アニメ「となりの妖怪さん」 原作nohoさん(磐田出身)「地元の魅力発信」 舞台のモデルは静岡県西部

 人と妖怪と神様が共に生きる、ちょっと不思議な日常を描いたアニメ「となりの妖怪さん」(テレビ朝日系)がスタートした。原作漫画の作者nohoさん(磐田市出身)は「個性的な人や妖怪がたくさん登場する。お気に入りのキャラクターを見つけてください」と話す。

静岡県の西部地方がモデルの「縁ケ森」
静岡県の西部地方がモデルの「縁ケ森」
猫又のぶちお
猫又のぶちお
静岡県の西部地方がモデルの「縁ケ森」
猫又のぶちお

 舞台は山あいの風がよく吹く町「縁ケ森」。好奇心旺盛な人間の女の子むーちゃん、20歳まで生きて猫又になったぶちお、代々この町を守っている、カラスてんぐのジローらが、種族も年齢も超えて仲良く暮らしている。
 イラストレーターとしても活動するnohoさん。執筆のきっかけは「羽根が生えたキャラが登場するお話を描いてみたくなったから」。交流サイト(SNS)に投稿した、カラスてんぐと少女の短編漫画が反響を呼び、連載につながった。
 縁ケ森の風景は、自身が住む静岡県の西部地方がモデル。てんぐを山の守り神とする信仰や、お盆の風習なども、地元の伝承をベースに描いている。「自分にとっては当たり前のことを漫画にしたら、面白がったり新鮮に感じてくれたりする人が多くて驚いた。作品を通じて、地元の魅力を少しでも発信できていたらうれしい」と語った。
 アニメ化に当たり、制作過程の一部に原作者として参加したという。「監督をはじめ、大勢のプロの方々が自分の作品と真剣に向き合ってくださっているのを感じた。いい経験になりました」

 

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