岡県週報(9月18~24日)
静岡県は29日、新型コロナウイルスの直近1週間(18~24日)の感染状況を発表した。定点医療機関が診察した患者数は1カ所当たり12・24人で、前週の18・99人から減少した。感染拡大警報を解除し、注意報に移行した。県は1日の推計感染者数は1600人と推計している。 地域別の定点当たりの患者数は東部13・04人、中部9・57人、西部13・77人。全保健所で患者数が減少したが、熱海のみ警報値を超えた状態が続いている。 20日から始まったワクチンの秋接種は、24日までの全世代の接種者数が1万8770人で、そのうち65歳以上は1万4219人だった。 インフルエンザは定点医療機関1カ所当たり7・
10月から一部自己負担 コロナ治療薬、静岡県 周知図る
新型コロナウイルスの治療薬が10月1日から、一部自己負担になる。現状は全額公費負担となっているが所得に応じて3千~9千円の上限額が設けられ、患者負担が発生する。静岡県が周知を図っている。 治療薬にはゾコーバ(塩野義製薬)のほか、重症化リスクのある人向けで高額なパキロビッド(米ファイザー)などの飲み薬、点滴薬がある。10月以降、医療保険の自己負担割合が3割の人が9万円分の治療薬を処方された場合、従来の自己負担額は3万円だが、患者は9千円を払い、残額は公費補助になる。 感染症法上の位置付けが5類移行後の「移行期間」が9月末から来年3月末に延長されたため、一部公費補助の形で医療支援は継続される
新型コロナ2週連続で減、警報は継続 インフルは1・7倍に増 静岡県内感染状況(11~17日)
静岡県は22日、新型コロナウイルスの直近1週間(11~17日)の感染状況を発表した。定点医療機関が診た患者数は前週比0・8倍の1カ所当たり18・99人に減少した。感染拡大警報は継続中。県は1日平均の推計感染者数は2400人と推計している。 2週連続で減少したことは5類移行後初めてで、後藤幹生感染症管理センター長は「本格的な減少が始まった」とみている。地域別の定点当たりの患者数は東部20・38人、中部15・10人、西部21・00人。保健所別では9カ所全てで前週を下回り、賀茂、東部、富士の3保健所は注意報レベルとなった。患者の検体のゲノム解析では、直近の数値でオミクロン株派生型「XBB」のうち
静岡県新型コロナ基金 菱和設備が500万円寄付
静岡市の設備工事会社「菱和設備」はこのほど、県の「新型コロナウイルスに打ち勝つ県民支え合い基金」に500万円を寄付した。同社の寄付は4年連続で計2千万円。 県庁を訪れた山名伸明社長が出野勉副知事に目録を手渡した。山名社長は「5類に移行したが、県の感染拡大警報が出ている状況にある。逼迫(ひっぱく)の恐れがある医療や福祉の一助になれば」と話した。寄付金は妊産婦向けの新型コロナ対策助成事業などに活用される。
新型コロナ、インフル 静岡県内で同時流行の兆し 相次ぐ学級・学年閉鎖
新型コロナウイルスの感染拡大警報が続く中、流行期に入ったインフルエンザの感染者が急増している。15日に県が発表した週報では、定点医療機関あたりの患者数は4・79人、1日推計685人と前週の倍以上に膨らみ、注意報の「10人」に近づいた。新型コロナウイルスは23・83人(同3千人)。県は「慎重に動向をみていく」とするが、双方の学級閉鎖も県内で相次ぐ中、発熱外来では「同時流行」を指摘する声がある。 「新たな段階に入っている」。富士市の小児科・内科のいいずみファミリークリニックの飯泉哲哉院長は現状を注視する。14日、発熱対応の時間帯。家族連れの患者が多数受診し、看護師らが順番整理や検査に追われた。
患者微減、推計3千人 警報は継続中 静岡県内新型コロナ感染状況
静岡県は15日、新型コロナウイルスの直近1週間(4~10日)の感染状況を発表した。定点医療機関1カ所当たりが1週間に診た患者数は23・83人で、前週の26・65人から減少した。感染拡大警報は継続中。県は1日の推計感染者数は3千人と推計している。 地域別の定点当たりの患者数は東部29・16人、中部17・62人、西部23・7人。保健所別では西部が微増したが、それ以外の8保健所は前週の値を下回った。患者の年齢別割合は20歳未満が46%と半数近くを占めた。患者の検体のゲノム解析では、オミクロン株派生型「XBB」系統の26・7%に当たる31人が、新変異株「EG・5」だった。 13日時点で、呼吸不全
新型コロナ感染 静岡県内1日推計3300人 警報継続
静岡県は8日、新型コロナウイルスの直近1週間(8月28日~9月3日)の感染状況を発表した。定点医療機関1カ所当たりの患者数は前週比1・05倍の26・65人で、感染拡大警報レベルが継続している。県は1日平均の感染者数を3300人と推計している。 地域別の定点当たりの患者数は東部34・28人(警報)、中部19・60人(同)、西部24・83人(同)。保健所別でも全9カ所が警報レベル。保健所ごとの警報基準値を大きく上回ったのは御殿場で67・67人(警報基準34以上)だった。 6日時点の県全体の病床使用率は31・5%。呼吸不全があり酸素投与が必要となる「中等症2」以上の入院者数は122人で前週の8
コロナワクチン 9月6日予約開始 静岡市、接種20日から
静岡市は20日から、新型コロナウイルスワクチンの「2023年秋開始接種」を開始する。初回(1、2回目)の接種が完了し、前回の接種から3カ月以上経過した生後6カ月以上の市民が対象。6日午前9時から、予約サイトとコールセンターで予約を始める。 集団接種会場での接種は20日に始め、主にモデルナ社のワクチンを使用する。9月中はファイザー社を使用する。医療機関での接種は25日にスタートし、主にファイザー社のワクチンを使う。 接種券は前回接種から3~4カ月経過した市民を対象に順次発送する。未使用の接種券が手元にある場合は新たな接種券は送付されない。 現時点で予約が可能なのは10月15日まで。「23
全保健所管内でコロナ警報レベル 1日推計3100人 静岡県週報
静岡県は1日、新型コロナウイルスの直近1週間(8月21~27日)の感染状況を発表した。定点医療機関1カ所当たりの患者数は25・27人で前週比1・23倍。県は感染者数を1日3100人と推計している。 地域別の定点当たりの患者数は東部33・10人、中部20・52人、西部21・19人。保健所別では5類移行後初めて、九つの保健所全てで警報レベルを超えた。御殿場が68・00人、熱海34・17人で、保健所ごとの警報基準値の約2倍となった。 呼吸不全があり酸素投与が必要となる「中等症2」以上の8月30日時点の入院者数は141人、病床使用率は36・4%と、いずれも前週を上回った。 患者の検体のゲノム解
次の感染症備え コロナ総合レポート公表 島田市が対応検証
島田市は29日、「新型コロナウイルス感染症総合検証レポート」を公表した。今後発生が想定される次の大規模感染症に備え、約3年間の市のコロナ対応を総合的に検証し、教訓と課題を整理した。 市内感染状況の推移をはじめ、市の感染対策や市民への情報提供の方法、ワクチン接種の取り組みなどをまとめた。感染症法上の5類移行後の対応も掲載し、国や県への提言を記した。さまざまな職種の声も載せ、自治会活動で困ったことやコロナ感染の不安など市民意識調査結果をまとめた。次の大規模感染症に備えた教訓や課題、取り組みの手掛かりも列挙した。 レポートは2月から準備作業に着手し、4月から検証ワーキンググループが協議を重ね、
2週間ぶり警報レベル超え 新型コロナ 静岡県週報(14~20日)
静岡県は25日、新型コロナウイルスの直近1週間(14~20日)の感染状況を発表した。定点医療機関1カ所当たりの患者数は20・51人で前週比1・3倍。2週間ぶりに警報レベルを超えた。県は1日の感染者数を2600人と推計している。 地域別の定点あたりの患者数は東部29・86人(警報)、中部12・62人(注意報)、西部17・62人(警報)。保健所別では賀茂、熱海、東部、御殿場、富士、西部の6カ所が警報レベル。東部地域は5類移行後初めて、五つの全保健所が警報レベルを超えた。保健所ごとの警報基準値を大きく上回ったのは御殿場で57・33人、熱海が38・50人だった。いずれも前週より5割前後の増加。西部
コロナ拡大警報、注意報に引き下げ 静岡県週報(8月7日~13日)
静岡県は18日、発令していた新型コロナウイルスの感染拡大警報を注意報に引き下げたと発表した。県独自に設定している基準値を下回ったため。直近1週間(8月7~13日)の感染状況は、定点医療機関1カ所当たりの患者数が15・81人で、前週の0・91倍だった。県は1日の感染者数を2千人と推計している。 5類移行後、初めて前週より患者数が減少したが、11日が祝日で医療機関の多くが休診だった影響の可能性もあり、県は引き続き、感染拡大に注意を呼びかけている。 地域別の定点当たりの患者数は東部21・64人(警報レベル)、中部12・55人(注意報レベル)、西部12・53人(同)。保健所別では9カ所のうち熱海
医療機関などに物価高騰対策金 静岡県が交付
静岡県は物価高騰の影響を受ける医療機関などに対して支援金を交付する。10月6日まで申請を受け付けている。 交付額は病院が1病床当たり2万円で、救命救急センターなど特別な役割を担う病院は同2万円を加算する。診療所(医科・歯科)は3床以上の場合1病床当たり2万円、1~2床と無床が1施設当たり5万円。助産所や薬局は1施設当たり5万円などとしている。申請方法は県のホームページで紹介している。 問い合わせは支援金事務局<電050(5369)9435>へ。
管内の感染者情報 独自に公開 静岡市清水医師会 新型コロナ 「日々の実数知り対策を」
静岡市清水医師会は12日までに、管内の発熱外来で扱った新型コロナウイルス陽性者数の毎日の全数公表をホームページ上で始めた。感染症法上の5類移行後、県の発表が週報に切り替わったことを受けた独自の取り組み。「地域の速報値を知ることで、感染拡大期の対策に役立ててほしい」としている。 ホームページの「新型コロナウイルス感染症サーベイランス」欄で、感染者数の日別、週別、月別の集計や、0歳から90歳以上までの年代別割合をグラフ化している。1月に立ち上げ、発熱外来の8割にあたる51医院の入力で情報共有や当番医を行う備えとして医院間でのみ運用してきたが、感染拡大が始まったことを受けて市民向けに公開した。
コロナ感染者1日推計2200人 静岡県内 東部は警報レベル
静岡県は10日、感染拡大警報を発令している新型コロナウイルスの直近1週間(7月31日~8月6日)の感染状況を発表した。定点医療機関1カ所当たりの患者数は17・42人で、前週の1・03倍。県は1日の感染者数を2200人と推計している。 地域別の定点当たりの患者数は東部22・60人(警報レベル)、中部13・31人(注意報レベル)、西部15・57人(同)。保健所別では9カ所のうち御殿場が46・0人と警報レベルの基準値34人を大きく上回ったほか、賀茂、熱海、富士、静岡市、西部も警報値を超えた。東部、中部、浜松市の3カ所はいずれも注意報レベルだが警報値に近づいている。 発熱外来の逼迫(ひっぱく)状
高齢・障害者施設へ定期検査開始 通知 静岡県、警報発令受け
静岡県は8日、新型コロナウイルスの抗原検査キット配布を申し込んだ高齢者施設や障害者施設に対して、従業員の定期検査を適宜開始するよう通知した。すでに1649施設に計34万個を配布している。 県はすでに各施設に対し従業員が週2回、約4週間分の検査を賄う数量を配布済み。直近1週間の県内の推計感染者数が1日2千人を超え、警報が発令されたことを受け使用開始を通知した。保健所別では警報より1段階下の「注意報」レベルの地域もみられるため、具体的な開始時期については「地域や施設内の感染状況を踏まえてそれぞれが判断を」と求めている。 定期検査の用途で配布したが、従業員で症状が確認された場合や、入居する高齢
「中等症」が大半 5類移行後 コロナ入院患者調査 静岡県
静岡県は8日までに、新型コロナウイルス感染症の5類移行後の5月15日から7月30日までに集計した入院患者126人の重症度を発表した。「脳炎・脳症」は1人(1%)、人工呼吸器を伴いICUに入室する「重症」は4人(3%)と少なかったものの、呼吸不全があり酸素投与が必要となる「中等症2」が121人(96%)とほぼ大半を占めていたことが分かった。 調査は5類移行後も重症者をモニタリングすることを目的に、協力病院18カ所から入院患者126人分のデータを受けて分析した。 性別は男性が6割、年代別は65歳以上が8割を占めた。基礎疾患は110人が「ある」と回答。疾患で分類すると、多い順に「高血圧を含む心
ワクチン 接種券発送 清水町、23日から
清水町は8日、新型コロナウイルスワクチンの1、2回目の接種を終了した5歳以上の町民を対象に、秋から行う追加接種について、23日から接種券を順次発送すると発表した。 集団接種は9月25日から12月15日までの計31回。町地域交流センターか町保健センターでいずれも午後に行う。個別接種は10月以降に町内の医療機関で実施予定。ファイザー社かモデルナ社のオミクロン株「XBB1」系統のワクチンを使用する。前回接種から3カ月経過後に無料で接種できる。 予約はウェブとコールセンターで受け付けるほか、町保健センターにも特設窓口を設ける。問い合わせは専用ナビダイヤル<電0570(025)671>へ。
富士宮市立病院 患者と面会禁止 9日から
富士宮市立病院は新型コロナウイルス感染者の増加を受けて9日から、入院患者との面会を原則禁止する。8日に開かれた市新型コロナ対策本部会議で決定した。 面会禁止は患者の家族を含む全員が対象で、解除時期は未定。同病院では期間中も外来診療は継続する。 同会議では、検温機を市役所正面玄関や各階のエレベーター付近に再び設置することも決めた。
新型コロナ 静岡県が独自警報発令 発熱外来 混雑じわり 「感染のピーク見えづらい」
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行してから8日で3カ月になる。週ごとの感染者数は前週を超え続け、静岡県独自の感染拡大警報が発令された。医療機関が担う発熱外来では一部で混雑が始まり、医療者は患者の急増を警戒する。 静岡市葵区の「しずおか葵の森クリニック」では警報発令翌日の5日、開院直後から受診希望の電話が相次ぎ、抗原検査で4件の陽性が確認された。同クリニックが7月に診たコロナ感染者数は6月の2倍以上になり、最近は初診患者で陽性が確認されるケースも増えているという。古川敬芳院長は「せき止め薬が減っている。感染拡大のピークが見えづらい中で、十分量が確保できるか」と心配する。
コロナ感染警報発令 静岡県「お盆帰省、マスク着用を」
静岡県は4日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け「感染拡大警報」を発令した。直近1週間(7月24~30日分)の定点医療機関1カ所当たりの患者数が16・92人となり、警報の基準値「16人」を超えたため。1日当たりの推計患者数は2100人。後藤幹生感染症管理センター長は「お盆などで帰省する場合は1週間ほど前から人混みを避け、マスクをするなど注意して」と呼びかけた。 警報は県が独自に設けている基準で、7月14日に定点当たり「8人」(1日の推計患者数千人)を超えて感染拡大注意報が発令されてから3週間で警報となった。新型コロナウイルスの感染症法の位置付けが5類に移行した5月から、毎週の患者数は前週を
従来の物差し 転換を 演出家・宮城聰さん【アフターコロナへ 私の視点⑯完】
人が健やかに生きていくには、心の栄養が必要です。食料で生命を維持するだけでは、人間として生きていることにはならない。新型コロナ下は、物理的に他者と切り離される場面が増えました。ふと気付けば孤独の淵に立っていた-。そんな時、ある人にとっては劇場が、人間として生きるための命綱になるのだと気付きました。 観客だけでなく演劇人も、演劇がなければ生きたしかばねになる。流行初期から、俳優と観客1対1の電話による演劇を行いました。地球の全ての演劇人が、史上初めて同じ課題に直面していると思うと、高揚感が湧きましたね。 もしも世界中の人が、そんな想像上の連帯の鎖を感じたなら、国々が一丸になる契機となったは
新型コロナ「医療逼迫注意レベル」 静岡県、5類移行後初
静岡県は28日、新型コロナウイルスの医療状況評価レベルを通常レベルから「医療逼迫(ひっぱく)注意レベル」に引き上げた。評価の基になる5指標のうち4指標で目安値を超え、県の専門家会議の意見も踏まえて判断した。県は「地域や医療機関によっては医療の逼迫が始まっている」とみている。 レベルの引き上げは、5月に新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行されて以降初めて。県によると、17~23日の定点医療機関1カ所あたりの患者数は14・19人で、前週比1・32倍。1日あたりの感染者数は1800人と推計している。 定点あたりの患者数は地域別で、東部16・44人、中部13・83人、西部12・13人。保
森町長が感染 新型コロナ
森町は28日、太田康雄町長(64)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。8月1日まで在宅で公務に当たる。 町によると、27日夜に発熱し、翌日感染が判明した。在宅期間中は職務代理者は置かず、連絡体制を確保して対応する。
川根本町長 新型コロナ感染
川根本町は27日、薗田靖邦町長(64)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。30日まで在宅で公務にあたる。薗田町長は25日夜にのどの痛みを訴え、26日に陽性が判明した。
西伊豆町長コロナ感染 副町長も
西伊豆町の星野浄晋町長が新型コロナウイルスに感染した。町によると、23日に発熱し、24日に感染が判明した。職務代理は置かず、28日まで在宅で公務に当たる。高木光一副町長も感染した。28日まで在宅勤務となる。
掛川市長コロナ感染 30日まで在宅勤務
掛川市は26日、久保田崇市長が新型コロナウイルスに感染したと発表した。30日まで在宅で執務を行う。 26日に発熱があり、病院で検査して判明した。在宅期間中は職務代理者を置かず、連絡体制を確保しながら対応する。
人の縁、安易に切らないで 住職・藤原東演さん【アフターコロナへ 私の視点⑮】
外出自粛などの感染対策をきっかけに、人付き合いの簡素化がいっそう進みましたね。例えば親の葬儀。「家族葬」っていかにもきれいな言葉だけど、それを使うと、故人に一目会って手を合わせたい人が来られなくなる。私は「家族葬という言葉を使いなさるな」と皆さんに言うんです。供養は質素でいい。お線香だけ上げてもらえばいい。あなたも故人の縁に生かされている。その縁を一方的に切ってはいけない、と。 大家族が主流だった時代は、死も生も身近でした。身内が亡くなる時はだんだん家が重苦しくなり、みんなで見送った。誕生の時は家が明るくなり、みんなで迎えた。しかし今は死も生も、病院や施設の中の出来事。最期をみとることもほ
コロナ感染前週比1・33倍に ヘルパンギーナは減少 静岡県内
静岡県は21日、直近1週間の県内の感染症発生状況を週報(10~16日)として発表した。感染拡大注意報レベルになった新型コロナウイルスは定点医療機関1カ所あたりの患者数が10・77人で、前週比1・33倍に増加。県は1日あたりの感染者数は1400人と推計している。 定点あたりの患者数は地域別だと東部14・68人、中部9・64人、西部7・62人。保健所別だと御殿場が33・67人で、同保健所の警報レベルとなる34人が目前となった。県は今後患者が急増する恐れがあるとして、感染対策の強化を呼びかけている。 警報中のヘルパンギーナは定点小児科1カ所あたりの患者数6・62人で、前週の8・54人から減少し
新型コロナワクチン ノババックス製接種追加実施へ 8月、静岡県が予約受け付け
