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⚽ジュビロ磐田の鹿沼、徳島戦雪辱誓う 同級生旗手から刺激

 J2磐田のMF鹿沼直生(25)=静岡学園高出=が次節22日の敵地での徳島戦へ意欲を見せている。前節清水に敗れ4位に転落した磐田にとって、自動昇格を目指す上で残り4試合は一つも落とせない状況。8月以降、ボランチで定位置をつかみ先発出場を続ける万能プレーヤーは「チームが勝つのが最優先。攻守でボールに関わりたい」と覚悟を示す。

徳島戦に向けて調整する磐田の鹿沼(手前)=ヤマハ大久保グラウンド
徳島戦に向けて調整する磐田の鹿沼(手前)=ヤマハ大久保グラウンド

 J3相模原を経て磐田移籍2年目の昨季は11試合にとどまったが、今季は徐々に横内監督の信頼を勝ち取り、ここまで28試合に出場。プロ入り後は技術偏重になっていたというが、運動量や球際の強さを重視する指揮官の就任で、本来の持ち味を取り戻した。最終ラインに警告がかさんでいることもあり、センターバックもこなせるユーティリティーは貴重な存在だ。
 4月の徳島戦は試合終了間際に途中出場した。高校の後輩、MF古川からのクロスを頭で合わせたが、ネットを揺らせなかった。「今年一番のチャンスだった。決めていれば引き分けで勝ち点を取れた」と相手に今季初勝利を贈る結果に唇をかむ。相手エースの柿谷を警戒し「自由を与えたら日本を代表する技術の高い選手。乗せないようにするのが自分の役割」と言う。
 日本代表として凱旋(がいせん)した高校の同級生、旗手(セルティック)の活躍も励みになっている。「負けたくないし、意識もしている」。球を失ってもすぐに奪い返す日本代表のサッカーを手本に、旧友に少しでも追いつくつもりだ。
 (運動部・名倉正和)

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