宮沢氏辞職願に困惑広がるも「知事選への影響は限定的」 静岡県内政界や立候補予定者

 自民党の宮沢博行氏(衆院比例東海)の議員辞職願提出から一夜明けた24日、静岡県内の政界関係者や知事選の立候補予定者に困惑が広がった。目前に迫った知事選への影響については「限定的」「切り離して考えるべき」など冷静な見方が目立った。
 同党県連の城内実会長(衆院静岡7区)は「『政治とカネ』の問題で信頼が大きく失墜する中、極めて残念だ」と記者団に述べた。本人からは電話で「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と連絡があったという。
 県連は元副知事大村慎一氏(60)の推薦を党本部に上申している。城内氏は「影響が全くないと言えばうそになるが、自民はオール静岡の一つの支援団体に過ぎない」と大きな影響はないとの見方を示した。
 大村氏は「大変驚いている。オール静岡で県政の立て直しを進めようとする中、政策活動以外のことで辞職されたとすれば残念」とコメントした。
 同じく出馬を予定している前浜松市長の鈴木康友氏(66)は記者団に「コメントする立場にない。県のリーダーを選ぶ選挙なので、あまり党の問題は関係ないと思う」と語った。鈴木氏を推薦する連合静岡の角山雅典会長も「裏金問題で政治不信が高まっている中でのことであり、非常に残念だが、知事選とは切り離して考えるべきだ」と強調した。

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