静岡県は19日、順天堂大静岡病院(伊豆の国市)で20日を期限として実施していた新型コロナウイルスのノババックス製ワクチン接種について、8月17日にも追加実施すると発表した。同ワクチンの有効期限が延長されたため。 アレルギーなどの理由でファイザー製やモデルナ製のワクチンを打てない12歳以上の県民が対象。定員20人で、先着順に予約を受け付けている。 希望者は県新型コロナ対策推進課の予約専用電話<電080(8659)4205>に申し込む。
静岡県がコロナ注意報発令 1日推計1000人感染
静岡県は14日、新型コロナウイルスの「感染拡大注意報」を発令した。直近1週間(3~9日分)の定点医療機関の1カ所あたりの患者数が8・12人で、注意報の基準値となる「8人」を超えたため。1日あたりの推計患者数は千人とみられる。 県内139カ所の医療機関から報告があった患者数は1128人で、前週の1・23倍。1カ所あたりの患者数を地域別に見ると、東部11・48人(前週10・50人)、中部7・40人(同4・81人)、西部5・17人(同4・00人)。年齢別では19歳以下が4割。6月26日以降の陽性者67人の検体のゲノム解析では、オミクロン株の派生型「XBB」が94%を占めた。 保健所別では賀茂、
能力生かせる社内環境に 社員の健康を支える産業医 赤津順一さん【アフターコロナへ 私の視点⑬】
パンデミック(世界的大流行)は、人々の働き方をがらっと変えました。特に会社員は、リモートを活用するのが一般的になりましたね。リモートは優れたツールで、さらなる活用が期待される半面、対面の機会が減るため、例えば上司が部下の不調に気付きにくくなるなど注意すべき点も見えてきました。社員の健康維持は、社員一人一人を大切にする企業風土があってこそ。社員も企業もそこに改めて目を向ける時かもしれません。 この3年は企業から、「うまく仕事が進まなくて困っている社員がいる」との相談が目立ちました。頻繁に顔を合わせていたら、「この人、今日は頭が痛そうだな」「昨日家で夫婦げんかをしたのかな」という具合に何となく
新型コロナ感染者増加 注意報へ近づく 静岡県週報(6月26日~7月2日)
静岡県は7日、直近1週間の県内の感染症発生状況を週報(6月26日~7月2日)で発表した。新型コロナウイルスの定点医療機関1カ所あたりの患者数は6・58人となり、前週の5・81人から増加し、注意報レベルの「8人」に近づいた。1日の推計感染者数は830人。 地域別では東部10・5人、中部4・81人、西部4・0人。保健所別では熱海11・17人、御殿場22・67人で、いずれも2週連続で注意報レベルを超えた。 ヘルパンギーナは定点小児科あたり8・78人で、過去最多となった前週の10・12より減少した。警報レベルは継続している。地域別は東部10・13人、中部8・23人、西部7・83人。 RSウイル
函南の中学 新型コロナで7日に学級閉鎖
函南町は6日、町立中学で複数人が新型コロナウイルスに感染し、体調不良者も確認されたため7日に学級閉鎖を行うと発表した。
産科医療 水準向上の契機に 国内外の周産期対応を調べた社会学者・白井千晶さん【アフターコロナへ 私の視点⑫】
日本の産科医療施設の新型コロナ対応は「ガラパゴス化」していました。父親さえ受診の付き添いや出産の立ち会い、母子との面会ができない。出産間近の妊婦が陽性になると、たとえ無症状でも、お産時のいきみを短縮するためとして帝王切開されたり、感染を防ぐためとして産後すぐ赤ちゃんと引き離されたりすることがありました。政府と学会の指針が、それらの対応を認めていたからです。 背景の一つは施設の構造上の問題でしょう。大半の施設は、健康な妊婦とその他の患者の動線が区切られていません。妊婦は複数の部屋を行き来して複数の医療者や患者と接するので、感染リスクを低くするため1人で出入りするよう求められたと考えられます
ヘルパンギーナが最多更新 コロナも増加 静岡県感染症週報(6月19~25日)
静岡県は30日、直近1週間の県内の感染症の発生状況として週報(19~25日)を発表した。流行しているヘルパンギーナは、定点小児科1カ所あたりの患者数が10・12人となり、記録が残る2006年以降で最も多くなった。警報開始レベルの「6人」を上回る状況が続いている。 県によると、89カ所の定点小児科から計901人の報告があり、過去最多だった前週の788人から増加した。患者の9割近くが5歳以下。地域別の定点あたりの患者数は東部10・72人、中部8・93人、西部10・57人。国の基準では終息基準値は「2人」となっている。 新型コロナウイルスは139カ所の定点医療機関(小児科、内科)から計808人
生きがいある余生守る 高齢者の身元保証や葬送支援をする 石川真奈美さん【アフターコロナへ 私の視点⑪】
「この3年間、損したね。取り返さなくちゃ」。先日、私たちが支援している会員同士の交流会で、1人の女性がそう口にしました。高齢者は、体力、気力、健康状態がまちまち。他の世代と比べて、個人差が大きいです。高齢者は新型コロナウイルスに警戒するよう注意喚起され続けましたが、元気な人もそうでない人もひとくくりに捉えて一律に対面の機会をなくすと、かえって健康を損ないかねない。長いブランクを経た今、痛感しています。 以前は会員の居住地の近くを通れば立ち寄ったり、通院の付き添いの合間に食事したりすることもありました。そんなわずかな時間でも対面が減ると、途端に相手の様子や変化が分かりづらくなります。電話口
コロナ後遺症調査「仕事に影響」74%に増加 静岡県、第3報
静岡県は23日、新型コロナウイルスの後遺症があった患者に行ったアンケート結果の第3報を発表した。2021年のデルタ株以前、22年上半期のオミクロン株BA・1とBA・2、22年下半期のオミクロン株BA・5と、三つの感染時期に分けて計917人の回答を比較した。仕事への影響が「あり」と答えた人の割合は、21年の64%から22年後半には74%へと増加した。 調査は感染後4週間以上症状が継続している人が対象。「仕事への影響があった」と答えた人の働き方について、デルタ株以前は「同じ業務」が66%、「内容を変更」が12%。「休職」は5%で「退職・転職」は15%だった。オミクロン株BA・5になると「同じ業
療養者支援センター、6月末で運用終了 静岡県、コロナ5類移行受け
静岡県は23日、新型コロナ療養者支援センター(三島市)の運用を、30日で終了すると発表した。5月に感染症法上の位置付けが5類に移行したため。 センターは、コロナ禍での保健所の業務負担を軽減するため、2022年8月に開設。医療機関からの発生届のデータ入力や陽性者数集計などの情報管理のほか、宿泊療養施設入所、自宅療養者へのパルスオキシメーター(血中酸素濃度計)の貸し出し、相談対応などを担った。5類移行後は貸し出し支援がなくなり、相談件数も少なかった。 7月以降は、静岡市、浜松市、県のそれぞれの発熱等受診相談センター(浜松市は新型コロナコールセンター)で、受診先の相談や療養中の体調悪化の相談を
コロナ感染、前週の1・5倍 ヘルパンギーナは過去最高値 静岡県週報(6月12~18日)
静岡県は23日、感染症発生動向調査の週報(12~18日分)を発表した。新型コロナウイルスの定点医療機関1カ所当たりの患者数は5・56人で、前週の3・77人の1・47倍となった。県は1日平均の感染者数を700人と推計している。 地域別は東部8・82人、中部4・02人、西部3・47人。保健所別では熱海管内が11・17人(注意報9人以上)富士管内が11・33人(同11人以上)で「感染者が急増する恐れが状況」である感染拡大注意報開始レベルを上回った。全県の注意報レベルは「8人」。感染者数の上昇傾向は続いていて、後藤幹生感染症管理センター長は「今週のペースで増加した場合、来週全県で感染拡大注意報を発
子どもの最善第一に 放課後児童クラブの主任支援員/宮崎深雪さん【アフターコロナへ 私の視点⑩】
放課後児童クラブは、遊びと生活を提供する場。子どもの健やかな育ちを支えるのが私たちの役目です。厚生労働省の運営指針には「子どもの最善の利益を考慮する」とあります。刻一刻と状況が変わる時こそ、その最善とは何かを見極めていかなければなりません。 子どもへの感染が広がった2021年、静岡県内のクラブでもクラスター(感染者集団)が相次いで発生しました。常時子どもにマスク着用や黙食、距離の確保を完璧にさせるのは無理なのに「児童がマスクを外して会話していた」などと落ち度があったように報道され、各クラブの設置主体と運営主体、支援員らは次第にピリピリし始めました。 大人が社会的制裁や外部からの非難を避
ヘルパンギーナ 警報レベル近づく 静岡県感染症週報(6月5日~11日)
静岡県は16日、感染症発生動向調査の週報(5~11日分)を発表した。定点医療機関1カ所あたりの患者数はヘルパンギーナが5・37人と前週の3・10人から増加。警報レベルの開始基準である6人に近づいた。 ヘルパンギーナは乳幼児を中心に夏に流行する。発熱やのどに水疱(すいほう)が発生するなどの症状がある。小児科89カ所が定点報告を行い、患者計478人のほぼ全員が9歳以下だった。地域別では東部5・44人、中部5・74人、西部4・97人。 新型コロナウイルスは定点あたり3・77人(前週比1・05倍)で、1日あたりの患者数推計は470人。地域別は東部6・06人、中部2・40人、西部2・55人。注意報
学生の困窮支援を続ける大学教授/津富宏さん 社会構造の課題表面化【アフターコロナへ 私の視点⑨】
私にとって健康とは、社会的評価に過度に振り回されることなく、欲求を追求できている状態。大学教員になった20年前は、健康で心身が充実した学生が大勢いました。彼らは自分の内面をよく知っていて、成熟していました。そうした学生は少なくなる一方、心にもろさを抱え、さらに経済的困難から心身が疲弊した学生が増えてきたと感じています。新型コロナウイルスの流行は、その困難を一段とあらわにしたといえます。 困窮する学生は、親が支配的だったり親と不仲だったり、家族が病気がちなどの理由で、実家を頼れないことが少なくありません。流行1年目の2020年、アルバイトの多くが解雇され、仕送りが十分でない学生は即生活を切り
コロナ以外も感染症患者増加 静岡県週報(5月29日~6月4日)
静岡県は9日、感染症発生動向調査の週報(5月29日~6月4日)を発表した。患者報告数の多かったのは新型コロナウイルス、インフルエンザ、感染性胃腸炎、RSウイルス、ヘルパンギーナで、いずれも前週の患者数を上回った。 新型コロナの定点医療機関1カ所当たりの患者数は3・60人で、前週の2・80人より増えたが県全体の注意報レベル(8人以上)には達していない。県は全患者数を3200人、1日平均460人と推計する。地域別では東部6・08人、中部2・14人、西部2・26人。警報、注意報レベルの保健所や地域はない。 感染性胃腸炎は定点1カ所当たり5・84人で、前週の5・45人からさらに伸びた。定点報告の
平時の院内へ 一歩ずつ 家族面会再開や対策見直し 新型コロナ 5類移行1カ月
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、8日で1カ月がたった。医療機関では家族面会の再開や感染対策の見直しなど「平時」に近づく試みが続けられる一方、感染対策の意識の鈍化や別の感染症の患者増加など新たな課題も指摘されている。 「もう少しで帰れるかな」。家族面会を再開させた藤枝市立総合病院。入院中の夫がそう話すと、見舞いに訪ねた妻が目を細めて答えた。「頑張ってね」 時間は15分間と限られるが、毎日開始時間になると、受付前には長い列ができる。感染管理室の認定看護師戸塚美愛子さんは「来訪者の受け入れは数年ぶり。医療者に感染対策の新たな負担は生じているが皆、前向きだ。患者に何が必
沼津市ワクチン ファイザー製に
沼津市は7日、現在高齢者らを対象に進めている新型コロナウイルスワクチン接種について、7月以降はファイザー社製のオミクロン株対応ワクチンを使用すると発表した。 高齢者らを対象にした接種は現在、モデルナ社製ワクチンを使用している。市によると、市民からファイザー社製の要望が多く、国からの配分のめども立ったことから切り替える。7月の接種予約は6月9日から予約サイトやコールセンターで受け付ける。
多言語での発信不可欠 国際交流協会職員として外国人を支える 岡田シモネさん【アフターコロナへ 私の視点⑧】
新型コロナウイルス下、外国人はいつにも増して「日本語の壁」に直面しました。一番困ったのは、ワクチンや給付金など生活に不可欠な情報を理解すること。日本人と同じように税金や社会保険料を納めているのに、日本人と同じタイミングで情報を得ることができなかったのです。私たちは多言語への翻訳と周知に努めましたが、さまざまなルールはめまぐるしく変わり、対応が追いつかないほどでした。 浜松市に住む外国人の中心は働く世代。その多くが、工場に勤める歩合制の派遣労働者です。2008年のリーマン・ショックと同様、新型コロナの流行が始まった20年も、彼らが真っ先に、解雇や労働時間削減の対象になりました。生きるためには
1日あたり約360人感染 コロナ週報(5月22~28日)
静岡県は2日、県内の新型コロナウイルスの感染情報をまとめた週報(5月22~28日分)を発表した。定点医療機関から報告があった患者数は389人で、前週の331人より増加した。1カ所あたりに換算すると2・80人。 県の推計によると、この期間の感染者数は約2500人で、1日あたり360人程度とみられる。 警報や注意報レベルの地域はない。
対面での交流 より深く出産を語り合う 「お産ラボ」を主宰/平田砂知枝さん【アフターコロナへ 私の視点⑦】
妊娠、出産、産後はただでさえ、先の見えない不安や心配事に次々と直面します。「この時期で良かったのかと一瞬思った」。女性がお産体験を語り合う「お産ラボ」の場で、そう口にした参加者がいました。コロナ下の妊産婦は特に、不安や孤独を感じがちな日々だったと思います。 「妊娠中におなかを触ってほしかったけど、自分の親にも会えなかった」「赤ちゃん連れに声をかけたくても、かけると迷惑かと思い遠慮した」といった話を聞きました。家族にコロナ陽性反応が出て産科の受診を断られたなど、一時的に「受診難民」になった例もありました。 以前は毎回、参加者の話の要旨をウェブサイトで紹介していたんです。自身の体験が、同じ
感染者数、前週より増加 1日当たり300人程度か 静岡県内の新型コロナ週報、5月15~21日分
静岡県は26日、県内の新型コロナウイルスの感染情報をまとめた週報(15~21日分)を発表した。定点医療機関から報告があった患者数は331人で、前週の290人より増加した。1カ所あたりに換算すると2・38人。 県の推計によると、この期間の感染者数は約2100人で、1日当たり300人程度とみられる。保健所別では、全9カ所のうち熱海など6カ所で前週より増加した。警報や注意報レベルの地域はない。
9割が出張制限緩和 静岡県西部の中小企業 コロナ「5類」以降調査
しんきん経済研究所(浜松市中区)は22日、県西部の中小企業を対象に行った「アフターコロナに関するアンケート」の結果をまとめた。新型コロナウイルスの感染対策について、約9割が国内と海外出張の制限を緩和したことが明らかになった。 同研究所は9~14日、2502社にメールによる調査を行い、215社(回答率8・6%)が回答した。 新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行した8日以降の感染対策のうち、国内出張について「既に対策を緩和・撤廃」と「5類移行のタイミングで緩和」を合わせると、93・0%に上った。海外出張は同88・9%。「飲食を伴う懇談会などの人数制限」は同81・0%で、就業中のマスク
「感染したくない」発想変えて 浜松医療センター・矢野邦夫医師が解説 新型コロナ5類移行・静岡新聞社アンケート【NEXT特捜隊】
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類になるのに合わせて静岡新聞社「NEXT特捜隊」が実施したアンケート(回答者283人)では、ウイルスへの警戒感や感染対策に対する回答者ごとの認識の差が際立った。30年以上にわたりさまざまな感染症と向き合ってきた矢野邦夫・浜松医療センター感染症管理特別顧問に、新型コロナの現状と見通しを解説してもらうとともに、回答者から寄せられた主な質問に答える。 3年前、新型コロナは誰もかかったことがなく免疫を持たない、ワクチンも治療薬もない「新型」でした。いまは違います。 ウイルスは淘汰[とうた]されないよう変異を繰り返すもの。元々風邪ウイルスとして4種類のコロナ
マスク外して「乾杯!」 遠鉄百貨店に屋上ビアガーデンがオープン 昨年より10日早く
遠鉄百貨店本館(浜松市中区)で16日、屋上ビアガーデンがオープンした。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移り、昨年より10日早いオープンで、座席数は同100席増の450席とした。9月10日まで営業する。 同区で最高気温26.1度と夏日になった初日は、開店直後の午後5時すぎに仕事帰りの会社員らが駆け付けた。昨年の初日は雨が降ったが、今年は心地よい風も吹き、「乾杯」の掛け声とともにジョッキを傾けて喉を潤す姿が見られた。 アフターコロナに向けた行動なども見られ、西区の会社員市川洋之さん(46)は「マスクを外したり着けたりするような煩わしさもなく、大手を振って飲める」と話し、名古屋
マスク「状況に応じて」4割 感染時の不安「後遺症」最多 静岡新聞社アンケート【NEXT特捜隊】
読者と双方向の報道に取り組む静岡新聞社「NEXT特捜隊」は2~7日、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行するのに合わせ、マスク着脱の意向やウイルスへの警戒感を尋ねるアンケートを実施した。厚生労働省が「個人の判断が基本」とするマスク着用は「場所や状況に応じて判断したい」が「外したい」「着けたい」を上回った。感染症法上の扱いは変わっても後遺症に対する不安の声は根強く、感染対策への考え方やリスクの捉え方は多様であることがうかがえる。 紙面のほかLINEとツイッターでアンケートフォームへの記入を呼びかけ、283人から回答を得た。マスクを「できれば外したい」としたのは30・0%(8
日常を保つ大切さ実感 全国保育士会会長を務める園長/村松幹子さん【アフターコロナへ 私の視点⑥】
正直なところ、この3年の環境の変化が園児に明らかな影響を与えたとは、あまり感じていないんです。当園では職員がマスクを着けたこと以外、日常の保育はほぼ変えていないからかもしれません。 例えば給食。大きい子や大人と違い、乳幼児は食べるかしゃべるか、どちらかに集中します。食べることに集中していれば、保育士があえて黙食を呼びかける必要はありません。食事以外の時間も、それぞれが遊びに夢中になっていれば、のべつ幕なしに騒ぐこともありません。 おもちゃを消毒するなどの特別な対策もしませんでした。日々の基本であるうがい、手洗い、換気、拭き掃除をしていれば、インフルエンザや胃腸炎などの感染者が出ても、次か
新型コロナ5類に移行 浜松市が感染症対策本部を廃止
浜松市は8日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行したことを受け、市条例に基づいて任意で設置していた市新型コロナウイルス感染症対策本部を廃止した。 対策本部は市長や副市長、各部長、7区長で構成。2020年2月の設置から計14回の会議を開催し、国や県の方針を受けた対応や、市独自のコロナ対策などの協議に当たってきた。
新型コロナ「5類」移行 受診や対策…変更点は? 自ら検査、軽症は自宅療養 換気や手洗い 引き続き重要
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが8日、「5類」へ移行した。それに伴い、症状が出た場合の受診の流れや、個人に求められる感染対策も大きく変わった。主な変更点をまとめた。 体調不良時は? 厚生労働省は、発熱など新型コロナと疑われる症状が出た場合、医療機関に行く前に、国の承認を受けたキットで検査するように呼びかけている。体調不良時に備えて検査キットはあらかじめ購入してほしいとしている。結果が陽性でも、症状が軽い場合は自宅などで療養。高齢者や基礎疾患があるなど重症化リスクが高い人や症状が重い場合は、早めに医療機関に連絡することを勧めている。 医療機関 厚労省は新型コロナの診
