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SBSテレビ 静岡発そこ知り

1596年創業!静岡の観光スポットとしてもおなじみ、丸子にあるとろろ汁の店「丁子屋」

今回の静岡発 そこ知りのテーマは“探せ!静岡最古の店”。宮下草薙の二人と影島アナは、静岡市駿河区丸子の鞠子宿へ。静岡で一番古いお店と聞いてやってきたのは、とろろ汁のお店「丁子屋」です。

歴史的にも貴重な本や絵にも載っている丁子屋


お店の歴史を話してくれたのは14代目・柴山広行さん。

創業は慶長元年(1596年)なので、創業426年。江戸時代が1603年からなので、お店は安土桃山時代から続いているということになります。

丁子屋は初代・丁子屋平吉がこの地でのれんを掲げ、以来とろろ汁は多くの人に親しまれてきました。歴史的に有名な絵や本にも掲載されているといいます。

こちらは歌川広重の「東海道五十三次 丸子」。なんと180年前の本物がここにありました。

この絵は丁子屋を描いたのではないかといわれています。ここに描かれている女将が、柴山さんの7代くらい前のおばあちゃんかもしれないとのこと。

さらには十返舎一九の「東海道中膝栗毛 二編 下」も保管されていました。

この中には、丁子屋の主人と女将が夫婦喧嘩を始めたため、弥次さん喜多さんがとろろ汁を食べ損ねたというシーンが描かれているのです。

400年以上続くとろろ汁のおいしさを実感!


こうなったら名物のとろろ汁をいただき、426年の歴史を感じましょう。

柴山さん:静岡の自然薯はきめ細やかなので、それを食べてもらいたいです。

柴山さんのおすすめの食べ方は、ごはんがとろろ汁の中で泳ぐくらいたっぷりとかける食べ方。さらに泡立つくらい混ぜてから、音を立てて食べることがコツなんだとか。

宮下さん、さっそく柴山さんの言う通りに食べてみます。

宮下さん:ほんとに染みるうまさ。混ぜると香りが濃厚に感じるし、舌触りも全然違う!

とろろ汁に空気を含ませることで、自家製の味噌、かつお出汁、そして自然薯の香りが一気に吸い込めるようになるんです。

これからもチャレンジを忘れないことが大切


柴山さんは今年の4月、自然薯を使ったアイスを発売するなど、新しい試みを始めました。

柴山さん:同じことをしていても、世間のみなさんは進んでいるので、止まっている状態になってしまう。たとえ失敗したとしても常にチャレンジをすることで、何か見つかるものがあると思っています。

歴史を大切に守りながらも新たなチャレンジを続ける、丁子屋。時代を越えて愛され続けるとろろ汁の味を、ぜひ味わってみてくださいね。

<DATA>
■丁子屋
住所:静岡市駿河区丸子7-10-10
電話:054-258-1066
定休日:木曜日

SBSテレビ「静岡発そこ知り」(水曜よる7:00)は1980年代にスタート。静岡県民のみなさんとともに歩んできた情報番組です。地元で、全国で、世界で頑張る静岡人に注目し、番組の原点である「静岡の”そこ”が知りたい!」に迫っていきます。番組公式サイトはこちら!

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