食品受け入れ 企業が協力 スムーズな配給へ、仕組みを整備 御殿場・小山フードバンク協議会

 御殿場・小山フードバンク協議会は、地域貢献やフードドライブに理解が深い物流会社、地元企業などの協力を得て、規模の大きい寄贈食品の運搬や保管、必要とする個人や団体への配給をスムーズに行う仕組みの整備に取り組んでいる。9日に第1回として首都圏からの寄贈食品の受け入れを御殿場市内で行い、一連の流れや連携を確認した。

寄贈食品の仕分け作業を行う協議会員ら=御殿場市のリコー環境事業開発センター
寄贈食品の仕分け作業を行う協議会員ら=御殿場市のリコー環境事業開発センター

 今回は運送業の優伸運輸(清水町)とコピー機のリユース・リサイクルや環境関連事業を手がけるリコー環境事業開発センター(同市)が協力した。首都圏でフードロス対策として寄付された約570人分の飲料水や缶詰、インスタント食品、菓子などを優伸運輸が運び、同センターが建物内に保管場所を提供した。平素からフードドライブなども実施しているリコーのOC事業本部グローバルPRセンターの花田和己所長は「誰一人取り残さないSDGs推進や地域への一層の貢献の思いから、力になれればと協力した」と話す。
 協議会員らが賞味期限を見て仕分け作業も行った。今後、同協議会から御殿場・小山地域の子ども食堂や母子生活支援施設に食料品を届けるほか、社協や市役所、町役場を通じて困窮世帯などに配給する。高橋頼太会長は「地域の困り事を地域の助け合いの輪で解決しようという協議会の理念を実現する上で重要な基盤になる」と意義を語った。

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