社説(5月7日)コロナ5類移行 戻る日常、国民が判断
政府は新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけを8日から5類に移行する。結核などと並び原則として患者を隔離してきた医療対応は、季節性インフルエンザと同等の扱いになる。 国は感染症対策本部を廃止し、新規感染者数や死者数の随時発表は行わない。特別措置法の適用外となり、緊急事態宣言やまん延防止の特別措置の発令はできなくなる。医療費は経過措置を経て、他の疾患と同様に患者の自己負担が生じる。 厚生労働省は都道府県などと連携して医療提供体制の見直しを進めている。今後は地域の診療所が初診を担い、全病院の約9割が高度治療と入院を受け入れる見通し。 新型コロナウイルスの医療対応は、法に基づく政府や自治
藤枝市立総合病院 8日から面会再開
藤枝市立総合病院は8日から、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、入院患者との面会を制限付きで再開する。原則として患者の家族か、主治医の許可を受けた人が平日の午後3~5時、患者1人に対し2人まで1回15分以内の時間で面会できる。 頻度は1日1回。発熱と風邪症状がある人や、コロナ発症の翌日から10日以内の人、中学生以下は面会できない。 同病院はこれまで、入院患者への面会を原則禁止としてきた。今後はコロナの感染状況によって再び制限する可能性もあるという。
今、コロナへの警戒感は? 5月7日まで回答募集【NEXT特捜隊】
読者参加型の報道に取り組む静岡新聞社の「NEXT特捜隊」は7日まで、インターネットアンケート「今、コロナへの警戒感は?」の回答を募っています。 8日、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」になります。コロナと感染対策に関する、あなたの気持ちや考えを教えてください。3年にわたる国や自治体の政策のほか、学校、病院、施設、企業などの対応についての意見も寄せてください。 下記のリンクをタップすると回答フォームが開きます。個人情報は収集しません。結果は16日に掲載します。 アンケートの回答はこちらから(Googleフォームが開きます)
大学教員で各国の伝統療法に詳しい 清ルミさん 不安に取り込まれないで【アフターコロナへ 私の視点⑤】
新型コロナウイルス下、学生と高齢者の様子は対照的でした。学生は群れて騒ぎたいのに翼をもがれたよう。いら立ちを秘めていました。今は講義中もくっつきたがっています。一方、高齢者はもろに不安のあおりを受けて萎縮しました。明るくずぶとく、普通に生きる力を失わされたと感じます。今も感染を警戒して縮こまっている人が少なくありません。 プラセボ効果を知っていますか。偽薬を本物の薬と思い込んで服用すると、症状が回復する現象です。逆に「これは漆の葉」と告げられ、ただの葉っぱで肌をなでられると、炎症が起きることがあります。医学界ではよく知られた話です。 メディアを見るたびに、ウイルスの拡大画像とともに感染者
8日以降 新型コロナ「5類」移行対応 公共施設利用やイベント制限 長泉町、全て解除へ
長泉町は28日までに、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、政府が新型コロナ感染症の位置づけを5類に引き下げることを受け、移行する5月8日以降、公共施設の利用や町主催のイベントなどについて制限を全て解除する方針を決めた。 町は国、県からの新型コロナに関する対応が示された場合は対応の変更もあるとした上で、公共施設の飛沫(ひまつ)防止パーティションやアルコール消毒、検温器、サーマルカメラは移行前日の7日に撤去。パルながいずみや子育て支援センターなどの開館時間は8日以降、コロナ禍前の通常時間に戻すとした。8月5日に4年ぶりに開催する町最大のイベント「長泉わくわくまつり」も制限をかけないこと
コロナ患者搬送に静岡県が車検切れ車両 1度使用
静岡県は27日、新型コロナウイルス患者の搬送用の車両1台を車検切れの状態で1度使用したと発表した。 企業から借り受けた車両で、4月10日が車検満了日だったが、搬送業務の委託先職員が12日、富士市内で34キロ走行した。新型コロナ対策企画課は原因について「借用車両についての運行管理者が明確でなかった」としている。 同様に借り受けている車両は県内に約10台あり、車検満了日についてのチェックは全て済んでいるという。借用期間はいずれも5月7日まで。
憲法学者 根本猛さん 「森を見て」互いを尊重【アフターコロナへ 私の視点④】
憲法13条に「すべて国民は、個人として尊重される」とあります。権力は、個人の生き方に関与してはならないという意味です。健やかに生きるうえで、多様なものの見方や考え方、選択が認められる社会であることは大前提です。新型コロナウイルス下は、その大前提が揺らぐ危うさを感じました。 2020年から政府は徹底した感染対策を呼びかけていましたが、世界保健機関(WHO)の発表などから、少なくとも子どもや若者については「ここまで大騒ぎする話か」と疑問でした。 21年、静岡市内の感染症医らが、医療、教育、報道関係者を集めて開いた「コロナ差別を考える勉強会」に参加しました。そこで初めて「大半の感染者は、テレビ
支え合いの基盤 より強く 市民主体のまちづくりを支援/深野裕士さん【アフターコロナへ 私の視点③】
2020年の突然の一斉休校、そして緊急事態宣言の発令はショックでした。首相の一言で、社会の営みがぱたりと止まると思い知ったからです。われわれが日々取り組む「市民主体のまちづくり」は不要不急なのかと自問しました。 社会課題は、行政、企業、地域の隙間に生じるといわれます。3者の体力が弱まれば、隙間は広がる。その隙間を、人と人のつながりで埋めようとする。直接手を差し伸べ合うことで課題解決を目指す。それが市民活動、まちづくりです。 生活困窮家庭への食料支援はまさに急を要するので、宣言発令中も続きました。一方、対面での交流や議論をする活動は全て休止でした。オンラインに移行し、昨年から再び対面に戻し
ノバ社製ワクチン 伊豆の国に20日、接種センター開設
静岡県は20日、伊豆の国市の順天堂大静岡病院に、新型コロナウイルスのノババックス製ワクチン接種センターを開設する。アレルギーなどの理由でファイザー製やモデルナ製が打てない12歳以上の県民が対象。 接種日は7月20日までの毎週木曜日(5月4日を除く)。事前予約を受け付けている。接種希望日の直前の火曜日までに、県新型コロナ対策推進課の予約専用電話<電080(8659)4205>へ申し込む。
コロナ死亡率の変遷分析 浜松医科大医師ら 94万人分データ活用
浜松医科大(浜松市東区)などの研究グループが、新型コロナウイルスに感染した全国の患者のビッグデータを活用し、流行期ごとの死亡率の推移や死亡リスクを高める要因などを明らかにする研究を進めている。約94万人に上る大規模な患者データの分析は国内初。従来株からデルタ株に流行が移る中で死亡率が大きく低下したことが分かった一方、高齢者や基礎疾患のある人は比較的リスクが高いと改めて確認した。 研究グループは同大内科学第二講座の宮下晃一医師、穂積宏尚特任助教、須田隆文教授ら。厚生労働省の許可を得て、全国のさまざまな病気の患者情報を200億件以上登録している「レセプト(診療報酬明細書)情報・特定健診等情報デ
増えた悩み、話せる場ある 中高生の思春期電話相談を担う助産師/宇田公美子さん【アフターコロナへ 私の視点②】
思春期の中高生は、周りの人と関わる中で、私は何者なのかと自問自答を繰り返します。そうしてアイデンティティー(自分らしさ)を確立しますが、新型コロナウイルス下では確立しづらかったのではないかと推察します。 マスク越しでは友達の表情を読み取れず、真意を悟りにくい。大人と違い、相手を「分かりきる」まで関係性を深めるのが難しい。自分のことを相手にどれだけ伝えたらいいか判断しづらく、集団の中での立ち位置も見極めにくいからです。そんな日々の積み重ねは、生徒は自覚しなくても、ストレスになったはずです。 窓口に電話をくれる中高生の中には、雑談を交えてひとしきり話をすると、心が晴れた様子で電話を切る生徒も
政策の代償、検証と反省を 病院感染管理室長を務める緩和ケア医/岩井一也さん【アフターコロナへ 私の視点①】
新型コロナウイルス流行から3年、社会は大きく変化した。私たちは何を失い、どんな教訓を得たのか。県内の各分野でコロナ禍に向き合ってきた人たちに振り返ってもらう。 いま起きていることが何かおかしいと思っても、「命を守るため」と言われたら、誰も異論を挟めません。命を守る-。一見当たり前で素晴らしいことですが、使い方を間違えれば戦争をも引き起こす言葉です。この3年はある意味、戦時中と通ずる雰囲気がありました。国の大号令に皆が従い、一方向へ突き進んだからです。一方向とは、防ぎきることはできないウイルスを完全に抑え込もうとする「ゼロコロナ」の思想です。 ウイルスが国内に入ってきた初期は理解できます。
コロナとの闘い一冊に 集団予防接種の教訓後世へ 三島市と市医師会
三島市と市医師会は、新型コロナウイルスとの闘いの記録を一冊の報告書にまとめた。未知の感染症に戸惑いつつ、どのように集団予防接種を行ったか、課題や工夫、苦悩も交えて記載した。今後も新興感染症が起きる可能性は高く、市医師会の吉冨雄治会長は「後世に記録を残すのは右往左往したわれわれの責任。少しでも参考になればいい」と語る。 2019年末に発見された新型コロナは瞬く間に感染拡大し、医師や市職員は次々と対応を迫られた。国の方針も定まらず「何をどうしていいか分からない状態で、やったことがないことを言われ続けた」と吉冨会長は振り返る。 危機感を持った吉冨会長が21年7月、報告書作成を市に提案した。新た
学校マスク着脱 判断、情報あってこそ【日常へ 新型コロナ5類移行㊥】
新型コロナウイルスの5類移行を前に、政府は新学期から学校でのマスク着用を基本的に不要とする新指針を出した。 「すぐに、とはいかないでしょう」 静岡市立森下小の尾崎博教頭が苦笑した。春休み中の登校日だった24日、児童から「4月になっても外さない」との声が多く聞かれたからだ。合唱や調理実習も条件付きで着けなくてよいとされたが、どうなるか見通せないという。 コロナ禍で学校現場のマスク着用は徹底されてきた。小学生はワクチン接種の開始が一般より1年遅く、マスクの依存度が強まる一因になった。昨夏、熱中症予防として「屋外は原則不要」の考えが推奨されたが、実態はほとんど変わらなかった。 「コロナが軽
医療改革、DX推進 待ったなし【日常へ 新型コロナ5類移行㊤】
新型コロナウイルスは5月8日、感染症法上の位置付けが2番目に厳格な2類相当から季節性インフルエンザと同じ5類に移行される。社会的対応を緩和することで医療や市民生活にどんな影響があるのか。現場の備えを探った。 「情報の一元管理が欠かせない」 県病院協会の毛利博会長は、5類移行の転機を捉え医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を図るべきと盛んに訴える。 8度にわたる感染拡大は医療のアナログな実態を浮き彫りにした。患者の入院調整は保健所が病院に「電話をかけまくって」(関係者)受け皿を探す連続だった。入院調整は今後、行政の関与を薄め、病院間で行う。インフルエンザとの同時大流行のような
窓口マスク着用継続 静岡市、来庁者は個人の判断
新型コロナウイルス対策で推奨されていたマスク着用が13日から個人の判断にゆだねられたことを受け、静岡市の田辺信宏市長は同日、マスクを外して定例記者会見に臨んだ。来庁者や職員のマスク脱着も個人の判断としたが、窓口業務の職員は「まだ不安な市民もいる」としてマスク着用を継続する。 市は国の方針に沿って、医療機関の受診時や、重症化リスクが高い高齢者や障害者が生活する施設などへの訪問時、通勤ラッシュや混雑した電車、バスではマスク着用は引き続き推奨する。田辺市長は花粉症があるとして日常生活ではマスク着用を継続するという。 市広報課によると、田辺市長は2022年6月24日の定例記者会見で、市内の感染状
新型コロナテーマに医療シンポ 3月12日、静岡市民文化会館
新型コロナウイルスの感染対策や罹患(りかん)後症状、ワクチン副反応について医師が対談する「医療シンポジウム」が3月12日午後0時半~4時、静岡市葵区の市民文化会館で開かれる。オンラインでの聴講もできる。参加費千円。高校生以下は無料。 2部制。前半は「3年間の感染対策は適正だったか」をテーマに、市立静岡病院の岩井一也感染管理室長と静岡済生会総合病院の塩田勉小児科医が対談する。後半は、コロナ罹患後やワクチン接種後に体調不良が続く患者を診てきた都内の医師ら3人が、診療態勢の課題などを討論する。 子どもへの新型コロナワクチン接種に慎重な考えを持つ政治家や医療関係者などでつくる「こどもコロナプラッ
マスク着用「個人判断」 伊東市、職員に
伊東市は22日、国の指針に基づく3月13日からのマスクの着用について、市の新たな対応方針を発表した。「来庁者に対してマスクの着用を求めない」「着用は職員個人の判断に委ねることを基本とする」などとした。 窓口業務などで重症化リスクの高い市民と接する際は、所属長の判断で職員にマスク着用を求める。22日に開いた市の新型コロナ対策会議で見直しを決めた。小野達也市長は同日の定例記者会見で「私もできれば積極的に外す努力をしたい」と述べた。 政府指針では13日から、マスク着用を個人の判断に委ねるとしている。
オミクロン株派生「BA・5」12件 浜松市ゲノム解析
浜松市は10日、新型コロナウイルス患者の検体をゲノム解析した結果、オミクロン株派生型「BA・5」が12件だったと発表した。 1月11日から23日までの間に感染が判明した患者の検体14件を市保健環境研究所で解析した。ほかの2件は同株の派生型「BA・2・75」だった。
5類引き下げ「調整進める」 新型コロナで静岡市長
静岡市の田辺信宏市長は1日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられることについて「関係機関と連携して円滑に調整を進め、情報発信をしていく」と述べた。 田辺市長は医療現場の逼迫(ひっぱく)状況が依然続いているとして「まだまだ適切な感染症対策が必要」と強調した。5類移行により、個人の判断に委ねられるマスク着用に関しては「市民の混乱を招かないようにしたい」と語り、科学的根拠に基づいた対応策を国に求めた。
裾野の宿泊療養施設 3月末終了 新型コロナウイルス
静岡県は31日、裾野市にある新型コロナウイルスの宿泊療養施設「ホテルジャストワン裾野」の運営を3月末で終了すると発表した。 2020年10月に設置された。126室。4月以降の県内の宿泊療養施設は5施設、647室になる。
感染症対策 飲食店認証制度 浜松市、3月末で終了へ
浜松市は27日、感染症拡大防止のため2020年8月から続けてきた「はままつ安全・安心な飲食店認証制度」を3月末で終了すると発表した。新規の認証受け付けは1月末で終了する。 県が21年に始めた類似制度「ふじのくに安全・安心認証制度」が普及したこと、店舗や利用客の感染防止意識が定着したことなどを踏まえて判断した。今後も感染対策は続けるよう呼びかけていく。 市が規定した約40項目の対策を講じた店舗を、市が認証してPRに協力する制度。現時点で1284店舗が認証されている。
コロナ検査キット 配布受け付け延長 富士市
富士市は27日、発熱などの症状がある市民が対象の新型コロナウイルス検査キット無料配布受け付けを2月14日午後2時まで延長すると発表した。 当初は1月30日までの予定だった。市によると、12月15日~1月27日までの申し込みが約6千件で今も問い合わせが相次いで、市内の医療現場の逼迫(ひっぱく)状況もあり延長すべきと判断したという。 申請は市ウェブサイトから受け付け、午後2時までの申請分は翌日に自宅へ届ける。 市新型コロナ一般電話相談窓口<電0545(55)2959>の対応も2月15日まで延長する。
コロナ検査キット 2月10日まで配布 富士宮市、期間延長
富士宮市は24日までに、発熱などの症状がある市民を対象に配布している新型コロナウイルスの抗原検査キットについて、2月10日まで配布期間を延長すると発表した。 当初は1月25日までを想定していたが、富士、富士宮地域でも新規感染者数は高止まりが続き、市内の医療機関(発熱外来)も逼迫(ひっぱく)している状況などから延長を判断。日曜日を除く1月26日~2月10日の期間中、1日最大120セットを配布していく。 配布場所は救急医療センター敷地内。受け取りには事前予約が必要。予約は市ホームページ内専用フォームまたは市相談窓口<電0544(22)1250>へ。
検査キット無料配布継続 毎週日曜、保健センターで 焼津市
焼津市は13日、年末年始に市保健センター(同市東小川)で実施してきた新型コロナウイルスの抗原定性検査キットの無料配布について、当面の間継続する方針を明らかにした。 実施期間は15日以降の毎週日曜日。午前8時半から正午、午後1時から4時に配布する。抗原検査キットの配布対象は中学生から64歳以下の、軽いかぜ症状で自主療養が可能な市民。ドライブスルー方式の配布方法を取る。 申し込みは焼津市保健センター<電054(627)4112>へ。
御殿場市長が感染 軽症、自宅で公務
御殿場市は7日、勝又正美市長が新型コロナウイルスに感染したと発表した。症状は軽く、自宅で公務に当たる。14日に通常勤務に戻る。 市によると、5日に公用車に同乗した人の濃厚接触者となり、6日にPCR検査を受けた。7日に陽性と判明した。公務中はマスク着用などの感染防止策を講じていた。6日は登庁せず、業務上の濃厚接触者はいないという。 勝又市長は「ご迷惑をおかけし、深くおわびする。職員との連絡体制を確保し公務に当たる」とコメントした。
ワクチン接種、コロナ対策徹底を 静岡市保健所長「20~40代感染増」
新型コロナウイルスの感染者増加を受け、静岡市の田中一成保健所長は6日、記者会見を開き、オミクロン株対応ワクチンの接種や適切な感染予防の徹底を市民に呼びかけた。 田中所長は社会活動が活発な20~40代の感染者が多く、この世代のワクチン接種率が著しく低いと指摘。ワクチンは重症化だけでなく、感染や発症の予防につながるとして積極的な接種を求めた。 市内での救急搬送の受け入れ困難事例が、12月中旬から年末年始の間で約5倍に増加したとして、医療機関の逼迫(ひっぱく)の深刻さも指摘。田中所長は「行動制限がないのは適切な予防、ワクチン接種、認証店の利用などを前提とした対応。ルールやマナーを守って」と強調
コロナ、インフル同時流行警戒 動画で啓発「65歳以上は早期受診を」 静岡県賀茂健康福祉センター
静岡県賀茂健康福祉センターは新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行に備えて啓発動画を制作し、県民に注意を呼びかけている。担当者は「県内でも高齢者の割合が多い賀茂地域の1市5町では、特に重症化を警戒する必要がある」と訴える。 動画は約10分。地域の医師や看護師らが出演し、65歳以上の高齢者ら重症化リスクの高い県民には発熱時の外来早期受診を求めている。重症化リスクの低い県民に対しては、新型コロナの検査キットの活用を推奨。感染の有無に応じて陽性なら県の自己検査・療養受付センターへの登録、陰性ならインフルエンザへの感染を念頭に、事前に相談した上で医療機関を受診するよう紹介している。 同セン
抗原検査キット 元日から無料配布 牧之原市、要事前予約
