アジア・アフリカ 上川外相(衆院静岡1区)外遊へ

 上川陽子外相(衆院静岡1区)は26日の記者会見で、5月5日までアフリカ、フランス、南アジアを歴訪すると発表した。巨大経済圏構想「一帯一路」を通じて影響力を強める中国を意識し「自由で開かれたインド太平洋」の実現や経済分野で連携強化を図る。
 4月27日に訪れるアフリカ南東部の島国マダガスカルはアジア、アフリカ、欧州をつなぐ海上交通の要衝で、一帯一路に参加し中国と緊密な経済関係を持つ。日本の外相としては初の訪問で、外相会談などを通じ協力を確認する。
 続いて訪問するコートジボワールとナイジェリアは豊富な天然資源や人口増加など、潜在的経済力が高いとされる。日本が重視する「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の一角でもあり、成長を後押ししながら関係を深める考えだ。
 フランスでは5月2、3両日の経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会に出席する。
 4日にはインド洋の要衝スリランカを訪れる。中国が巨額融資で借金漬けにする「債務のわな」が指摘される中、ウィクラマシンハ大統領に債務再編と国内の行財政改革に協力する意向を伝える。

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