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静岡新聞生活報道部

スポーツタイプの電動アシスト付き自転車?市場拡大中のEバイクの魅力に迫る

かつて電動アシスト付き自転車と言えばシティサイクル(ママチャリ)のイメージでした。近年、スポーツタイプの自転車の分野でも電動アシスト付きの車種が次々と登場し、Eバイクの名称で市場が拡大しています。10月25日付の静岡新聞「しずおかアウトドアファン」は、9月下旬に富士宮市で開かれたヤマハ発動機販売のイベント「YPJファンミーティング」の様子を中心にEバイクの魅力を深掘りしました。

車種の選択肢が豊富


ヤマハ発動機は1993年に世界で始めて電動アシスト付き自転車を発売したメーカーです。スポーツタイプは現在、「YPJ」のブランド名で販売しています。イベント会場にはマウンテンバイク(MTB)、ロードバイクのような車体に太めのタイヤを装着し悪路走破性を高めたグラベルロード、棒状のハンドルで乗りやすいクロスバイクが並び、来場者が起伏に富んだ約700メートルの試乗コースを軽快に走り抜けました。

上り坂こそ最大のメリット


会場周辺の牧場や滝を巡るサイクリングツアーも実施。Eバイクを使うメリットは何と言っても上り坂での強力なアシスト。ツアーのルートはアップダウンが連続する場所も通りましたが、平坦な道と同程度の力で走り続けることができます。参加者からは「アシストがあることで長距離を走ることができ、行動の範囲が広がる。シニア世代にも向いている」との声を聞きました。

イベントではこのほか、Eバイクに乗り、夫婦で日本一周に挑戦している旅行家・藤原かんいちさんらのトークショー、自転車でキャンプに出かけるバイクパッキングの道具展示などもあり大勢の来場者でにぎわいました。

広がるEバイクの世界


MTBやロードバイクだけでなく、スポーツタイプの小径車などでも電動アシストの搭載は増えています。性能が上がるにつれて走行距離は伸びていて、1日乗ってもバッテリー切れの心配が少なくなってきました。アシスト機器やバッテリーを搭載している分、非搭載の自転車より重くはなりますが、折り畳み式であれば車に積んで目的地付近まで移動し、サイクリングを楽しむといった使い方もできます。利用イメージに合わせて車種を自由に選べるようになってきているので、今後さらに普及が進むかもしれません。


 
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