牧之原市は1日から3日まで、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う医療機関のひっ迫解消に向け、感染の疑いがある市民を対象に抗原検査キットの無料配布を実施する。 配布は1人2個までで、軽度の症状があるまたは濃厚接触者▽中学生以上から64歳以下▽基礎疾患がない-などを満たすことが条件。同市の市総合健康福祉センター「さざんか」駐車場で、午前9時から同45分までドライブスルー方式で行う。 事前予約制で、31日午後5時から市ホームページ上の専用フォームから申し込みを受け付ける。
新型コロナ簡易検査キット 熱海市が31日から配布
熱海市は31日から1月3日まで、新型コロナウイルスの症状がある人や濃厚接触者で基礎疾患のない人に簡易検査キットを市役所第3庁舎前で配布する。市内の発熱外来の受診受け入れ人数に限りがあるための措置。事前申し込み制で、対象は中学1年生から64歳。配布は午後3時半~同45分にドライブスルー方式で行う。 申し込みは午後1~3時に市健康づくり課<電0557(86)6296>へ。 市内では、熱海所記念病院が31日と1月2日の午前8時半~午後2時半に、国際医療福祉大熱海病院が1月1、3の両日午前8時半~午後2時(要予約)に発熱外来を開設する。
新型コロナ抗原検査キット配布センター 富士宮、4日に開設
富士宮市は1月4日から、新型コロナ抗原検査キット配布センターを同市宮原の救急医療センター敷地内に開設する。対象は発熱など症状がある市民。抗原検査キットをドライブスルー方式で配る。 同配布センターでは検査キットを1日最大220セット用意する。インフルエンザとの同時流行時は同時検査キットに切り替える。キットに加え、検査後の流れや相談先をまとめた文書を配布する。期間は4~25日(日曜祝日は休み)。希望者はインターネットの専用フォーム(3日午前9時~)または電話(4日午前9時~)での事前予約が必要。電話予約は<電050(6875)0421>へ。 このほか、年末年始期間は発熱者らの相談を電話で受け
年末年始「発熱センター」 沼津市、ドライブスルー方式開設へ
沼津市は31日から来年1月2日まで、年末年始の市内医療機関の混雑緩和を目的に、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時検査などをドライブスルー方式で行う「発熱センター」を、同市日の出町の沼津夜間救急医療センター敷地内に開設する。 対象者は中学生以上で、発熱などの症状がある人。受診には保険証や医療受給者証、診療代が必要。薬はその場では渡さず、処方箋を持ち、調剤薬局で購入する。陰性証明書などの証明書は発行しない。 受付時間は各日午前9時~午後1時。受診の際は事前の電話連絡が必要。連絡先は<電080(3474)7232>または<電090(8552)8348>=いずれも受付時間内のみ=へ。
解熱剤、せき止め…処方薬が不足 供給低迷に加え、新型コロナ「第8波」で需要増 静岡県内
新型コロナウイルス「第8波」で、解熱鎮痛剤などの処方薬が不足している。医薬品メーカーの不祥事により慢性的な供給低迷が続く中、感染増加で需要が増えているためだ。薬局で納品遅れが生じ、医療機関や発熱外来はやりくりに苦心している。一方で市販薬は比較的余裕があるという。県は23日に「医療逼迫(ひっぱく)警報」を発令し、「自宅療養で済むよう備えてほしい」と呼びかける。 県「市販で自宅療養備え」 「(処方薬の)解熱剤やせき止め、漢方薬が足りない」 静岡市駿河区の「石川薬局」の石川幸伸社長(66)が現状を説明する。薬の発注は1日2回あり、以前は早ければ当日中に届いた。今はネット上の注文書に「欠品」の
静岡県内一部の学校給食 「黙食」緩和でも戸惑い コロナ禍習慣、感染リスク… 子ども切り替え難しく
新型コロナウイルス対応で徹底されてきた学校給食の「黙食」を緩和する動きが県内で出始めた。コロナとの共生に向けた前向きな変更だ。ただ、約2年半続いた習慣からの“解放”に、子どもたちには戸惑いが見られる。感染急増が懸念される時期でもあり、年明けまで様子見という学校もある。 「うれしいけれど、慣れない感じ」 静岡市駿河区の森下小で20日、5年1組の梅野百花さん(11)は率直な思いを口にした。 同校が給食時の会話を再開したのは前日の19日。市教委が国の方針を踏まえ16日に「大声でなければ会話してもよい」と通知したのを受け、土日を挟んで速やかに対応した。児童や保護者にコロ
焼津市 年末年始に発熱外来開設 抗原検査キット配布
焼津市は20日、年末年始に「発熱専門診療センター」と発熱患者専門外来を市内に開設し、抗原定性検査キットの無料配布を実施する方針を明らかにした。同日に市役所で開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部会議で示した。 発熱専門診療センターは30日から1月3日まで市保健センター(同市東小川)に設置する。発熱など軽度のかぜ症状が対象で、薬の処方も行う。また、休日当番医に加えて、発熱患者専門の外来を設ける。29日から1月3日まで(1月2日を除く)に市内1、2カ所の医療機関で受診できる。 抗原定性検査キットの配布対象は中学生から64歳以下の、軽いかぜ症状で自主療養が可能な市民。期間は30日から1月3日
12月31日~1月3日 発熱外来を開設 御殿場市、小山町と共同
御殿場市は19日、31日と1月1~3日に臨時発熱外来を開設すると発表した。新型コロナウイルスやインフルエンザ感染を疑われる症状がある人の診察、検査に当たる。 小山町と共同で市救急医療センター敷地内のプレハブ棟に設け、各日午前9時~正午に診療する。無症状で検査のみを目的とする受診はできない。 当日午前8時から同センター<電0550(83)1111>で予約を受け付ける。1月中の日曜は開設する方向で調整しているという。
感染者遺族の収骨可能に 静岡県内の火葬場 コロナ対応変更
新型コロナウイルス感染者の遺体を火葬する際に感染拡大防止などを理由に遺族の収骨を認めていなかった静岡県内の一部火葬場が10月~11月中旬、いずれも対応を改めて認めたことが、16日までの一部事務組合などへの取材で分かった。 火葬場は、各市町または複数の市町でつくる一部事務組合が管理運営している。伊豆の国市、伊豆市、沼津市と、牧之原・御前崎両市、三島・函南両市町でつくる一部事務組合の計5団体は、9月末時点では遺族の立ち会いも収骨も認めていなかったが、いずれの団体も10月~11月中旬の間に容認に転じた。 このうち伊豆の国市と伊豆市は、入場者の人数制限もせず、遺体を火葬する時間帯も非感染者の火葬
最後の別れ 救われる遺族 コロナ感染者の葬儀、制限緩和方針 静岡県内関係者「適正化へ前進」
厚生労働省が新型コロナウイルス感染で亡くなった人の葬儀や火葬の指針を早ければ年内にも改定し、遺体を包む「納体袋」を不要とするなど制限を緩和する方針が明らかになった15日、静岡県内の関係者は「ようやく遺族が故人と対面して最後のお別れができる」と前向きに受け止めた。 同省がまとめた改定案のポイントは原則として、納体袋の使用を不要とすることのほか、遺体に触れたら手指消毒する▽通夜や葬儀は執り行う▽濃厚接触者に当たる遺族も感染対策を条件に参列を認める-といった点。 今年になって新型コロナの重症化率や死亡率がインフルエンザ並みに下がり、県内の医師や葬儀社の社員からは「接触感染する可能性もウイルスの
年末年始も電話窓口 富士宮市、コロナ在宅支援
富士宮市は14日、医療機関が休みに入る年末年始の期間中、発熱者らの相談を電話で受け付ける「新型コロナ在宅支援相談窓口」を開設すると発表した。医療資源が限られる時期にも診療を要する市民が必要な支援を受けられる態勢を整える。市担当者は「年末年始も切れ目ない支援態勢を提供する」とした。 体調不良に伴う困り事など相談を幅広く受けるほか基礎疾患の有無や症状を聞き取り、受診が必要な場合には救急医療センターや市立病院を案内していく。自宅療養者には食料支援も行う。 合わせて市は12月4日から救急医療センターを受診した市民に抗原検査キットを配布している。配布期間は2月28日までの毎週日曜と祝日、年末年始。
年末年始 臨時発熱センターを開設 富士市、コロナとインフル対応
富士市は年末年始期間中、新型コロナウイルスとインフルエンザの診療に特化した臨時発熱センターを同市本市場の市フィランセに初めて開設する。多くの医療機関が休診になる時期、通常の救急医療センターに患者が集中することを防ぐ。 市医師会と市薬剤師会の協力を得て、発熱など風邪の症状がある人に対応する。ドライブスルー方式で、新型コロナとインフルエンザの同時検査や処方、投薬を行う。期間は29日から2023年1月3日と、8、9日。 また、症状がある中学生以上64歳以下の市民を対象に抗原定性検査キットを無料配布する。受け付けは12月15日から1月30日まで。配布対象外の重症化リスクの高い人に適切な医療提供を
抗原検査キット配布 袋井市が5日から
袋井市の大場規之市長は30日の市議会11月定例会一般質問で、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行への対応として12月5日から、軽度の症状がある市民らを対象に新型コロナの抗原検査キットを配布すると表明した。竹村真弓氏(無会派)への答弁。 医療逼迫(ひっぱく)の軽減を目的に今夏も実施した。基礎疾患がない、妊娠の可能性がないなどの条件を満たした市民で、対象年齢は中学生以上、64歳以下に拡大した。1日150キット配布予定。市ホームページで予約を受け付ける。 医療提供体制については日曜、祝日などにおける発熱外来の臨時開設を要請し、現在2医療機関の協力を得ていると報告。今後も協力を呼びかける
抗原検査キット無料配送 ホームページで受け付け 磐田市で1日から
磐田市は2日、新型コロナウイルスの抗原検査キットの無料配送を始める。1日午前10時から市ホームページの電子申請フォームで申し込みを受け付ける。新型コロナとインフルエンザの同時流行に備え、医療現場の負担軽減を図る。 対象は中学生から64歳までで、軽度の症状があるか濃厚接触者になり、自宅療養が可能な人。日曜・祝日を除き、午前10時までに申請すれば、当日配送できる。検査で陽性になった場合は、インターネットで県の自己検査・療養受付センターに登録する。 問い合わせは市健康増進課<電0538(37)2013>へ。
コロナ×インフル 子どもの受診どう判断? 目安を知っておこう
この冬、新型コロナウイルスとインフルエンザが同時流行するかもしれない。今夏のコロナ流行第7波で、小児科は混雑を極めた。中でも小児救急を担う医師は、夏以上に患者が増えれば、治療が必要な子に適切な処置ができなくなると危ぶむ。3~9歳の子を持つ記者も心配だ。小児医療を逼迫[ひっぱく]させないために、保護者が知っておきたい感染症の基本を、県内の小児科医4人に聞いた。 感染繰り返し免疫獲得 -新型コロナはどんな病気ですか? 宮入 風邪の一つですが、子どもでは嘔吐[おうと]や熱性けいれんが多い傾向があります。新型コロナのような、せき、鼻、喉の症状からなる感染症を俗に「風邪」といいます。風邪は大抵、原
新型コロナとインフル「流行は不可避」 こども病院医師、園職員向けに説明 静岡市静岡医師会が研修会
新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行と、それに伴う小児科の診療逼迫(ひっぱく)が懸念される冬を前に、静岡市静岡医師会は16日、同市葵区で保育園と幼稚園、こども園の職員を対象にした研修会を開いた。講師を務めた県立こども病院の荘司貴代感染対策室長は「どちらのウイルスも感染力が強く、どんなに対策しても流行は避けられない。職員も保護者も園児もワクチンを接種して備えてほしい」と強調した。 園では胃腸炎流行時を除いて物品消毒はしないなど業務を削減し、体調の悪い職員がきちんと休める態勢を整えておくことが重要だと訴えた。「休園するかどうかは園児の感染者数でなく、職員の出勤者数で判断を」と助言した。
新型コロナ抗原検査キット 配布対象年齢を拡大 清水町
清水町は11日、無料配布中の新型コロナウイルス感染の有無を調べる抗原検査キットの対象を、中学生以上64歳以下の有症状者に拡大すると発表した。配布期間は12月15日まで。 これまでは18歳から39歳に限定していた。年齢以外の要件は同様で、基礎疾患がないことや妊娠中でないことなどを満たしている必要がある。配布は宅配で、1回の申し込みにつき2個分を配布する。 受け付けは、14日9時から町のホームページやLINEで予約を開始し、12月14日午後5時で終了する。
感染対策リーダー育成 静岡県、第8波やインフル備え
静岡県と静岡県病院協会は9日、社会福祉施設で感染症対策を主導するリーダーの育成研修を始めた。新型コロナウイルスの感染第8波とインフルエンザの同時流行が懸念される中、感染対策の高度な知識を備えた感染管理認定看護師が感染予防のポイントを助言する。重症化リスクが高い高齢者らが多い施設の特性を踏まえ、感染対策の向上につなげる。 初日は焼津市の特別養護老人ホーム「大富陽光園」で開催し、県中部の施設から計16人が参加した。いずれも藤枝市立総合病院の感染管理認定看護師、戸塚美愛子さんと小林亜紀子さんが講師を務め、手指衛生や職員の健康チェックなど基本的な対策を助言した。「感染対策の原則は『もらわない』と『
新型コロナ遺体の扱い 国が指針見直し検討 現場は即合理的運用を【解説・主張しずおか】
新型コロナウイルス感染者の葬儀、火葬について、国は遺体を納体袋に入れるよう推奨する指針の見直しへ動き始めた。流行初期に策定されたまま、感染対策の局面が変わってもなお遺族は最後の別れを過剰に制限され、故人の尊厳が守られない事態が続いている。火葬場を運営する市町と病院、葬儀社は国の改訂を待たず、遺族の意向に沿う合理的な運用にかじを切ってほしい。 現行の指針は2020年7月、厚生労働省と経済産業省が共同で策定した。納体袋の使用を推奨し、見送りの場では3密を避けるよう明記。葬儀社や火葬場は職員への感染や風評被害を懸念し、遺体を病院から火葬場へ直送したり、遺族による収骨を禁止したりと「指針以上の強い
マスク「理由があって、つけられません」 静岡市が意思表示カード
新型コロナウイルス感染防止のためマスク着用が推奨される中、静岡市はこのほど、身体的理由などで着用が困難な市民向けの意思表示カードを作成した。市役所や区役所の窓口で配布している。 カードには法務省の人権啓発キャラクター「人KEN(じんけん)まもる君」と「人KENあゆみちゃん」のイラストを使い、「マスクをつけられません」と記した。空白欄を設け、マスク着用ができない理由を当事者自身で記載する仕様となっている。名刺サイズで、財布や名刺入れに入れて提示しやすくした。 感覚過敏や皮膚、呼吸器の病気、発達障害などでマスク着用が困難な市民への配慮の一環。市男女共同参画・人権政策課によると、当事者から対応
コロナ「BA・5」 解析で8件確認 浜松市
浜松市は28日、新型コロナウイルスに感染した患者の検体をゲノム解析した結果、オミクロン株の派生型「BA・5」8件を確認したと発表した。 1日から12日までの間に感染が判明した患者の検体9件を市保健環境研究所で解析した。BA・5のほかは同株の派生型「BA・2」が1件だった。
インフル同時流行対策 医療逼迫の懸念拭えず【8波に備える 新型コロナ㊦】
「医療にかかれない人が出かねない」 静岡市葵区の鈴木研一郎医師は、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が起きた際に採用するとして政府が公表した対処方針に不安を隠さない。 内容は発熱外来やかかりつけ医の受診を高齢者や妊婦ら重症化リスクの高い人に優先。それ以外の人はまずキットでコロナを自主検査し、陰性ならオンライン診療などでインフルエンザかどうか診断してもらう。 これに鈴木医師は「(いつでもどこでも受診できる)医療のフリーアクセスに制限をかけ、患者自身にリスクを判断させる流れだ」と手厳しい。オンライン診療の手法を含め「別の重大な疾患を見落とす恐れがある」と危惧する。 感染爆発とな
医療機関機能分担に道筋 改正法案 動向を注視【8波に備える 新型コロナ㊤】
8月23日。静岡県は新型コロナウイルス感染者に対応していない病院に対し、入院を受け入れるよう感染症法に基づく協力要請を行った。 「やむを得ない措置だったと思う」 浜松市南区にあるすずかけセントラル病院の西沢茂医師(同病院感染対策委員長)が振り返る。当時の県内は1日に7千人前後の新規感染者が発生し、受け入れ病院はどこも逼迫(ひっぱく)。救急外来や通常診療の維持も危ぶまれた。急性期から慢性期までを担うケアミックスの同病院は陽性者を受け入れないとしていた従来方針を転換し、入院時の検査などで陽性が判明した患者についてそのまま対応する決断をした。 県によると、要請に応じた施設は62病院に上った。
コロナ相談体制を拡充 11月から浜松市 体調急変に備え
浜松市は17日の市議会厚生保健委員会で、新型コロナウイルス感染症に関する問い合わせなどに対応している市のコールセンターの体制を11月から拡充すると報告した。迅速に体制整備を進めるため事業費約9500万円を予算流用する。 相談業務を行う従事者を1日当たり最大10人から、最大20人に増やすほか、支援物資や療養証明の発行関連の事務を担う従事者、業務の振り分けを担うスーパーバイザーなどを配置。患者が電話した際に流れる対応項目の選択肢を増やし、確実な支援につなげる。人員増に伴い、執務場所は市保健所から移転する予定。 市保健総務課によると、9月に国が感染者の全数把握を簡略化したのに伴い、患者の8割程
派生型「BA・5」 浜松市5件確認 コロナゲノム解析
浜松市は7日、同市で新型コロナウイルス感染が確認された患者の検体5件をゲノム解析した結果、すべてオミクロン株の派生型「BA・5」だったと発表した。 9月13日から19日までの間に感染が判明した患者の検体を、市保健環境研究所(東区)で分析した。
抗原検査キット 伊東市、配布を中止 医療機関の逼迫解消
伊東市は新型コロナウイルスの抗原定性検査キットの配布について、30日午後4時で受け付けを一時中止する。市内の陽性者数が減少し、発熱等診療医療機関の逼迫(ひっぱく)が解消されたため。 今後、再び陽性者数が増加し、同医療機関が逼迫する状況になった場合、追加供給など県の動向を踏まえ配布を検討する。
コロナ陽性の若者相談に注力 富士宮市、独自窓口を継続
全国一律に新型コロナウイルス感染者の全数把握が簡略化されたことを受け、富士宮市は28日、独自に設けている在宅支援相談窓口を継続し、届け出の対象外となった若い軽症者らの相談に注力すると発表した。国の全数把握見直しに伴い若者らが陽性になった場合の対応が複雑化したとして市の窓口で必要な支援につないでいく。 全数把握見直しを巡っては国が26日から全国一律で発生届が必要な対象者を高齢者ら高リスク者に限定。医療機関の負担軽減が期待される一方、届け出が不要になった若い軽症者らについては年齢や症状、医療機関のひっ迫状況などによって問い合わせ先が異なるなど複雑化したという。 窓口では、相談者に応じた陽性登
伊東市 職員感染情報公表を終了 全数把握見直し受け
伊東市は27日、市職員の新型コロナウイルス感染情報の公表について、国の感染者の全数把握見直しを受けて同日で終了すると発表した。今後、職員の集団感染が発生した際など市民への影響が大きい場合に公表する。
コロナ感染状況 個別発表取りやめ 沼津市など
沼津市と同市教委は、国の感染者の全数把握見直しを受け、市立病院を含む市職員や市立小中学校教職員の感染状況について、27日から公表を取りやめると発表した。市民に影響が大きい場合や、小中学校の学級閉鎖などは引き続き発表する。
新型コロナ感染 発表内容変更へ 静岡県と静岡、浜松両市
国が26日から新型コロナウイルス感染の発生届の対象を全国一律で限定化するのに伴い、静岡県と静岡、浜松両市はデータが反映される翌27日から、報道発表の内容を変更する。感染者の性別、居住地、自宅療養者数、クラスター(感染者集団)は把握できなくなるため、公表を取りやめる。 発生届の対象は26日以降、65歳以上▽入院が必要な人▽重症化リスクがあり、治療薬、酸素投与が必要な人▽妊婦-の4類型に限定される。それ以外は年代別のみ報告する。 その日の新規感染者数や年代別感染者数、死者数などは引き続き発表する。4類型の総数を静岡市は毎日、県と浜松市は週に一度、公表する。 発生届は全ての陽性者の個人情報や
