LIFEライフ

静岡新聞運動部

ジュビロ磐田の鈴木海音、パリ五輪最終予選は成長と悔しさ味わう。帰国直後のとんぼ返りは若くてもしんどい⁉

J1磐田の鈴木、パリ五輪最終予選を糧に鳥栖戦の活躍誓う!


ジュビロ磐田の鈴木海音選手はパリ五輪最終予選を兼ねたアジア杯を振り返り、次節サガン鳥栖戦へ「間違いなく成長できた。決勝トーナメントに出られない悔しさも味わった。その気持ちもぶつけるしかない」と活躍を誓います。帰国後とんぼ返りの東京往復はさすがにしんどかったそうです。

一問一答

ー鳥栖の印象は。
後ろから相手はつないでくる。前からプレスにいった時に後ろが連動しないと空いたスペースを突かれてしまう。空いたスペースを使われないのが大事。行くところと行かないところをはっきりして、自分がコントロールして、一発背後やられないように。相手のFWはスピードある選手がいるので、そこはやらせないようにしたい。

ーセンターバックは故障や出場停止で手薄な状況。
自分がやらなきゃいけないと思っている。いままでも自分で引っ張っていこうと思っていたんで。すごくいま人数がいない状況だが、全員で助け合ってそこまで不安はない。いないからこそ自分自身がもっとやらないといけないと思う。気負いはしないがより一層やらなきゃなという気持ちはある。

ーアジアカップに出場した。
帰ってきてそんなにJリーグで試合に出ていないが、間違いなく成長できたと思う。プレースピードや判断がすごく1カ月間、速いなかでやった。グループ予選だったがすごく緊張感がある中でできた。決勝トーナメントに出られない悔しさも味わった。悔しさはいままでなかった感情だった。すごくピッチ外で見ていてピッチに立ちたいと思った。そこの気持ちもぶつけるしかない。プレーで見せていきたい。

ーコンディションは。
時差ぼけも直ったし、すごくいい状態。問題なく連戦でも大丈夫だと思います。

ーアジア杯前は磐田ですごくいいパフォーマンスだった。
そうですね。すごく自信を持った状態で代表に合流できた。そのなかでアジアカップで自身を持ってプレーできた。そこは継続できた。試合に出られない中で自分がどういう振る舞いをしなければならないのか。メンタル面でもピッチ外の振る舞いは大事。チームとして優勝という目標を掲げている中で、もちろんピッチに立てる選手も、立てない選手もいる。ピッチ外でのサポートがあのチームはすごくあった。だからこそチーム一丸となって優勝できた。出られない選手は悔しい思いを持っていた。練習でもそういった選手が活気ある雰囲気をつくっていた。自分もそれにつられて負けないようにと思っていた。自分たちがいつ出てもやれると思っていた。切磋琢磨(せっさたくま)、競い合えていたのですごくいいチームだった。

ー鳥栖には同じポジションの木村選手がいる。
すごく楽しみ。絶対負けたくない。

ー代表活動は。
発足当初から一緒にいたメンバーが多かった。1カ月一緒に生活して、オリンピックを決める重要な大会を過ごしたことでいままで以上に仲は深まった。コミュニケーションの量もすごく多かった。サッカーもピッチ外も、コミュニケーションを取る機会はすごく多かった。今回Jリーグで出ている選手がほとんどだった。チームの主力がいてすごく刺激をもらった。自分も磐田で絶対的な立ち位置にならないといけない。

ーいつ帰国したか。
東京ヴェルディ戦(6日)の前日朝の始発電車で羽田空港から磐田に帰ってきた。練習に参加してまた東京に行ってという感じでした(苦笑)。ほかにも出ている選手はいるので言い訳はできないが、自分のなかで体は少しきついと思った。ただメンバーに入ったからにはやらなきゃいけない。そこの責任はある。今回が初めてではないので、自分もできると思った。この前は2-3で負け、もっとできたことはあった。終わったことは切り替えてやっていくしかない。次からは自分が絶対やらせないように引っ張っていく。

ージャーメイン選手が負傷離脱した。
すごく点を取ってチームを助けてくれた選手なので、チームとしてはすごく苦しい部分もあるが、そこにずっと頼っていてはだめ。点を取れる選手がほかにもいる。サッカーが180度変わる訳ではない。代わりに出て行く選手が自分も含めてもっとやらないといけない。もっと突き上げる。あの選手がいないからだめと感じさせないぐらいのものをピッチで示さないといけない。全員がそういう責任を持って戦わないといけない。
シズサカ シズサカ

静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!

あなたにおすすめの記事

RANKING