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【しずおかアウトドアファンを振り返る】キャンプ、サイクリング、トレイルランニング、野鳥観察…。静岡県内で楽しめる多彩なアウトドアを一挙紹介!

静岡トピックスを勉強する時間「3時のドリル」。今回のテーマは「しずおかアウトドアファンを振り返る」です。先生役は静岡新聞生活報道部長の山本淳樹が務めます。(SBSラジオ・ゴゴボラケのコーナー「3時のドリル」 2023年12月28日放送)

(山田)きょうは山本さんがこの1年間この番組出演してくださって、静岡新聞に掲載している「しずおかアウトドアファン」のコーナーを主に取り上げてくれてましたので、紙面でどんな話題を取り上げたかというお話をしていただこうと思います。

(山本)「しずおかアウトドアファン」は今年4月に始めました。毎週水曜日の新聞にページがあります。その前からアウトドアの人気が盛り上がってきたというのが背景にありました。

(山田)そうですね。1人キャンプなんかがワーッて出てきて。

(山本)コロナ禍で密を避けるという意味で、野外で何かを楽しむという機運が高まってきていたので、新聞でもアウトドアというものをまとまった形で取り上げてみようと。少なくとも静岡新聞にはこれまでそのような特集ページがなかったので。

(山田)確かにそうでしたよね。

(山本)アウトドア専門の雑誌などはありますが、それを日刊紙でどのように展開していくか、悩みながら進めてきました。「アウトドア」という5文字を拡大解釈しながら、さまざまな屋外の楽しみ方を知っていただこうと考え、静岡県内という部分に限定して毎週続けています。

(山田)拡大解釈とおっしゃいましたけど、山や川に椅子を1個持って出かけ、それに座ったらもうアウトドアの始まりだと言いますからね。いろいろな話題がありましたが、「しずおかアウトドアファン」で取り上げてきたものをざっと紹介いただけますか。

話題が豊富だった「キャンプ」

(山本)12月27日までに39回展開しました。その中で、最も多かったテーマはキャンプでした。初回は、キャンプをしたことがなかった若手の記者が、実際にテントを張るところから始めて、どうやって楽しんだら良いのかということをルポ風の記事に仕立てました。

同僚の記者が県内を取材して回る中で、ロケーションが素晴らしいなと感じた「絶景キャンプ場」の特集も組みました。海や山の風景が楽しめたり、目の前を鉄道が走ったりするキャンプ場を3カ所取り上げました。このほか、キャンプフェスも紹介しました。

(山田)この番組で言えば、3時のドリルの水曜日を担当している橋爪充記者はキャンプフェスが好きですよね。

(山本)取材に行ったら橋爪さんがいました(笑)。富士市の富士山こどもの国で開かれた「FUJI&SUN」では、参加者が会場に宿泊しながら音楽を楽しんでいました。これも広い意味ではアウトドアだと思います。

それからキャンプ用品を防災に活用できるという話題も記事にしました。

(山田)この番組でもその話をしていただきましたよね。キャンプはさまざまな角度から取り上げてきましたね。

(山本)それだけ話題が豊富な分野なんだなと思いました。

行動範囲広がるE-バイクの魅力を体感

(山田)アウトドアにはスポーツも入ってきますよね。

(山本)自転車もそうですね。静岡県内で自転車のイベントがたくさん開かれていて、県外からも多くのサイクリストが来ていることを初めて知りました。浜名湖を1周する「ハマイチ」や、伊豆や沼津の食べ物屋さんを自転車で巡るツアーなどもありました。

最近だと、電動アシスト付きの「E-バイク」も話題です。かなり普及していて、これがあるとかなり行動範囲が広がるということを体感しました。

(山田)東京オリンピックで静岡県は自転車競技の会場でしたけど、「しずおかアウトドファン」を読んでいて改めて静岡は自転車県だなと思いました。

コロナ禍が終息して富士山の登山者が多くなっているという話の中で、頂上を目指して登るのではなく、富士山周辺の散策を楽しむ方々がいるという話もしてくれましたよね。個人的にはとても興味深かったです。