クラスター発生で夜間救急外来停止 湖西病院
湖西市立湖西病院は院内での新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生を受け、16日から当面の間、夜間(午後5時~午前8時15分)の救急外来を停止した。同病院のクラスター発生は初めて。同日午前9時までに入院患者6人、看護師ら職員10人の感染が確認された。
休日発熱外来 9月末まで 御殿場市、午前のみ開設
御殿場市は9日までに、休日の臨時発熱外来を9月末まで開設すると決めた。診察時間は午前中のみにする。 11、18、19、23、25日に市救急医療センター敷地内に設ける。当日午前8時から同センター<電0550(83)1111>で予約を受け付ける。 新型コロナウイルス感染が疑われる症状がある人が対象。予約の電話がつながりにくくなることが想定され、軽症者は平日に医療機関を受診するよう呼びかけている。
新型コロナ検査キット配布 用意の25%にとどまる 清水町
清水町は9日の町議会9月定例会で、8月に行った新型コロナウイルスの症状がある若年層向けの抗原検査キットの無料配布について、684個の配布にとどまったと明らかにした。キットは県から2772個提供されていたが、配布率は約25%だった。吉川清里氏(共産党)の一般質問に、前川仁志くらし安全課長が答えた。 町によると、8月16日から1回の申し込みにつき2個分を配布し、31日までに342人に配ったという。キットについては感染拡大による医療機関の負担を緩和するため、国から県を経由して町に届いた。配布数が伸びなかった要因にPR不足などを挙げる。 県から追加支給があり、町は今月16日から12月15日まで2
沼津市立病院 クラスター収束 新規入院9日から再開
沼津市立病院は、2日に整形外科病棟で発生したクラスター(感染者集団)が収束し、停止していた同科の新規入院受け入れを9日から再開すると発表した。同病棟では8月26日~9月1日、職員7人と患者14人の計21人が感染した。
静岡市 時間外診療強化、発熱専門外来に支援金 新型コロナ
新型コロナウイルス感染者が高止まりする中、静岡市は休日や時間外の診療体制を強化する方針を固めた。市医師会と連携し、休日や平日の夜間などに「発熱専門外来」として診療を行う医療機関に、診療時間に応じて支援金を給付する。5日までの関係者への取材で分かった。 土日、祝日や平日の午後、夜間など各医療機関が休診としている日時に、発熱外来専門で3時間以上診療時間を設けた場合を対象とする。同市の感染者は減少しつつあるものの、依然高い水準で推移しているため、症状がある人が早く受診、検査できる体制を整え、感染拡大を食い止める。今月7日から30日まで開設予定で、対象の医療機関は市ホームページで公開する。 通常
派生型「BA・5」 浜松市35件確認 コロナゲノム解析
浜松市は2日、新型コロナウイルス感染者35人の検体をゲノム解析した結果、いずれもオミクロン株の派生型「BA・5」だったと発表した。8月14~28日に感染が判明した分の検体を市保健環境研究所(東区)で調べた。 市は市内の感染について、引き続きBA・5が主流とみている。
抗原検査キット 掛川市、30日まで配布延長 投函方式に
掛川市は2日、新型コロナウイルス抗原検査キットの無料配布期間を9月30日まで延長すると発表した。配布方法をドライブスルーから宅配業者による投函(とうかん)に変更する。当初は2日までの予定だった。 発熱などの症状がある人と濃厚接触者で、基礎疾患や妊娠の可能性がない18~39歳の市民が対象。1日当たり150キットを上限に配布する。事前に市ホームページから申し込む。陽性になった場合は、インターネットで県の自己検査・療養受付サイトに登録する必要がある。
コロナ全数把握の見直しに「反対」 富士宮市長
新型コロナウイルス感染者全員の個人情報を含めて発生を届け出る「全数把握」の方法を自治体判断で見直せるとした政府方針を巡り、富士宮市の須藤秀忠市長は1日、見直しに反対を表明するコメントを発表した。 コメントでは、全数把握しないとした場合に「外出自粛要請が困難となり感染者が市中を出歩くことで感染が拡大し、制御できなくなってしまう恐れがある」とした上で、「地方の医療資源は限られているため、感染者増加が直ちに医療ひっ迫につながる」などと見解を示した。 須藤市長は取材に対し、「(感染拡大の)波が一番大きい時に緩めてしまうのは合点がいかない。国はこの大事な時に自治体の判断に任せ無責任なことをやろうと
静岡新聞社・静岡放送スタッフ感染 駿府城夏まつり
静岡市葵区の駿府城公園を主会場に20、21の両日開かれた「駿府城夏まつり ナツゲキ」で、同公園の本部事務所で業務に従事していた静岡新聞社・静岡放送のスタッフ6人が27日までに、新型コロナウイルスに感染していることが確認された。
派生型「BA・5」 浜松市22件確認 ゲノム解析
浜松市は26日、新型コロナウイルス感染者の検体をゲノム解析した結果、オミクロン株の派生型「BA・5」を22件確認したと発表した。全検体に占める割合は約91%だった。 8日から14日までの間に感染が判明した24検体を市保健環境研究所(東区)で調べた。BA・5のほかは、同株派生型「BA・2」と「解析不能」が各1件。 市は市内の感染について、引き続きBA・5が主流とみている。
新型コロナ 抗原検査キット 富士市、受け付けを延長
富士市は26日、基礎疾患がなく発熱などの軽症がある18~39歳を対象とする新型コロナウイルスの抗原定性検査キットの無料配布の申込受付を9月29日まで延長すると発表した。 延長は2度目。1人1キットが原則だが、新たに症状が出た場合の再申請は受け付ける。市の電子申請システムから申し込むと、市が翌日までにキットを自宅に届ける。 同市民対象の「新型コロナ一般電話相談窓口」も9月30日まで開設期間を延長する。
抗原検査キット 函南町が無料配布、18~39歳対象
函南町は25日、新型コロナウイルスの感染拡大による医療機関の逼迫(ひっぱく)を防ぐため、18~39歳の町民を対象に抗原検査キットの無料配布を始めた。 基礎疾患や妊娠症状がなく、自分で検査できるのが配布を受ける条件。陽性になった場合は「自己検査・療養受付センター」に登録し、軽症の間は医療機関での受診と薬の処方を希望しない。検査キットは鼻腔(びくう)をぬぐうタイプで、町のホームページから申し込むと宅配便で検査キットが自宅に届く。 配布は1人1回のみ。町は3100回分の検査キットを用意し、なくなり次第終了とする。問い合わせは同町健康づくり課<電055(978)7100>へ。
特捜隊ノート 「コロナ対策、多角的検証を」
新型コロナウイルス対策全般について、昨年までは何となく、「感染症の専門家以外の立場から、おいそれとは物申せない」空気が漂っていたように思います。しかしウイルスの変異やワクチン接種によって、ウイルスが人体に及ぼす影響は「風邪と同等」(感染症医)になった今、政府や行政の施策に対して、「感染症の専門家以外」も積極的に議論し、声を上げるべき時期に来ているのではないでしょうか。 この2年半の日本の政策には、千差万別の見方、考え方があります。今月、2回にわたって回答結果を紹介したアンケート「3度目の夏、マスクどうしてますか?」は、市井の人々の思いを少しでも可視化したくて実施しました。「命を守る」という
浜松市が抗原検査キット無料配布 受け付け開始
浜松市は25日、新型コロナウイルス抗原検査キットの無料配布の受け付けを始めたと発表した。申し込みは、市のキット配布案内サイトから行う。 対象は市内在住の18~39歳で、検査結果が陽性となった場合、医療機関を受診せずに健康観察を受けることが可能などの条件を満たす人。配布は1人1回に限る。 1日当たりの受け付け可能数には上限がある。キットは登録した住所へ3日以内に配送する予定。市はキット約13万個を確保している。申し込み方法などの詳細は、市ホームページに掲載している。問い合わせは案内サイトの専用フォームで受け付ける。
16日発生のクラスター収束 県立静岡がんセンター
静岡県立静岡がんセンター(長泉町)は、16日に発生したクラスター(感染者集団)が収束したと発表した。16~17日に同じ病棟の入院患者とその家族、職員計12人が感染した。当該病棟の入院受け入れは段階的に再開している。
福祉施設の感染対策強化 静岡県、人材育成へ研修会
新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、静岡県は社会福祉施設向けの対策を強化する。感染対策に中心となって取り組む人材育成を本格化させるほか、感染予防のノウハウを伝える動画の公開を始めた。施設でクラスター(感染者集団)の発生が相次ぐ中、重症化リスクの高い高齢者の感染を防ぐとともに、業務継続を後押しする。 各施設で感染対策に当たるリーダーを育成するための研修会を、秋ごろから県内4カ所で開く。感染制御の専門知識や技術を備える「感染管理認定看護師」が講師を務め、効果的な予防対策や感染発生時の対応を助言する。 県は2020年度から感染管理認定看護師を社会福祉施設に派遣し、個別に訪問指導を実施してきた
御殿場市は26日から受け付け 新型コロナ抗原検査キット
御殿場市は23日、新型コロナウイルスの感染有無を調べる抗原検査キットを18~39歳の市民に無料配布すると発表した。26日から市ホームページで申し込みを受け付ける。 基礎疾患や妊娠の可能性がなく、軽度の症状がある人が対象。申し込みの翌日までに自宅に届ける。国から配布される検査キットを活用する。 問い合わせは市健康推進課<電0550(82)1111>へ。
コロナ抗原検査キット 25日から受け付け 伊豆の国市
伊豆の国市は23日、新型コロナウイルス抗原検査キットの無料配布の受け付けを25日から始めると発表した。 対象は市内在住の18~39歳。ネットでの手続きができ、陽性でも軽症の場合は医療機関を受診せずに健康観察ができる人に限定する。受け付けの翌日に自宅へ配送する。申請は1人1回まで。問い合わせは市健康づくり課<電055(957)0028>へ。
抗原検査キット 配布期間を延長 富士宮市、31日まで
富士宮市はこのほど抗原検査キット配布期間を31日まで延長すると発表した。当初は24日までを配布期間としたが、市内の感染者数は高止まりし、発熱外来のひっ迫状況が続くため延長を判断した。 市救急医療センター敷地内を会場に事前予約制で、検査キットを配布している。対象は発熱など症状がある市民。23日までに1890人分を配布した。引き続き平日は1日当たり220人分、土曜は100人分の枠を用意する。日曜は休み。 検査キット配布は県の「自己検査・療養受付センター」と連動した取り組み。
コロナ抗原検査キット 伊豆市、25日から申し込み受け付け
伊豆市は23日、新型コロナウイルス抗原検査キットの無料配布の申し込みを25日から受け付けると発表した。 対象は市内在住の18~39歳。市ホームページの専用フォームで受け付け、当日か翌日に発送する。申し込みは1人1回まで。 陽性でも軽症の場合は医療機関を受診せずに自宅療養する。問い合わせは市健康長寿課<電0558(72)9861>へ。
抗原検査キット 24日から配布 磐田市
磐田市は24日から、新型コロナウイルスの抗原検査キットを18~39歳の市民に無料配布する。市急患センター(同市上大之郷)でドライブスルー方式で配る。日曜、祝日を除き、当面の間続ける。 発熱など軽度の症状があり、自宅療養が可能な人が対象。市ホームページの電子申請フォームで事前に申し込む。キットは1日150個用意し、配布は1人1個まで。妊娠の可能性や基礎疾患がある人は医療機関を受診するよう呼び掛けている。 問い合わせは市健康増進課<電0538(37)2013>へ。
コロナゲノム解析 全検体「BA・5」に 浜松、ほぼ置き換わり
浜松市は19日、新型コロナウイルス感染者から採取した23検体をゲノム解析した結果、すべてオミクロン株の派生型「BA・5」だったと発表した。同市の解析で、全検体がBA・5となるのは初めて。 7月28日から8月7日までの間に感染が判明した患者の検体を市保健環境研究所(東区)が調べた。市生活衛生課は、市内でも同株派生型「BA・2」からBA・5へほぼ完全に置き換わったとみている。
掛川市 22日から検査キット配布 18~39歳の市民対象
掛川市は19日、18~39歳の市民に新型コロナウイルスの抗原検査キットを無料配布すると発表した。土・日曜と祝日を除く22日から9月2日まで、市中部地域健康医療支援センター「中部ふくしあ」(同市杉谷南)の駐車場で、ドライブスルー方式で配る。 発熱などの症状がある人と濃厚接触者で、基礎疾患や妊娠の可能性がない人が対象。陽性になった場合、インターネットで県の自己検査・療養受付サイトに登録する必要がある。 1500キットを用意し、1日当たり150キットを配る。配布はインターネットによる事前予約制。市ホームページの申請フォームで受け付ける。
抗原検査キット無料配布 森町、22日から申し込み開始
新型コロナウイルスの感染者急増に伴う医療機関の逼迫(ひっぱく)解消に向け、森町は22日から、軽度の症状がある町民を対象とした抗原検査キットの無料配布の申し込みを開始する。 対象は基礎疾患がない、妊娠の可能性がないなどの条件を満たした18~39歳。検査で陽性が判明した場合、県の「自己検査・療養受付センター」への登録を促し、医療機関を受診することなく公的支援につなげる。 受付時間は平日の午前8時半~午後5時で、27、28日は午前中のみ受け付ける。申し込み翌日に自宅へ配送する。1日の配布数は30個で当面の間、継続する。 申し込み、問い合わせは町健康こども課<電0538(85)6330>へ。
いつまでマスク? 新型コロナの常識アップデート 読者アンケートに寄せられた声【NEXT特捜隊】
新型コロナウイルス感染症予防のためのマスク着用について考えた特集「いつまでマスク? 新型コロナの常識アップデートしよう」(5日掲載)。特集に合わせて実施した読者アンケート「3度目の夏、マスクどうしてますか?」の回答を引き続き紹介する。 回答者は静岡県内在住の40~60代を中心とした441人。自身のマスク着用については「場に応じて感染リスクを自ら判断し、着脱している」が78.2%を占めた。「新型コロナの感染再拡大が起きた場合、政府はどのような態勢を取るべきか」の設問では、40.4%が「新たな変異株の致死率などに応じてその都度判断する」を選んだ。「行動制限を呼び掛けるべきだが、これまでより制
抗原定性検査キット 無料配布開始 伊東市、19日から
伊東市は18日、市内在住者への新型コロナウイルスの抗原定性検査キットの配布を始めると発表した。発熱や風邪症状など軽度の症状がある人や濃厚接触者が対象。19~31日の予定で市抗原検査キット配送センターを開設し、インターネットのサイトか電話で受け付ける。 受付時間は平日午前8時半から午後4時。1日300人で終了する。配布は1人当たり1回限りで2キットまで。ゆうパック便で原則、翌日に配達する。 対象者は、長期的に滞在している人や帰省中の学生も含む。県からの配布がなくなり次第、終了する。
抗原検査キット無料配布 南伊豆町、22日から
南伊豆町は18日、新型コロナウイルスの抗原検査キットを18~39歳の町民に無料配布すると発表した。発熱者の来診抑制が狙い。22日から町のホームページで受け付ける。 基礎疾患や妊娠の可能性がなく、発熱などの症状がある町民が対象。陽性時には、インターネットで県の自己検査・療養受付センターに登録する必要がある。 300個を用意した。申請は1人1回まで。平日の午後2時半までに申請すれば翌日までに配送する。問い合わせは町健康増進課<電0558(62)6255>へ。
抗原検査キット、予約制で配布へ 御前崎市
御前崎市は17日、18~39歳の市民に新型コロナウイルスの抗原検査キットを無料配布すると発表した。インターネットによる事前予約制とし、19日午後から専用サイトで受け付ける。 対象は発熱など軽度の風邪症状がある人。基礎疾患がなく、妊娠の可能性がないことも条件。症状がない人には配布しない。 予約専用サイトは市のホームページとLINE(ライン)でURLを周知する。検査キットは浜岡福祉会館(同市池新田)駐車場で、22日から9月2日までの平日の午前10時から正午までと午後2~4時に、ドライブスルー方式で手渡す。自家用車で来場できない人には郵送も可能。問い合わせは市健康づくり課<電0537(85)1
抗原検査キット無料配布 18~39歳市民対象 藤枝市17日から
新型コロナウイルス感染拡大に伴う医療機関の逼迫(ひっぱく)解消のため、藤枝市は17日、感染の疑いがある市民を対象に、抗原検査キットの無料配布を始める。31日までの予定。 対象は18~39歳の市民で、発熱やかぜなど軽度の症状が出ている人。基礎疾患がなく、妊娠の可能性がないことも条件とした。 市ホームページの専用フォームで申し込みを受け付け、当日か翌日に発送する。「偽陰性」を防ぐため1人あたり2本配り、1日の配送上限は40~50人分を想定している。 陽性が出た場合は、インターネットで県の自己検査・療養受付センターに登録することが必要になる。
コロナ検査キット 裾野市が配布開始
裾野市は16日、新型コロナウイルス感染の有無を調べる抗原検査キットの無料配布を始めた。発熱やのどの痛みなど軽度の発症で、基礎疾患や妊娠の可能性がない18~39歳の市内在住者が対象。宅配便で自宅に届ける。 検査による陽性者は医療機関を受診しなくても、健康観察や食料支援、療養証明発行サービスを受けることができる。配布期間は31日まで。計2900回分を上限に市の公式サイトで受け付ける。 問い合わせは市健康推進課<電055(992)5711>へ。
菊川市 新型コロナ抗原検査キット配布 18日から
菊川市は18日から、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う医療機関の逼迫(ひっぱく)解消を目的に、発熱など軽度の症状がある人を対象に抗原検査キットの無料配布を開始する。 配布は1人1キットまで。18歳から39歳の人で自ら検査ができることや、基礎疾患がないことなどが条件。総合保健福祉センタープラザけやき南駐車場で午後2時から4時まで、ドライブスルー方式で行う。 事前予約制。18日午前9時から、市ホームページ上の申請書フォームから受け付ける。
コロナ「5類へ見直しを」88% 首長の会、対策現状に疑問
全国の知事や市町村長らの有志でつくる「活力ある地方を創る首長の会」(会長・鈴木康友浜松市長)は15日、会員や自治体職員らを対象に行った新型コロナウイルス対策のアンケート結果(速報値)を公表した。感染症法上の分類を「2類相当」から「5類」への移行と、感染者の全数把握の見直しを求める意見がいずれも85%以上を占めた。同会は結果を基に、政府への提言も検討する。 アンケートは2~8日に行い、首長65人を含む302人から回答を得た。感染症法上の分類について、88・1%が「2類相当」から変更すべきと回答した。理由としてオミクロン株の弱毒性(67・4%)や医療機関・保健所の負担軽減(29・7%)を挙げる
南アルプス千枚岳山小屋、10日間休止 従業員が新型コロナ感染
静岡県は15日、静岡市葵区の南アルプス千枚岳山小屋(通称・千枚小屋)を同日から24日までの10日間ほど営業を休止すると発表した。 県から管理を委託されている特種東海フォレストによると、15日に従業員4人のうち2人が発熱症状を訴え、抗原検査で新型コロナウイルスの感染が判明した。感染状況を踏まえて休止期間が前後する可能性があるという。 千枚小屋は標高約2600メートルに位置し、今季は宿泊定員50人で営業していた。
抗原検査キット 沼津市、無料配布を開始
