LIFEライフ

すろーかる

市民活動の拠点『番町市民活動センター』と、 そこで開催されている『まぁるいしずおか・えもなトーク』を取材してきた。

人と人がつながる。番町市民活動センター

番町学園祭の様子

2009年10月に開設された『静岡市番町(ばんちょう)市民活動センター』。900以上の市民団体が登録しており、市民活動の拠点になっている。1階には事務局があり、会議室や印刷室の利用予約などを受け付けている。2階には、3つの会議室と簡単なミーティングに利用できるオープンスペース、市民団体が利用できる貸し事務室がそろう。

最近設置した、利用者目線での本を紹介する本棚

市民が自主的な活動を進めていくことを支える場所として、活動団体の立ち上げや運営への助言など、いろいろな相談を受け、講座も開催している。また〝人と人がつながりを結んでいける〟ことも大切にしているそうだ。

1年に一度開催され、様々な市民活動を紹介する場である『番町学園祭』では、『出展者の集い』という出展者が参加する会を開催し、各団体同士で自己紹介をしたり、開催後には来年への夢を聴き合ったり、話し合ったりして、出展者同士が知り合える場も設けている。

夏と冬に開くセンター利用者会議である『宴』でも、ワークショップを取り入れるなど積極的にコミュニケーションを取れる工夫もしているそうだ。

そのほかにも、SDGsが社会に広く認知され『行動の10年』が始まった2020年に〝静岡に住む私たちは具体的にどんな指標を持って行動していくか〟というテーマの市民プロジェクトを協働主催。つくり上げた『まぁるいしずおか』には、〝つながりの輪を拡げよう〟、〝もっと知ろう〟などの指標がある。

それに伴い翌年から始めた『まぁるいしずおか・えもなトーク』は、様々な思いや志を実現してきた人をトークゲストに招き、思いや活動の様子を聞くだけでなく、ゲストと参加者が知り合うことができるように心掛けているという。

SNSだけでなく、ボードを使った発信も大切にしている

「番町学園祭やえもなトークは、みなさんと一緒につくる場です。今は、インターネットで検索して知り合うこともできる時代ですが、番町センターでは、昔の家にあったような〝縁側〟みたいに、いろいろな立場や様々な思いを持っている人たちが、そこで〝face-to-face〟で出会える。同じ縁側に座った間柄として、気さくにおしゃべりして、つながりができていくきっかけとなれたらと思います。『誰かと、こんなことと、出会えたよ』というお声もお聞きするんですよ」と五味センター長。

「番町学園祭やえもなトークに、気軽な気持ちで来てくださると嬉しいです。そこで、いろいろな活動をしている人たちのエモーション(熱い想い)に触れてほしい。そして、ご自分も何かを始めたいと思ったら、ぜひ講座に参加したり、ご相談にお越しください」と話してくれた。

えもなトークでは、活動を知ってもらうためのワークショップを行うこともある

想いをカタチにしてきた人の、エモーショナルな話を聞けるえもなトーク。次回は3月にパラスポーツに関わる瀬戸脇正勝(せとわきまさかつ)さんが、4月には『三保海浜マラソン』を主催する大学生、宮城嶋開人(みやぎしまかいと)さんのトークが開催予定だ。参加することで、人とのつながりや情熱の中に何か社会を開くヒントを得られるかもしれない。


■まぁるいしずおか・えもなトーク
会場:静岡市番町市民活動センター 

日時:3/15(金) 19:00~ 
テーマ:第27回 『スポーツで社会と関わる』
ゲスト:瀬戸脇正勝さん

日時:4/20(土) 13:30~  
テーマ:第28回 『三保を走る』
ゲスト:宮城嶋開人さん

※このコンテンツは外部の運営者の責任によって運営されています。

静岡と静岡に住む人を結ぶフリーマガジンです。タイトルは、「すろーらいふ」「ローカル」「カルチャー」の3つを組み合わせた造語。地元静岡を舞台に、文化を掘り起こし、すろーらいふ=その人らしく充実した愉しい生活のヒントを発信しています。特に『地域クローズアップ』では、お店や企業の情報に加え、その地域ならではの話題を独自取材。ぜひご注目を。

関連タグ

あなたにおすすめの記事

RANKING