宮沢博行衆院議員(比例東海)、自民に離党届提出 地元に広がる困惑

 自らの不祥事を理由に議員辞職願を出している自民党の宮沢博行氏(衆院比例東海)は24日、同党に離党届を提出し、受理された。議員辞職は25日の衆院本会議で許可される見通し。

宮沢博行氏
宮沢博行氏

 宮沢氏を巡っては24日の「文春オンライン」が、妻子がありながら、別の女性と金銭援助を伴う同居をしていたなどと報じた。
 宮沢氏は辞職願を出した23日、国会内での報道陣の取材に「不祥事が重なり、辞職を決意した。政治不信を増幅しかねないということもあった」と述べた。
 ただ、具体的な不祥事の内容は近く週刊誌に掲載されるとして説明を避け、その後は記者会見もしていない。事務所関係者によると、所在が把握できない状態が続いているという。
■静岡県内政界や立候補予定者「知事選への影響は限定的」 
 自民党の宮沢博行氏(衆院比例東海)の議員辞職願提出から一夜明けた24日、静岡県内の政界関係者や知事選の立候補予定者に困惑が広がった。目前に迫った知事選への影響については「限定的」「切り離して考えるべき」など冷静な見方が目立った。
 同党県連の城内実会長(衆院静岡7区)は「『政治とカネ』の問題で信頼が大きく失墜する中、極めて残念だ」と記者団に述べた。本人からは電話で「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と連絡があったという。
 県連は元副知事大村慎一氏(60)の推薦を党本部に上申している。城内氏は「影響が全くないと言えばうそになるが、自民はオール静岡の一つの支援団体に過ぎない」と大きな影響はないとの見方を示した。
 大村氏は「大変驚いている。オール静岡で県政の立て直しを進めようとする中、政策活動以外のことで辞職されたとすれば残念」とコメントした。
 同じく出馬を予定している前浜松市長の鈴木康友氏(66)は記者団に「コメントする立場にない。県のリーダーを選ぶ選挙なので、あまり党の問題は関係ないと思う」と語った。鈴木氏を推薦する連合静岡の角山雅典会長も「裏金問題で政治不信が高まっている中でのことであり、非常に残念だが、知事選とは切り離して考えるべきだ」と強調した。

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