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静岡新聞教育文化部

【浜松市美術館の「岸田劉生・北蓮蔵・曾宮一念 ―浜松ゆかりの洋画展―」】岸田劉生が描く浜松、赤土の大地

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、浜松市中央区の浜松市美術館で4月13日に開幕した「岸田劉生・北蓮蔵・曾宮一念 ー浜松ゆかりの洋画展ー」。会期は6月2日まで。「ひっぱりだこ展ー全国行脚の浜美コレクションー」を同時開催。

浜松の文化人との交流が伝えられる洋画家の作品を展示。「麗子微笑像」を含む岸田劉生の11点とエピソードが目玉だろう。福島県立美術館所蔵の「畑と赤土の道(浜松風景)」(1920年)は、コレクター山本貞次郎宅を訪れた際に、40分ほどで仕上げたとされる。いかにも岸田が好みそうな、赤みを帯びた土の色に、葉野菜の緑が映える。しゃがみ込んだ農民、奥に伸びた農道の先には電信柱が点在。この風景が好きな岸田が好きだ。(は)

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