沼津市は15日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う医療機関のひっ迫解消のため、18~39歳の軽症状者を対象に抗原検査キットを無料配布すると発表した。 市ホームページで同日、受け付けを始めた。 対象は特定疾患や、妊娠の可能性がない市内在住者。陽性時にインターネットで県の自己検査・療養受付センターに登録することが必要になる。 申請は専用フォームでのみ受け付け、午後1時までに申し込めば翌日自宅に届ける。 1万5千回分を用意し、申請は1人1回のみとする。
コロナ軽症者に検査キット 湖西市、18日から
湖西市は15日、新型コロナウイルス感染症と疑われる軽度の症状がある市民を対象に、抗原定性検査キットの無料送付の受け付けを18日午後1時に始めると発表した。 感染急拡大に伴う発熱外来の逼迫(ひっぱく)解消が目的。対象は基礎疾患がなく、発熱など軽度の症状が出ている18~39歳の市民。国から自治体に提供されたキットを配布する。1人1個で、在庫がなくなり次第終了。キットは通常、申し込みの翌開庁日に自宅に届く。 検査で陽性になった人は県の「自己検査・療養受付センター」に結果を登録し、症状が軽い間は医療機関を受診することなく自宅療養する。希望者は市ウェブサイトから電子申請する。
抗原検査キット無料配布 富士市、23日まで申し込み受け付け
富士市は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国から提供される抗原定性検査キットの無料配布の申し込みを23日まで受け付けている。基礎疾患がなく、発熱など軽度の症状が出ている18~39歳までの市民が対象。希望者は市のサイトで申し込む。症状が出て体調が悪い人の外出を避けるため、市が翌日までにキットを自宅に届ける。 検査で陽性になった人は県の自己検査・療養センターに結果を登録し、症状が軽い間は医療機関を受診することなく自宅療養する。重症化リスクの高い人が優先的に医療を受けられる体制をつくり、医療機関のひっ迫解消にもつなげる。
抗原検査キット無料配布 長泉町、清水町 16日から40歳未満に
長泉、清水両町は12日、新型コロナウイルスの感染拡大による医療機関の逼迫(ひっぱく)を避けるため、18歳以上40歳未満の軽症者を対象に、抗原検査キットの無料配布の受け付けを16日から開始すると発表した。 対象は両町とも同じで、発熱や風邪など軽度の症状を有する若年層のうち、検査キットで自ら検査できる▽基礎疾患がない▽妊娠していない▽陽性の場合、インターネットで「自己検査・療養受付センター」に登録できる―との条件を満たす町内在住の人。移動が困難な陽性者の負担軽減のため、宅配便を活用する。 長泉町は同日午前8時半から、町ホームページで24時間申請できる。午前10時半までに申請すると当日午後に、
抗原検査キット 袋井市、無料配布へ 条件満たす18~39歳
袋井市は15日から、発熱など軽度の症状がある市民を対象に抗原検査キットを無料配布すると発表した。新型コロナウイルスの感染急拡大に伴う発熱外来の逼迫(ひっぱく)解消に向けた取り組み。 対象は基礎疾患がない、妊娠の可能性がないなどの条件を満たした18~39歳。市総合健康センター駐車場で、ドライブスルー方式で配布する。検査で陽性判定が出た場合、県の「自己検査・療養受付センター」に登録を促し、公的支援につなげる。 市健康づくり課の鈴木立朗課長は「検査キットの配布によって医療逼迫の早期解消につながることを期待している」と話した。 事前予約制で、14日午前0時から受け付けを開始。市ホームページから
オミクロン派生型「BA・5」91%に 浜松市ゲノム解析
浜松市は12日、新型コロナウイルス感染者のゲノム解析でオミクロン株の派生型「BA・5」が全検体の約91%に当たる22件確認されたと発表した。 7月21日から28日までに陽性が判明した患者の24検体を市保健環境研究所(東区)で調べた。BA・5のほかは、オミクロン株「BA・2」と同「BA・4」が各1件だった。 市保健所の担当者は「市内でも、これまで主流だったBA・2からBA・5にほぼ置き換わったのではないか」とみている。
臨時の発熱外来窓口開設 袋井市、13日と15~19日
新型コロナ感染拡大に伴い、袋井市は13日と15~19日の6日間、臨時の発熱外来窓口を開設する。お盆時期の医療機関の休診をカバーし、中東遠医療圏域の発熱外来などでの逼迫(ひっぱく)状況の緩和につなげる。 中東遠総合医療センターの協力で市休日急患診療室に設置する。通常は日曜日や国民の祝日などに内科、外科の診療を受け付けているが、期間中は発熱外来に限定する。 同市によると、市内や近隣の医療機関における発熱外来の受診希望者数は増加傾向が続いているという。地域包括ケア推進課主幹の原田雅弘さん(48)は「医療従事者の負担軽減につなげたい」と話した。 受診希望者は事前に窓口受付に氏名や年齢、症状など
函南町長が新型コロナ感染
函南町は11日までに、仁科喜世志町長(72)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同日から10日間の自宅療養を行い、22日の公務復帰を予定している。 10日朝にのどの痛みを感じたため医療機関を受診し、陽性が判明した。感染経路は不明。9日まで公務に当たっていたが、職員や面会者などの濃厚接触者はいないという。療養期間中は職務代理者を置かず、町と常時連絡体制を取って自宅で執務に当たる。
お盆人流増加「感染予防徹底を」 浜松市長が市民に向けメッセージ
新型コロナウイルス感染拡大に伴う静岡県の「BA・5対策強化宣言」の発令を受け、浜松市の鈴木康友市長は10日、帰省などで人流増加が見込まれるお盆時期の感染予防対策の徹底などを改めて呼び掛ける市民向けメッセージを発表した。 メッセージは7月下旬以降、同市でも連日千人を超える感染者が確認され「医療提供に重大な影響を及ぼしている」と指摘。市民の健康につながる医療提供体制を守るため、市民や事業者に会話時のマスク着用、3密回避、手指消毒や換気の励行を求める内容。 お盆時期を迎えるに当たっては「混雑した場所への外出は控えるなど、感染リスクの高い行動をできるだけ避けて」と呼び掛けた。
お盆期間の発熱外来ウェブ公開 静岡市内の医療機関27施設
静岡市は10日、市医師会の協力を得てお盆期間中、発熱外来の患者診療を実施する医療機関27施設の一覧を市の公式ウェブサイト上で公開した。新型コロナウイルスの感染急拡大を受けた対応で、お盆休みの診療体制を確保する。 発熱外来を受け付けるのは、葵区6施設、駿河区10施設、清水区11施設。耳鼻咽喉科や小児科クリニックなど開業医が中心となる。利用は要予約。ウェブサイト上では、医療機関名と場所、連絡先に関する情報を掲載している。 お盆期間のうち、休日当番医が定められていない12、13、15、16日に、発熱外来専門で一定の診療時間を設ける医療機関に対し、市は予備費を活用して財政支援する方針。
新型コロナ検査キット ドライブスルーで手渡し 富士宮市、センター開設
富士宮市は10日、発熱など症状のある市民を対象に抗原検査キットを直接手渡しで配る「検査キット配布センター」を開設し、ドライブスルー方式で運用を始めた。県が同日設置した「自己検査・療養受付センター」と連動した取り組み。 市では発熱など症状がある市民を広く配布対象とした。検査キットで陽性だった場合、18歳未満や40歳以上、基礎疾患のある人、妊娠の可能性のある人に対しては市医師会と作成した受診の目安を基に医療機関を受診してもらう。このほか自己検査・療養受付センターの対象者には同受付サイトの登録を促す。 市救急医療センター敷地内で同日午前9時から配布を始めた。防護服を着た委託業者のスタッフが、予
磐田市長が新型コロナ感染 20日ごろ公務復帰見込み
磐田市は10日、草地博昭市長(41)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。軽症とみられ、自宅療養の後、20日ごろに公務に復帰する見込み。 市によると、草地市長は9日まで公務に当たっていた。同日夜に発熱し、10日朝からのどに違和感があったという。簡易検査と医療機関への受診で、陽性が確認された。 マスク着用など感染防止対策を徹底していたとして、市は職員や面会者らに濃厚接触者はいないと判断した。療養期間中は職務代理者を置かず、公務は市長が自宅からテレワークなどで対応する。
お盆期間も診療体制確保へ 発熱外来に財政支援方針 静岡市
新型コロナウイルス感染の急拡大を受け、静岡市は、お盆期間(11~16日)に発熱外来の診療を行う医療機関に対し財政支援する方針を固めた。市医師会と連携し、休日も受診、検査できる体制を確保するとともに、休み明けに患者が集中することによる医療や業務の逼迫(ひっぱく)を緩和させる。9日までの関係者への取材で分かった。 お盆期間のうち、休日当番医が定められていない12、13、15、16の各日(13日は午前のみ)に発熱外来専門で診療時間を設ける医療機関を対象とし、半日(3時間以上)診療するごとに支援金を支給する。通常の診療と並行して患者を受け入れる場合や診療時間が3時間未満の場合は対象外となる。対象の
三島市、抗原検査キット無料配布 10日から
三島市は10~14日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う医療機関のひっ迫解消に向け、感染の疑いがある市民を対象に抗原検査キットの無料配布を実施する。 発熱など軽度の症状があるか濃厚接触者になった場合のいずれかで、自分でキットを使って検査ができる市内在住者が対象。18~39歳は、医療機関による薬の処方を希望しない、陽性の場合はインターネットサイトの「自己検査・療養受付センター」に登録し、軽症の間は医療機関を受診せずに健康観察を受ける―も配布の条件となる。市立保健センターの駐車場で10日は午後3~6時、11~14日は午前9~11時にドライブスルー方式で配布する。 希望者は市のホームページから
休日発熱外来11日から 御殿場市予約制 小山町民も対象
御殿場市は8日、日曜祝日の発熱外来を11日から開設すると発表した。新型コロナウイルス感染が疑われる症状があり、抗原検査を希望する市民と小山町民を対象にする。診療時間は午前9時~正午と午後1~4時で完全予約制。 市救急医療センター(同市西田中)敷地内に設け、市医師会から医師と看護師の派遣を受ける。診察する患者は1日50人程度を想定している。同センターの診療は通常通り行う。 11、14、21、28日の4日間開設する。小山町が運営費の一部を負担する。9月以降は感染状況を見極めて設置有無を判断する。 予約は当日の午前8時から同センター<電0550(83)1111>で受け付ける。
下田市、抗原キット配布へ 11、14日に予約制
下田市は8日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い抗原検査キット50個を市民に配布すると発表した。県の無料検査対象の無症状者向けで、11、14の両日に予約制で25個ずつ市役所で配る。 両日に県が無料検査を実施しないための代替措置。希望者は当日午前9時から11時の間に予約し、午後1時から5時の間に受け取る。1人1個まで。 問い合わせは市市民保健課<電0558(36)4155>へ。
抗原検査キット配布開始 島田市、1人につき最大4回分
島田市は5日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて品薄になっている抗原検査キットの無料配布を開始した。濃厚接触者が早期職場復帰できるよう、医療機関や学校、保育園・幼稚園、高齢者施設などを対象に必要量を提供する。 事業所の代表者らが健康づくり課に申し込み、1人につき最大4回分の検査キットを配布する。初日は保育園や障害者関連施設、介護施設など6事業所が訪れ、50個を配布した。市として独自に3千個を確保していて、配布は当面の間続ける予定。 検査を巡っては、医療逼迫(ひっぱく)を解消するため、重症化リスクが低いと考えられる有症者向けに同様のキットを配布する事業を県が開始する予定。
新型コロナ検査キット手渡し 富士宮市、10日から配布センター
新型コロナウイルス感染拡大に伴う発熱外来の逼迫(ひっぱく)解消に向け、富士宮市は10日から、発熱など症状のある市民に抗原検査キットを手渡しで配る「検査キット配布センター」を市救急医療センター敷地内に開設する。市は5日、検査キットを委託業者に引き渡し、配布の流れを確認した。市福祉企画課の担当者は「希望者に即日で渡せる形を目指す」と語った。 国から静岡県を通じて市に検査キット4750回分が届いた。希望者1人当たり検査キットを2回分ずつ配る。開設は日曜祝日を除く10~24日。対象は発熱など症状があり、医療機関が受診できない市民。8日午後4時から市ホームページで希望受け付けを開始し、10日からドラ
オミクロン派生型BA・5の比率上昇 浜松市ゲノム解析
浜松市は5日、新型コロナウイルス感染者のゲノム解析でオミクロン株の派生型「BA・5」が全検体の83%に当たる20件確認されたと発表した。 7月18~21日に感染が判明した市内患者24人分を解析した。「BA・2」は3件、「BA・4」は1件だった。先週の発表時と比べ、BA・5の比率は17ポイントほど上昇し、BA・2からの置き換わりが依然進んでいるとみられる。症状の重さに変化はみられない。
御殿場市、休日に独自の発熱外来 開設方針
新型コロナウイルス感染拡大を受け、御殿場市は5日までに、日曜と祝日に独自の発熱外来を開設する方針を固めた。11日から診療を始め、その場で抗原検査も実施する。関係者によると、公立病院を持たない自治体が発熱外来を設けるのは珍しいという。 医療機関が休みの休日にも受診、検査できる体制をつくり、市民に安心感をもたらす。休日明けに患者が集中する医療機関の業務逼迫(ひっぱく)を和らげる狙いもある。 市医師会の協力を得て、医師や看護師の派遣を受ける。市救急医療センター(同市西田中)敷地内にあるプレハブ2棟を活用して診察に当たる。医師が必要と認めれば抗原検査を行い、保健所への連絡など陽性者が判明した際の
南アルプス光小屋 6~12日営業休止 宿泊者のコロナ感染判明
静岡県は5日、川根本町の南アルプス光岳山小屋(通称・光小屋)を6~12日の間、営業休止すると発表した。 同町によると、1日に1泊した宿泊者の感染が下山後に判明。5日に同町に連絡があった。従業員3人のうち2人が発熱や喉の痛みを訴えているという。 光小屋は県が所有する施設で同町が管理している。定員14人で今夏はほぼ満員状態だったという。
牧之原市長が陽性 新型コロナウイルス
牧之原市は5日、杉本基久雄市長(65)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。微熱やのどの違和感の症状が見られ、今後10日間は自宅療養するという。 市によると、杉本市長は5日、前日に陽性が確認された市職員と同様の症状を感じたため、簡易検査を行い陽性反応が出た。改めて医療機関を受診したところ、陽性が確定した。公務は4日午前中まで行っていた。 市長公務については職務代理者を置かず、当面の間は自宅からテレワークなどで対応するという。
いつまでマスク? 新型コロナの常識アップデート【NEXT特捜隊】
新型コロナウイルスの流行第7波(静岡県内第8波)に見舞われていますが、死亡率や重症化率は季節性インフルエンザ並みに下がっています。長引くマスク生活を、皆さんはどう感じていますか? 静岡新聞社「NEXT特捜隊」が7月9〜17日に実施したアンケート「3度目の夏、マスクどうしてますか?」には、441人から多様な意見が寄せられました。 私たちは現状をどう理解し、行動すればいいのでしょう。感染症医、環境教育に携わるNPO代表、憲法学者、内科医を交え、マスクと感染対策を、今改めて考えます。 ▼感染症医・矢野邦夫さん「重症化しにくい風邪と認識を」 ▼環境教育NPO法人理事長・山本由加さん「他人
新型コロナ陽性者情報 一元管理 静岡県、三島に支援センター
静岡県は2日、新型コロナウイルス陽性者の情報を新システムで一元管理し、療養者の支援業務を担う「新型コロナ療養者支援センター」を三島市谷田の県総合健康センター内に設置した。インターネットファクスを活用した新システムで医療機関が提出する発生届をデータで集約し、保健所業務の負担を軽減させるとともに感染状況の分析や情報発信の迅速化に役立てる。 センターは約70人体制。新システムでは、これまで保健所ごとにまとめていた療養者のデータを集約し、年齢や重症化リスクで自動分類して電話連絡が必要か判断する。軽症、無症状者には情報を入力するウェブページのアドレスが記載されたショートメールを携帯電話に送る。 新
中東遠医療センター 体制逼迫で診療制限 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて、中東遠総合医療センター(掛川市菖蒲ケ池)は2日までに、緊急を要しない手術や検査を延期するなどの診療制限に踏み切ったことをホームページで明らかにした。院内の複数病棟でクラスター(感染者集団)が発生して診療体制が逼迫(ひっぱく)しているため、重篤な患者を優先して医療資源を振り向ける必要があると判断した。 救急は、心筋梗塞や脳卒中など生命を脅かす病態に限って対応する。発熱者の外来診療は原則的に停止し、ほかの医療機関への相談を呼び掛ける。 同センターは中東遠地域の基幹病院。宮地正彦院長は「職員一丸となり、早急な院内感染の収束と診療の完全復活を目指す」とのコ
新型コロナ抗原検査キット 富士宮市が「配布センター」開設方針
新型コロナウイルス感染急拡大に伴う発熱外来の逼迫(ひっぱく)解消に向け、富士宮市は1日までに、発熱など症状のある市民を対象に抗原検査キットを直接手渡しで配る「検査キット配布センター」を期間限定で開設する方針を固めた。首都圏の都県では有症状者に郵送によるキットの配布を進めているが、自治体が設けた窓口で直接手渡しで配る方法は全国初とみられる。発熱外来を経ずに迅速な検査につなげる狙い。関係者への取材で分かった。 政府は症状のある人に抗原検査キットを配って自ら検査してもらい、健康観察を受ける態勢整備を進めると方針を示した。発熱外来に限らず自治体窓口や薬局でも配布できるとした。市内でも7月19日以降
新型コロナ抗原検査キット 島田市独自確保、3千個無償提供へ
島田市は1日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて需要が増えている抗原検査キット3千個を購入したと発表した。製品が届き次第、学校や保育園・幼稚園、高齢者施設などで必要とされる場合に無償提供する方針。 国は外来医療の逼迫(ひっぱく)に対応するため抗原検査キットの無料配布を開始しているが、都道府県を通じた配布のめどが立っていないとして、予備費400万円を活用し独自に確保した。 染谷絹代市長は「市内でも市販のキットを買うことが難しくなっている。医療逼迫回避だけでなく、濃厚接触者の早期復帰のために活用したい」と話した。
新型コロナ急拡大 救急に軽症者殺到「風邪症状は様子見て」
新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、静岡県内の救急外来に軽症の感染者が殺到し、緊急度の高い患者に迅速に対応できない事態になっている。軽症者は大半が入院に至らないといい、医療機関は「発熱などの風邪症状なら市販薬を使って経過観察してほしい」と、救急外来の適切な受診を訴える。県は29日、医療逼迫(ひっぱく)警報を発出した。 「発熱や咽頭痛ですぐに病院に来る状況。これでは救急外来が回らない」。浜松医科大付属病院(浜松市東区)救急部の高橋善明医師は危機感をあらわにする。今月中旬以降、救急を利用するコロナ患者が急増した。10~26日の当該患者は108人。だが、そのうち86人は解熱剤の処方を受けるなど
新型コロナ「BA・5」主流に ゲノム解析 浜松市32件