(山本)5合目まで交通機関で上がり、そこから徒歩で頂上を目指すのが普通なんですが、5合目から少し下の方を散策しようというものですね。閉山した後も秋のシーズンはしばらく楽しめる場所ですね。

(山田)僕知らなかったんです。緑がある富士山。

(山本)森になっているんですよね。散策すると、富士山のまた違う顔が分かります。

(山田)来年行ってみてもいいかもしれませんね。さあ、まだまだあります。

(山本)12月27日の新聞で取り上げましたが、トレイルランニング。

(山田)トレランの世界!

(山本)これも間近で見たのが初めてだったんですが、4月に富士市から山を登りながら富士山周辺の山の中などを160キロ以上走る「ウルトラトレイルマウントフジ」という大会がありました。

(山田)ランニングと登山を合わせたようなものですよね。

(山本)登山道具を持って行くわけじゃなくて、山道を半ば走るような感じで進むのでかなり軽装なんです。私はとても真似できないなと思いましたが、「こんな世界があるのか」と驚きました。

昼も夜もなく、速い人でも丸1日かけて走破するのですが、皆さん楽しそうなんですよね。われわれが沿道でカメラを構えていると、手を振りながら走ってくれました。伊豆の方でも12月に「伊豆トレイルジャーニー」が開かれました。

(山田)趣味のアウトドアという部分も取り上げていましたよね。

(山本)野鳥観察や星空観察とかも広い意味でアウトドアだと思います。少し変わったところではRCカー。沼津市でイベントが開かれましたが、RCカーを走らせながらウオーキングを楽しむというような企画もありました。楽しみ方が広がってきているのが最近のアウトドアだなと感じた1年でした。

アウトドアを巡る課題も忘れずに


(山田)静岡県内のアウトドアを追ってきて何か思うことはありますか。

(山本)アウトドアの楽しみを紹介するコーナーなので、記事では取り上げきれてない「課題」もいろいろとあるのではないかと思います。例えばキャンプの人口が増えていますが、マナーの悪いキャンパーの問題やキャンパー同士のトラブルなどもあるように聞いてます。

4月には相模原市のキャンプ場で木が倒れてきて、テントにいた方が亡くなったという事故がありました。自然の中に入って人間が遊ぶ、キャンプをする際に注意しなければならない点もあると思います。

(山田)今年はクマやイノシシの被害もありましたよね。

(山本)幸い静岡県内ではクマに襲われて怪我をしたという事故は聞いていませんが、全国的には増えています。やはりアウトドアは自然と不可分だなということを感じます。この番組で野鳥観察について話した時にも触れましたが、人間が自然の中に入れてもらって楽しむという精神がとても大事なのではないかと思います。

(山田)もう冬なので登山などはなかなかしにくいとは思いますが、改めて「しずおかアウトドアファン」を読んで来年から何を始めるかを決めるというのも面白そうですね。

(山本)そう思っていただけるといいなと思いながら書いています。

(山田)山本さんはまずはキャンプ用品を買って、自転車を買って、キャンピングカーも買うんでしたっけ?いろいろと買わせる企画じゃないか(笑)。

(山本)取材をしていると憧れを持つし、本当に自分が向こう側へ行って一緒に楽しめたらどんなにいいだろうなと思わされました。来年は何か1つでもできたらいいですね。

(山田)なにかに挑戦したらこの番組でぜひ報告してください。また来年も皆さんが楽しんでいるアウトドアの記事をどんどん書いていただき、解説してもらえたらと思います。今日の勉強はこれでおしまい!

SBSラジオで月〜木曜日、13:00〜16:00で生放送中。「静岡生まれ・静岡育ち・静岡在住」生粋の静岡人・山田門努があなたに“新しい午後の夜明け=ゴゴボラケ”をお届けします。“今知っておくべき静岡トピックス”を学ぶコーナー「3時のドリル」は毎回午後3時から。番組公式X(旧Twitter)もチェック!

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