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静岡新聞教育文化部

【富士山静岡交響楽団の「第123回定期演奏会」静岡公演】 壮麗な90分に大きな拍手

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、2月3日に静岡市清水区の市清水文化会館マリナート大ホールで開かれた富士山静岡交響楽団の「第123回定期演奏会」静岡公演。首席指揮者の高関健さん指揮によるアントン・ブルックナー作曲「交響曲第8番ハ短調」。同じプログラムで4日に三島市の市民文化会館大ホール、6日に東京都新宿区の東京オペラシティコンサートホールでも公演。

80人編成で全4楽章、約90分。起伏に富んだ壮麗な演奏が終わると、客席から(ここ数回で一番の客入りに見えた)熱を帯びた拍手が沸いた。それは、大曲に挑んだ静響へのエールにも聴こえた。特に弦の表情の豊かさに耳を奪われた。第1楽章ではホルン、木管の背後で絹糸のような繊細な音を響かせ、第2楽章では終始力強いフレーズを聴かせた。第4楽章では総がかりの歯切れ良いリズムで曲想を先導。ダイナミックレンジの広さに驚嘆した。(は)

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