浜松市は29日、新型コロナウイルス感染者のゲノム解析でオミクロン株の派生型「BA・5」が32件確認されたと発表した。解析した全検体に占める割合は約66%だった。 8日から17日にかけて感染が判明した患者のうち、48検体を市保健環境研究所(東区)が解析した。BA・5以外の内訳は同株派生型の「BA・2」14件、「BA・4」1件。「解析不能」が1件あった。BA・5とBA・4の感染者はいずれも軽症か無症状だった。 市の担当者は「7月に入り、市内でもBA・5への置き換わりが進んでいる」とみている。
感染症外来 かかりつけ患者と家族に限定 菊川市家庭医療センター
菊川市家庭医療センター(同市赤土)は29日、新型コロナウイルス感染拡大で診療に影響が生じているとして、同日から新型コロナなどの感染症に関する外来診療を制限するとホームページで明らかにした。感染症外来の対象をかかりつけの患者と家族に限定する。 市内と近隣市町での患者の増加傾向が続き、現在の状況では十分な診療体制を整えることができないと判断した。感染症以外の外来診療と在宅診療は継続する構え。同センターを管轄する市立総合病院によると、25日に職員3人の感染が明らかになり、診療機能の一部を制限していた。 同センターはかかりつけ以外の患者に対して、最寄りの診療所などに相談するよう呼び掛けている。
原子力規制委員長、新型コロナ感染 委員の浜岡視察中止
原子力規制委員会は25日、更田豊志委員長が新型コロナウイルスに感染したと発表した。軽症といい、在宅勤務しながら療養する。他の委員4人のうち、更田氏と会食した山中伸介委員が濃厚接触者となり、26日に予定していた中部電力浜岡原発(御前崎市)の視察は中止した。 規制委事務局の原子力規制庁は「原発の緊急時対応には問題ない」としている。委員会の会合は予定通り開催し、更田委員長はリモートで参加する。規制庁では、7月に入って職員ら計45人の感染が確認された。更田委員長の感染経路については「不明」だとしている。
沼津副市長 新型コロナ感染 8月3日まで自宅療養
沼津市は25日、塚本秀綱副市長が新型コロナウイルスに感染したと発表した。8月3日まで自宅療養する。同市では、吉沢勇一郎副市長も感染し、7月30日まで自宅療養している。 市によると、塚本副市長は24日朝、のどの痛みなどの症状があったため、医療機関で抗原検査を受け、感染が分かった。23日に同市の丸子・浅間神社で開かれた沼津夏まつりの安全祈願祭に出席して以降、公務はなかったという。職員に濃厚接触者はいない。
「拡大の恐れなく」 コロナに伴う学級閉鎖非公表 御殿場市教育長
御殿場市の勝亦重夫教育長は25日、新型コロナウイルスに伴う小中学校の学級閉鎖や学年閉鎖を発表していないことについて「学校医と協議し感染拡大の恐れがないと判断して公表していない」と説明した。県教委が示す公表基準にも沿っているとの認識を示した。 関係者間だけでは感染拡大を防げないと判断した場合は公表するとした。 同市教委は6月以降、学級閉鎖などの情報を公表していない。勝亦教育長は公表を求める意見は市教委に届いていないとした上で、「要望があれば柔軟に対応する」と述べた。
沼津副市長 新型コロナ感染、30日まで自宅療養
沼津市は21日、吉沢勇一郎副市長が新型コロナウイルスに感染したと発表した。30日まで自宅療養する。 市によると、吉沢副市長は21日朝、自宅で発熱などの症状があったため、医療機関で抗原検査を受け、感染が分かった。執務室は消毒済みで、職員に濃厚接触者はいないという。療養期間中の公務は今後、調整する。
新型コロナ 静岡県立総合病院でクラスター 職員ら11人陽性
静岡市は20日、同市葵区の県立総合病院で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。同日までに職員8人、入院患者3人の陽性が判明した。いずれも軽症か無症状。 クラスターは外来の一部と1病棟で発生。当該外来は受け入れを制限して業務を継続中で、病棟は新規の入院受け入れを停止した。
共立蒲原総合病院でクラスター 新型コロナウイルス
共立蒲原総合病院(富士市中之郷)は、院内の1病棟で19日にクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。20日午後3時現在、入院患者6人、看護職員3人の計9人の感染が判明した。当該病棟での新規入院患者の受け入れは当面制限する。外来診療などは通常通り行う。
聖隷袋井市民病院でクラスター 新型コロナ、入院患者ら9人陽性
袋井市は19日、市立聖隷袋井市民病院で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。現在までに入院患者5人と職員4人の陽性が判明した。いずれも軽症か無症状という。同病院では感染者が確認された病棟での新規の入院受け入れを制限。このほかの病棟での入院、外来などは継続する。
静岡市立清水病院職員ら10人が陽性 新型コロナウイルス
静岡市は18日、市立清水病院(同市清水区)で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。同日までに職員7人と入院患者3人の計10人の陽性が判明した。いずれも軽症または無症状という。 同病院はクラスターが発生したフロアの新規入院受け入れを停止した。外来や救急の受け入れは継続する。
新型コロナ 静岡済生会でクラスター 外来や救急受け入れ継続
静岡市は17日、同市駿河区の静岡済生会総合病院で、新型コロナウイルスの新たなクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。職員6人と患者8人の計14人の感染が確認され、いずれも軽症か無症状という。 同病院はクラスターが起きたフロアの新規入院受け入れを停止した。外来や救急の受け入れは継続する。
新型コロナ 浜松赤十字26人、聖隷浜松22人感染 浜松市発表
浜松市は17日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生を認定した同市浜北区の浜松赤十字病院で入院患者18人と職員8人、中区の聖隷浜松病院で入院患者12人と職員10人の感染が確認されたと発表した。 浜松赤十字病院は、陽性患者が確認された整形外科病棟の新規入院を停止するなどの感染拡大防止策を講じた。2次救急は市内の他の病院と連携して対応している。聖隷浜松病院も該当する病棟の新規入院を停止するとともに、濃厚接触者の検査を進めている。
変異株BA・4 浜松で初確認 新型コロナ
浜松市は15日、新型コロナウイルスの市内患者の検体をゲノム解析した結果、オミクロン株の派生型「BA・4」が市内で初めて確認されたと発表した。 6月28日~7月7日に感染が判明した16人分の検体を調べた。BA・4は2件。ほかにBA・5が6件、BA・2が8件だった。市によると、BA・4はBA・5と同じ南アフリカ系の変異株で、海外ではBA・5の前に流行した。毒性や感染力はBA・5と大差ないとされ、市が検査した患者も軽症以下の症状だという。
静岡市議会懇親会 クラスター18人に【新型コロナ】
静岡市は12日、市議会総務委員会の所属議員と市職員による懇親会出席者の新型コロナウイルス感染について、クラスター(感染者集団)の発生を認定したと発表した。出席者53人のうち、11日までに市議4人、職員14人の計18人が陽性と判明した。 市によると、懇親会は議会事務局の主催で4日夜、市内の飲食店で2時間ほど開催した。総務委所属の市議7人と、市の総務、企画、財政など10部局の課長級以上の職員46人が出席した。飲食店は感染症対策を徹底していたが、出席者が飲食の際にマスクを外したり、席を移動したりしたことが感染拡大の原因とみられる。 12日の市議会6月定例会最終本会議は、陽性が確認された総務委の
感染対策徹底を 焼津市長が呼び掛け【新型コロナ】
焼津市新型コロナウイルス感染症対策本部会議が12日、市役所で開かれ、感染対策の徹底を市民に呼び掛ける中野弘道市長のメッセージ案を了承した。 メッセージでは、今月に入って市内で感染者数が急増していることを指摘。マスクの着用や密の回避、こまめな換気など感染防止対策の徹底を呼び掛けている。 ワクチン接種について、3回目接種率が高い年代は感染者数が少ないとして、早期の接種を要請した。 会議は県が、国が示す感染状況の指標をレベル1から2に引き上げたことを受けて開催した。
川勝氏、新型コロナ対策“司令塔”へ支援要請 全国知事会
川勝平太知事は12日、全国知事会オンライン会合に浜松市中区の地域情報センターから出席し、国に都道府県の新型コロナウイルス感染症対策の司令塔となる組織設置への支援、高速道路料金の割引サービス拡大などを要望した。 司令塔組織については、県が2023年度に開設を計画する「ふじのくに感染症管理センター(仮称)」の取り組みを紹介。「都道府県レベルでも司令塔機能、科学的知見に基づく分析情報発信機能の強化、医療ネットワークの構築が必要」と述べ、財政支援も含めた制度設計を求めた。 最近の原油高、物価高騰は、コロナ禍で打撃を受けた地域経済への影響が大きいと指摘した。対策として高速道路が一定期間、定額で乗り
静岡市「新型コロナなんでも相談ダイヤル」一時通話不能に
静岡市で12日、市民の相談に応じる市コールセンターと「新型コロナなんでも相談ダイヤル」が一時通話不能になるトラブルがあった。いずれも同日午後4時ごろ復旧した。 市によると、二つのダイヤルの受け付けは同じ業者に委託していて、同日朝、業者から「受電できない」と連絡が入った。委託業者が入る施設の近隣で行われている工事で、ネット回線が切断された可能性があるという。 コールセンターは午前8時半ごろ~午後4時ごろ、相談ダイヤルは午前9時半~午後3時45分ごろ通話不能が確認された。
懇親会でコロナ13人 静岡市議会総務委、3市議も感染
静岡市議会の総務委員会に所属する市議と市職員の計53人が飲食を伴う懇親会に参加し、市議3人を含む計13人が新型コロナウイルスに感染していたことが11日、市への取材で分かった。クラスターの可能性があるとして、市は近く公表する。 市によると、懇親会は4日、市議会6月定例会総務委員会の後に市内の飲食店で開かれ、市議7人と市職員46人が参加した。先週末から市職員の感染が相次いだため、市が保健所に相談した。 感染が確認された市議3人は、12日の市議会6月定例会の最終本会議を欠席するという。
焼津市立総合病院 職員ら11人感染
焼津市立総合病院は8日、新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。感染者は職員8人、患者3人。同病院によると、患者は全員無症状で、職員は全員軽症という。感染者が確認された病棟では新規の入院患者の受け入れを当面停止するが、このほかの外来や救急は通常通り行う。
新型コロナ オミクロン派生型「BA・5」 静岡県内初確認
静岡市は23日、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「BA・5」の感染者が県内で初めて確認されたと発表した。市保健所は「懸念すべきではあるが、感染状況に著しい影響は見られない」とし、冷静な対応を呼び掛けた。 市によると、BA・5に感染したのは市内の医療機関を受診した成人女性。16日にコロナの陽性と判明し、ゲノム解析の結果、22日にBA・5の感染と分かった。感染経路は不明。海外、県外に滞在歴はなく、市中感染の可能性が高い。 市保健所の田中一成所長は「市内の感染状況は落ち着いている。BA・5が見つかったからといって、危惧をして対策強化をする必要はない」と話した。一方、マスク着用による熱中症
入院患者ら8人感染 静岡県立こども病院
静岡市葵区の県立こども病院は22日、入院患者や面会家族、職員の計8人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。関連病棟への新たな入院を当面中止する。 病院によると、感染が分かったのは16日から21日にかけて。職員は当該患者のエリアを担当していた。外来、救急、関連病棟を除く入院は通常通り行っている。
浜松市のコロナ患者情報 本人がスマホ入力 正確性、業務効率向上
浜松市が5月から、新型コロナウイルス感染者の基礎情報を患者自身がスマートフォンなどで入力するシステムを独自に導入し、成果を上げている。保健所職員が電話で聞き取っていた従来手法と比べ、正確性や業務効率の向上につながった。 システムは、市が患者の連絡先に案内メッセージを送信し、アクセスを求める仕組み。患者は氏名や生年月日、基礎疾患と発熱の有無、ワクチン接種歴など18項目の質問に答える。市のワクチン接種予約と同じシステムを応用して構築した。 市生活衛生課によると、患者自身による入力の利点は誤記載防止や職員の情報入力・確認に要する時間の短縮。各日に感染が確認された人の5~7割から協力を得ていて、
コロナ流行中心 依然BA・2型 浜松市ゲノム解析
浜松市は17日、新型コロナウイルスの市内患者の検体15件をゲノム解析したところ、いずれもオミクロン株の派生型「BA・2」だったと発表した。先週の発表と同様、この派生型が流行の中心となっているとみられる。 5月28日から6月5日までに感染が判明した患者の検体を、市保健環境研究所(東区)で調べた。
コロナ病床400台に削減 川勝知事が表明 静岡県議会6月定例会
川勝平太知事は14日に開会した県議会6月定例会の所信表明で、県内の新型コロナウイルス新規感染者数が減少している状況を踏まえ、コロナ用確保病床数を現在の600床台から400床台に減らす方針を示した。一方で、基礎疾患のある高齢患者に向けては、受け入れる医療機関のさらなる確保に取り組むとした。 病床縮減の方針は、5月24日に開かれた県新型コロナウイルス対策専門家会議で考えが示されていた。感染者に経口治療薬を投与できる入所施設について川勝知事は「全体計画の約7割まで体制が整った」と報告した。 熱海市伊豆山の大規模土石流への対応は、技術面から発生原因を調べる検証委員会の最終報告書を29日に公表する
オミクロン派生型「BA・2」が41件 浜松市ゲノム解析
浜松市は10日、新型コロナウイルスのゲノム解析でオミクロン株の派生型「BA・2」が新たに41件確認されたと発表した。全検体に占める割合は約95%。「解析不能」を除くと、すべての検体がBA・2だった。 5月13日から28日までに感染が判明した患者のうち、43検体を市保健環境研究所(東区)が解析した。市は引き続きBA・2が主流とみている。
静岡がんセンター 新型コロナのクラスター収束
長泉町の県立静岡がんセンターは4日、クラスター(感染者集団)が収束したと発表した。5月11~24日までに患者や職員21人が感染。新規入院の受け付けなどは再開している。
静岡市 コロナ感染防止へ児童標語コンテスト 保護者ら「心の負担」「同調圧力」懸念の声
静岡市が6日まで市内の小学生を対象に募っている「新型コロナ感染防止標語コンテスト」(市静岡、清水両医師会共催)に疑問の声が上がっている。長引くコロナ禍で子どもたちに大きな負担が掛かり続ける中、「さらなる同調圧力を生むだけでは」と保護者や専門家が懸念している。 企画した新型コロナウイルス感染症対策課によると、5月9日から「基本的な感染防止対策」と「新型コロナワクチンの接種促進」の2テーマで募集を始めた。事前に市教委に諮らず、市内の全小学校に応募票付きのチラシを送付した。入選者に図書カードを贈る。 「親子でもう十分対策を考えさせられ、徹底もしている」。小学生の息子が感染した同市駿河区の会社員
オミクロン株の派生型9割、21件 浜松市がゲノム解析
浜松市は3日、新型コロナウイルスのゲノム解析でオミクロン株の派生型「BA・2」が新たに21件確認されたと発表した。検体に占める割合は91%。 5月5日から12日までに感染が判明した患者のうち、23検体を市保健環境研究所(東区)で解析した。ほかはオミクロン株「BA・1」と「解析不能」が各1件だった。市はBA・2が主流となっている状況に変化はないとみている。
聖隷三方原病院のクラスター 入院患者と医療従事者の計7人感染
浜松市は31日、クラスター(感染者集団)発生を認定した聖隷三方原病院(同市北区)で同日までに入院患者1人、医療従事者6人の計7人の感染が判明したと明らかにした。 同病院によると、入院患者の受け入れや外来診療などは通常通り行っている。 同病院は市内の2次、3次救急を担う医療機関の一つ。
保健所の負担長期化「国へ全陽性者報告、見直しを」 改善に腐心【新型コロナ】
新型コロナウイルス対応で保健所の負担が長期化している。県内は第6波以降も新規感染者が数百人で推移。健康観察や発生届の手続きに加え、宿泊・自宅療養証明書の発行作業が多く発生した。県などは業務の最適化や外部人材の活用を進め、改善に腐心する。軽症・無症状者が大半を占める実態を踏まえ、陽性者の国への全例報告を見直すべきとの声もある。 「申請しても1カ月は待ってもらう状態」 5月下旬、静岡市保健所の杉山智彦保健予防課長は療養証明書の発行が停滞した現状を説明した。 療養証明書は保険金給付に必要な書類。保健所がすべき専門サービスではないが、入院を要さない感染者が高止まりし、請求が絶えない。自宅療養
コロナ療養施設、掛川のホテル終了 静岡県発表、6月末で
静岡県は27日、掛川市にある新型コロナウイルスの宿泊療養施設について、6月末で運用を終了すると発表した。県内に9カ所ある療養施設の平均入居率が2割未満であることや、観光面でホテル需要が復調している情勢から判断した。 施設は東横イン掛川駅新幹線南口。療養客室数は99室。昨年7月12日に設置した。将来的な再稼働の可能性を視野に協定の締結を調整している。今後、中東遠地域在住の療養者は浜松市や島田市の施設で対応する。 県内の新規感染者は第6波以降、軽症や無症状者が大多数を占め、本人の意向や保健所の判断で多くが自宅療養となっている。 県内の宿泊療養施設は8カ所、958室になる。
キャンプ富士のコロナ感染 米軍情報把握に課題 住民の安全安心担保を【解説・主張しずおか】
昨年末から今年初めにかけて、御殿場市中畑の米海兵隊キャンプ富士で海兵隊員らの新型コロナウイルス感染が相次いだ。市は状況把握に苦慮し、感染が市中に広がるとの懸念から地元住民の不安が高まった。情報提供の在り方を含め、住民の安全安心を担保できる関係や態勢づくりを目指すべきだ。 キャンプ富士の12月29日付発表で日本人従業員1人を含む10人の感染が明らかになった。その後も感染が拡大し、御殿場市によると、累計感染者は50人を超えた。沖縄県や山口県では米軍基地内での感染拡大が市中感染につながったとの見方が強く、キャンプ富士周辺でも懸念の声が上がった。 隊員の感染情報は県などに提供されず、基地のフェイ
旅行再開、努力が水の泡では? 新型コロナのなぜ㊦【NEXT特捜隊】
新型コロナウイルスに関する二つ目の疑問は、富士宮市の高校3年咲希さん(18)から届いた。「緊急事態宣言下で県民は行動を自粛し、事業者は時短要請に従ったのに、修学旅行や遠足で県外へ行こうとする学校が増えている。せっかくのみんなの努力が水の泡にならないか」 コロナ下、日常のさまざまな場面で「自粛」が当たり前になったが、その目的は何か。3人の感染症専門医の助言を基に、まず感染対策の考え方を整理した。 感染症対策の根底には「バンドル(束)」という概念がある。一つ一つの対策をばらばらに行っても効果は限定的。複数の対策を一気に実行して病原体の広がりを食い止め、早期収束を目指す。 コロナに有効な対
感染者激減の理由は? 新型コロナのなぜ㊤【NEXT特捜隊】
10月以降、新型コロナウイルスの流行が全国的に落ち着いている中、静岡新聞社NEXT特捜隊に、相次いで疑問が寄せられた。「感染者はなぜ激減したのか」「旅行など活動再開の動きがある。せっかくみんなで収束させたのに、努力が水の泡では」。静岡県に助言する新型コロナ感染症対策専門家会議の感染症専門医3人に尋ねた。2回に分けて紹介する。 一つ目は、静岡市清水区の高橋一樹さん(68)から。「激減の理由が分からないので不気味。緊急事態宣言が出る前と後で、私も周りの人も、ほとんど行動を変えていない」と首をひねる。 高橋さんの肌感覚は、記者も同様。まず人の動きを調べるため、携帯電話の位置情報に基づく統計を
