目指せ「湯巡り」の達人 静岡県内スタンプラリー人気 27人「60湯」「6段」達成

 スタンプを集めながら温泉施設を巡る静岡県温泉協会の「わくわく温泉スタンプラリー」が人気だ。2021年秋の開始から既に県内外の27人が60湯以上への入浴を達成し、「6段」と認定された。22年秋からは施設を変えた第2弾も展開中で、協会の担当者は「地域を訪れるきっかけになれば」と期待する。

湯巡りの証しとなるスタンプ帳(中央)。プレゼントには入浴グッズもある=11日、県庁
湯巡りの証しとなるスタンプ帳(中央)。プレゼントには入浴グッズもある=11日、県庁

 スタンプラリーは協会創立60周年に合わせ、県内の温泉の魅力を改めて知ってもらおうと企画。第1弾は県内の旅館・ホテル、日帰り入浴施設など80施設の協力を得た。リピーターを獲得し、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ利用を取り戻すことも視野にある。
 湯巡りをする人は、専用ガイド本とスタンプ手帳を施設で入手。一部では入浴料が割り引かれる。スタンプを一定数集めて申請すると、初段~6段の段位や共通入浴パスポートなどが贈られる。
 第2弾は沼津市、御殿場市など県東部地域と、山梨県内の計18施設を対象に実施している。こちらは17湯を制覇すると「3段」相当のプレゼントがある。
 源泉所有者や関連事業者でつくる同協会にとって、一般向けの催しは初めて。事務局書記の松下由美子さんは「利用者の声が生で聞けた。毎日のように温泉に行く人が一定数はいることが分かった」と分析する。
 静岡県は全国上位の源泉数、温泉利用宿泊施設数を誇る「温泉県」。ラリーに未参加の施設も多く、協会は継続を検討する。松下さんは「海沿いにも山あいにも泉質の違う温泉があり、それぞれに楽しめる。知らなかった温泉に行ってみてほしい」と話す。
 第1弾は3月31日、第2弾は11月25日に認定申請を締め切る。問い合わせは県庁内の県温泉協会事務局<電054(221)3281>へ。

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