コロナ禍の危機管理 心に寄り添う行政を【黒潮】
新型コロナウイルス第5波を巡るワクチン接種や経済活動の再開に向けた取り組みを取材し、「行政は心に寄り添い、応える存在であってほしい」という思いを新たにした。 「『この街に住んだばかりに』と不幸に感じた」 静岡市に住む育児中の女性(39)の言葉は痛烈だった。女性は家庭内感染を避けたい一心で早くワクチンを打ちたかったが、予約すらできず、ひどくいら立ったと明かした。 確かに静岡市の接種は浜松市など他市町と比べ遅れ、初期のつまずきを挽回できずに夏場を迎えた。国内の接種は欧米より約2カ月遅れて始まり、「せめてわがまちは速やかに」という願いに応えられなかった。 「不幸」という感情を抱かせてしまっ
熱海・土石流被災者支援、新型コロナウイルス対策に重点 111億円追加 静岡県6月補正予算案
静岡県は29日、2021年度一般会計に111億1200万円を追加する6月補正予算案を発表した。熱海市伊豆山で発生した土石流災害を受け、被災者のこころのケアを行う相談員の配置や小中学校のスクールカウンセラーの増員などを通じ、被災者支援策に力を入れる。30日、開会中の県議会6月定例会に追加議案を提出する。 被災地支援関連では、避難所に活用しているホテルや民間賃貸住宅の借り上げ経費、県営住宅に入居する被災者への住宅用品提供、被災世帯に融資を行う市町への貸付金などを計上した。事業費は計9億2700万円。 新型コロナウイルス感染症対策には88億8700万円を充てる。ワクチン接種体制を強化するため、
候補者公約、筆頭項目に違い 川勝氏「リニア」 岩井氏「コロナ」【静岡県知事選】
20日の投開票に向け舌戦が展開されている静岡県知事選は、いずれも無所属の現職川勝平太氏(72)と前参院議員の新人岩井茂樹氏(53)=自民推薦=の両陣営が公約の浸透を懸命に図っている。選挙運動用ビラを見ると、両候補とも幅広い分野の施策を掲げ、政策能力をアピール。ただ、リニア中央新幹線工事を巡る問題を筆頭に掲げた川勝氏に対し、岩井氏は新型コロナウイルス禍に伴う諸課題を包含する項目を第一に据え、違いが出た。 川勝氏はリニア問題への対応をはじめ、防災対策など危機管理、医療・福祉の充実など7項目を公約に掲げる。「東京時代から静岡時代へ!SDGsモデル県」をキャッチフレーズに、各分野の課題解決に向けた
静岡県内で計79人感染 新型コロナウイルス
静岡県内で26日、計79人の新型コロナウイルス感染が明らかになった。内訳は浜松市の41人に加え、静岡市発表が16人、県発表が22人。
静岡中心街にPCRセンター開業 1日2800人分可能【新型コロナ】
医療法人社団アール・アンド・オー(静岡市葵区)が監修する民間検査センター「PCR検査センター静岡」が29日、葵区の呉服町通りにオープンする。中心街の立地を生かして利用を促し、新型コロナウイルス感染拡大の防止につなげる。1日で最大2800人分を検査できる。個店形式の検査専門センターは静岡県内初という。 唾液から判定する検査キットを用いる。間仕切りの付いたカウンターで検体を採取し、回収ボックスに投入する。検査には事前予約が必要で、ホームページやセンター内で受け付ける。検査費用は3300円。検査翌日までに結果をメールで通知する。検査後3時間で結果を通知する迅速検査は5500円。 関係者を対象に
職員がワクチン接種開始 静岡最大クラスター経験の富士中央病院
年初までに陽性者155人という静岡県内最大の新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)を経験した富士市立中央病院は11日、新型コロナワクチンの職員向けの接種を始めた。初日は柏木秀幸院長をはじめ、医師や看護師、事務職員ら計200人が接種した。 同病院は新型コロナの重点医療機関としてワクチン1箱975人分が同日までに届いた。17日までの5日間で今回分の接種を行う。同病院では今後、接種対象者約1200人中、希望者約1100人が接種する見込み。 大会議室に設置された接種会場では次々と職員が訪れてワクチンを接種した。副反応の発生を考慮して職種や診療科がまとまって接種しないよう計画を立て、事前に予
在宅勤務の49・5%「生活との切り替え困難」 静岡県調査
県が新型コロナウイルス感染拡大を踏まえて「新しい生活様式を意識した住宅」についてアンケートしたところ、在宅勤務(テレワーク)の不便さを感じる部分として「仕事と生活の切り替えが難しい」と回答した人が49・5%に上った。「仕事専用のスペースがない」も29・5%を占めたことから、県は在宅勤務をしやすい環境を整えるために住宅改修の補助制度の活用を呼び掛けていく。 調査は昨年10、11月に県民を対象にインターネットで実施した。回答した544人のうち、在宅勤務を行ったとした95人(17・5%)に不便さについて質問した。 ほかには「周りの音が気になる」が25・3%、「インターネット環境が良くない」が1
ワクチンなぜ早くできた? 研究・データ蓄積、審査も迅速【ミニ知識】
通常10年以上かかるワクチンの実用化が新型コロナウイルスでは1年未満という異例のスピードで実現し、日本でも欧米企業が開発した「RNAワクチン」という新タイプの製品の接種が近く始まる見通しだ。なぜこれほど早くできたのか。 自身もRNAワクチンを研究する内田智士・川崎市産業振興財団副主幹研究員(京都府立医大准教授)によると、幾つもの要因が重なっている。 数年は必要なワクチンの設計や動物実験は、似たウイルスによる重症急性呼吸器症候群(SARS)などの研究成果を生かし短縮できた上、3段階の臨床試験(治験)も計5~7年のところ、接種後の経過観察の間に次の段階を始めるなどして数カ月に。当局の審査も迅
症状ない人から感染 米「50%以上占める」と推計【ミニ知識】
新型コロナウイルスの封じ込めが難しいのは、症状がなく感染を自覚していない人からも感染が広がるためだ。 そうした感染がどれだけあるのかは不明だが、米疾病対策センター(CDC)はこのほど、感染の50%以上を占めているとの推計をまとめた。症状がなくてもマスクをし、人との距離を取るなどの対策を続けることが重要だとしている。 チームは過去の研究に基づき①感染者の感染力のピークは発症日前後②感染しても約3割は発症しない③症状が出ないままの人の感染力は症状がある人よりやや弱い-などの仮定を置いて推計した。すると、症状が出る前の未発症の人からの感染が35%、症状が出ないままの人からの感染が24%で、合わ
感染リスクは人間以外も 絶滅危惧のゴリラなど【ミニ知識】
新型コロナウイルスは猫や犬、ミンクなどへの感染も明らかになっており、他にどんな動物に感染のリスクがあるのか、調査が進行中だ。その一つ、米カリフォルニア大を中心とする国際チームの研究を紹介しよう。 ウイルスが細胞に感染する際に取り付く「ACE2」というタンパク質がある。チームは410種類の動物のACE2が、人間のものとどのくらい似ているかを遺伝子などで調べ、似ている度合いによって感染リスクを5段階に分けた。 類似性が高くリスクが「非常に高い」とされたのは、絶滅が心配されるニシローランドゴリラ、ボノボなどを含む霊長類18種類。猫や牛は中程度、犬や馬は低いとの結果になった。チームは魚類、両生類
手洗い1日11回以上推奨、はなかんだ後も忘れずに【ミニ知識】
「コロナ慣れ」も指摘されるこの冬、改めて見直したい身近な予防策が手洗いだ。東京医大チームの調査で、必要な場面で手洗いができている人は2割程度と判明した。チームは回答の分析を基に「1日11回以上の手洗いを心掛けて」と呼び掛けている。 昨年6月、関東地方の約2000人に、外出後や食事の前など、感染予防のための手指衛生が大切な五つの場面で、手洗いかアルコール消毒をどの程度実施しているかを尋ねた。「いつも」実施している率が最も低かったのは「せきやくしゃみ、はなをかんだ後」で30.2%。最高は「外出後」の76.4%で次が「トイレの後」(68.1%)だった。 全ての場面でいつもしていたのは21.1%
感染急増地域 知事ら「家でもマスク」提案【ミニ知識】
新型コロナウイルスから家族を守るには「外から持ち込まない」が第一。だが感染急増地域の自治体や専門家はもう一歩踏み込み「家でもマスクを」との提案を始めた。 東京都と隣接3県の知事はこのほど、高齢者や基礎疾患のある人がいる家庭では、家の中でもマスクをするよう呼び掛けた。都内で感染経路が明らかな新規感染者の4割強が同居家族から、という実態が背景にある。 やはり拡大が深刻な大阪府にあるりんくう総合医療センターの倭正也医師も「マスクをしていれば簡単にはうつらない」と話し、重症化リスクが高い人がいる家庭でのマスク着用に賛同する。加えて「普段の換気も大切」とアドバイス。風呂場などの換気扇を常時動かし、
マスク、鼻まできちんと覆って【ミニ知識】
新型コロナウイルスの飛沫(ひまつ)を防ぐ効果が、各種の研究で明らかになってきたマスク。理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」を使った解析でこのほど、判明済みの飛沫拡散防止効果に加え、着けている人を一定程度守る効果もありそうだとの結果が出た。 研究したのは理研の坪倉誠チームリーダーら。6秒間の呼吸で大小の飛沫が鼻や喉にどのくらい入るかを、不織布マスク装着時とマスクなしの場合に分けて計算した。 その結果、マスクをしていると、していない場合に比べて入ってくる飛沫の数を3分の1に減らせることが分かった。坪倉さんは「マスクから鼻が出ている人がいるが、自分を守るためには鼻もきちんと覆ったほうが
湿度高すぎはカビ生えやすく 室内の目安は40~60%【ミニ知識】
室内での新型コロナウイルスの感染リスクを下げるには、マスク着用や換気に加え適度な保湿も大切だ。政府は「湿度40%以上」との目安を公表した。各種の研究からは「40~60%」のメリットが大きいようだ。 冬の室内は乾燥しがち。空気が乾燥すると、感染を防ぐ人体の働きが低下する。気道に入ってきた病原体を捉えて外へ押し出す粘膜や線毛の動きが鈍くなり、ウイルスなどが肺の奥まで入り込みやすくなってしまう。 感染者が排出するウイルスを含んだ飛沫(ひまつ)も、乾いた空気の中では水分が早く蒸発し、軽くなって室内を長く遠くまで漂う。その結果、別の人が吸い込んで感染する危険性が高まる。 湿度は高いほど良いわけで
重症化リスク、高齢者顕著「我慢せず早く受診を」【ミニ知識】
新型コロナウイルス流行「第3波」の拡大で、東京都、大阪府、北海道などを中心に、新規感染者数とともに重症者数も増えている。重症とは、集中治療室(ICU)での治療や人工呼吸器の使用が必要な患者のこと。死亡する恐れがあるだけでなく回復にも時間がかかり、長期間の入院が必要になることが多い。 コロナに感染した場合、重症化しやすい要因として特に影響が大きいのは高齢であることだ。 厚生労働省が年代別の重症化率を10月時点でまとめたところ、30代を1とすると50代は10倍、60代は25倍、70代は47倍、80代は71倍と、年代が上がるほど急激に増えていた。逆に10代は0.2倍、20代は0.3倍。 国立
「集団免疫」の問題点 多数の死者、避けられず【ミニ知識】
集団の一定数以上が特定の感染症への免疫を持つと新たな流行を防ぐことができる。これを「集団免疫」と呼び、ワクチン接種で達成を目指すのが一般的。世界保健機関(WHO)によると、はしかは95%以上の接種で、ポリオ(小児まひ)は80%以上で達成できる。 新型コロナウイルスのワクチンはまだ実用化していない。そこで「感染しても軽く済む若者に積極的に感染を広げれば社会全体の免疫力が上がるのでは」と言う人がいる。 しかしWHOや多くの研究者はこの考え方に強く反対する。自然感染では発症して重症になったり死亡したりする人も出るからだ。WHOの専門家は「死亡するのは仮に感染者の1%としても世界全体では膨大な数
冬の手指衛生 保湿が大切【ミニ知識】
新型コロナをはじめ感染症の予防に手指の衛生は大切。寒く乾燥する冬場の注意点について、感染管理が専門の静岡県立静岡がんセンターの工藤友子看護師は「しっかり保湿し手荒れを防ぐことが大切」と話す。手が荒れると水がしみて痛んだりし、手洗いが不十分になりやすいためだ。 手洗いの水温はぬるま湯程度が最適。せっけんをよく泡立て、20秒ほどかけて両手をもみ洗いし、よくすすいだ後、タオルでやさしく押さえるようにして水気を完全に取る。保湿はハンドクリームで。冬は手洗いの度にクリームを塗るくらいの意識でよいという。 外出時は手洗いがおっくうになりがち。そこで小さなボトル入りアルコール消毒液を持ち歩くのも一案だ
免疫 短期間の可能性、予防重要【ミニ知識】
新型コロナウイルスに感染した人の体内には、ウイルスへの免疫ができるはず。その免疫はどのくらい続くか、再感染を防ぐ働きはあるのかについて、明確な結論は出ていないが、持続は短期間との可能性も指摘されている。研究者らは「現時点では、誰もが手洗いや室内でのマスク着用などの予防策を取ることが重要だ」と強調する。 米カリフォルニア大などのチームが軽症のコロナ患者約30人を発症から3カ月程度追跡したところ、一般にウイルス排除に関係するとされる血液中の抗体が時間とともに減ることを見つけた。 一方、抗体は少なくとも5カ月は持続するとの報告もある。米国の別のチームが中等症までの患者121人を詳しく調べた結果
第1波より少ない死者 早期検査と治療が奏功【ミニ知識】
新型コロナウイルスの新規感染者は11月に急増し、流行「第3波」との受け止めが広がる。一方で亡くなる人は、感染者の増加傾向が見え始めた10月以降も1日当たり数人~十数人。流行第1波の4~5月は1日に20~30人の死者が報告されることがあったのに比べると少ない。違いはどこにあるのだろうか。 一つは重症化リスクが大きい高齢の感染者がそれほど増えていないことがある。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバーの脇田隆字・国立感染症研究所長によると、高齢者施設や医療機関では感染者が出ても早期に周囲の検査を進め、感染を拡大させない対応が定着したという。 治療法も標準化された。抗ウイルス薬やステロ
冬場の予防策 換気扇を活用 暖房は窓の近くに【ミニ知識】
新型コロナウイルスの感染予防には換気が重要。しかし寒い冬に窓を全開にするのは難しい。どうすればいいだろうか。 室内環境と人の健康について研究する北海道大の林基哉教授は「室内温度が下がらない程度に換気を工夫することが必要。無理をすると寒さで体調を崩す恐れがある」とし、冬場は換気扇を活用する方法を提案する。具体的には、風呂場やトイレの換気扇を常に回しておく。24時間換気設備がある住宅なら、フィルター掃除などで正しく機能するようにしよう。 来客時など多人数が集まる場合は、窓の換気を併用する。常時少しだけ窓を開け、窓際に暖房を置いて入ってくる空気を暖める。人が居ない部屋から外気を入れ、間接的に換
欧州の行動制限措置 距離を取るのは体だけに【ミニ知識】
新型コロナウイルスの急速な再拡大を受けてフランス、英国など欧州各国は10月下旬以降、相次いで外出制限などの行動制限措置を導入している。 世界保健機関(WHO)は、孤独感やウイルスに対する恐怖、将来への不安などから、人々の心の健康が悪化することを懸念。「対人距離の確保は重要だが、人とのつながりは保って」と改めて呼び掛けている。 コロナの主要感染ルートは、感染者のせきや発話の際に口や鼻から出る飛沫(ひまつ)を吸い込むなどすること。そのリスクを下げるため、WHOは人との距離を1メートル以上取ることを推奨している。 流行の初期にはこれを「ソーシャルディスタンス」(社会的距離)と呼んだが、ほどな
体調不良、長引く人も 厚労省が実態調査へ
新型コロナウイルス感染症から回復した人の中には、肺機能の低下をはじめとする体調不良が長く続く人がいることが分かってきた。頻度や持続期間などは明らかになっていない。そこで厚生労働省は、回復者2千人を対象に、実態を調べ解決策を探る研究を始めることを決めた。来年3月まで続けるという。 こうした「後遺症」のような症状について、イタリアから最近、注目すべき論文が発表された。 退院者向け外来を設置した1施設を訪れた19~84歳の計143人についての経過報告で、発症から平均2カ月後の時点で、87%が何らかの不調を抱え、55%は三つ以上の症状があった。 訴えが多いのは倦怠(けんたい)感(53%)、息苦
避難時荷物もコロナ仕様に マスクや消毒液重要に
コロナ禍の中、自然災害が相次ぐ。誰もが直面し得る突然の避難に備え、非常持ち出し袋の中身もコロナを意識し見直そうと、防災教育に携わる研究者らでつくる「新型コロナウイルスと災害避難を考える会」が12項目の持ち物リストを作成した。マスクや消毒液などの重要性が増している。 メンバーの根本昌宏・日本赤十字北海道看護大教授に、大人1人が歩いて避難する際に「最低限必要な物」を選んでもらうと6項目になった。 マスクは風雨災害では汚れやすいため使い捨てなら1人20枚あると安心。アルコール消毒液は500ミリリットルボトル1本あれば家族で使える。持病の薬は1週間分を。命を守る飲料水は500ミリリットルペットボ
「マイクロ飛沫」にも注意 3密回避と換気が有効
新型コロナウイルスの感染経路として、せきやくしゃみなどのしぶき(飛沫)を吸い込む「飛沫感染」が知られている。それに加えて日本感染症学会は、さらに細かい「マイクロ飛沫」による感染にも注意を呼び掛けている。室内の音楽イベントなどでは、マイクロ飛沫を意識した対策が必要になりそうだ。 飛沫は一般に千分の5ミリ以上の粒子を指す。ある程度重さがあるため飛距離は短い。だが、より小さいマイクロ飛沫は、会話や発声の際に放出されると空気中をしばらく漂い、少し離れた場所に行くこともあるようだ。マスクが有効だが、大声を出せば隙間から漏れ出る可能性も指摘されている。 世界保健機関(WHO)も微細な粒子による感染に
症状なくても感染源に 「会話時はマスク」大切
新型コロナウイルスは症状がない人からも感染するといわれるが、頻度はどのくらいだろう。 京都大などの研究チームが、国内で発生した5人以上の集団感染例で「この人から広がった」と特定できた人を調べたところ、9人(41%)は症状が出る前に他人にうつしていたことが分かった。 うつした日を絞り込めたのは16人。一番多かったのは発症前日で5人。次いで発症当日(4人)、発症2日前(3人)と続く。発症3日前という人も1人おり、発症後よりも発症前の方が多いという結果だった。 発症前にうつしたのは20代が4人、30代が2人と若い世代が多いが、60代、70代、80代も1人ずついた。 厚生労働省は、5分間会話
外出時の手袋着用は不要 消毒や看病では励行を
新型コロナウイルスが付着した手で目、鼻、口に触ると感染の恐れがある。それを心配してか、買い物などの外出時に手袋をする人もいるが、世界保健機関(WHO)は「手袋をした手で顔を触れば同じこと。感染予防には、素手をせっけんで小まめに洗う方が効果的」と注意を促している。 米疾病対策センター(CDC)も外出時の手袋着用は「必要ではない」とする。「手袋着用が勧められるのは、家を清掃するときと病気の人をケアするとき」と明快だ。 普段の清掃、消毒時は洗剤や消毒薬に書いてある注意書きに従うこと。刺激が強い薬剤もあるので、手袋をすれば手荒れを防ぐことができる。換気にも気を配りたい。手袋を外した後はせっけんで
住居用洗剤も消毒に使える 特定の界面活性剤が有効
テーブルやドアノブなどに付いた新型コロナウイルスの消毒には、住居用の洗剤も使える。主成分の「界面活性剤」の一部が新型コロナに有効であることが、国の調査で確かめられた。 6月26日時点で有効性が確認された界面活性剤は「アルキルグリコシド」や「純せっけん分(脂肪酸カリウム)」など9種類で、住居用やトイレ・浴室用と幅広い製品に含まれる。界面活性剤の種類は製品ラベルで確認を。表示された使用方法通りに使おう。 台所用の洗剤も薄めれば消毒に使える。濃度は水500ミリリットルに対し洗剤小さじ1杯(5グラム)が目安。薄め液を布などに染み込ませて拭き取る。拭いて5分ほどしたら、水拭きと仕上げのから拭きをす