デジタル茶況(4月26日)雨後で値押し目立つ展開 

 静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は産地の顔ぶれがほぼ出そろった。降雨による小休止をはさんだため、買い手は芽伸びを指摘して値押しを続ける展開が目立った。買い気も鈍く、特に大口の荷は手合わせまでに時間を要した。
 早場所は2000円前後の取引が中心で、相場は全体として軟調に推移。初荷で2000円を割り込む工場も散見された。生産者からは「この安さではとても続けられない。今期でやめる農家もどんどん出てくるだろう」との声が続出している。市中あっせん業者は「末端で売れていないのか、買いの本数が少ない。下の荷は買いたたかれてしまう」と話す。
 藤枝 JA大井川藤枝工場は4工場から9口1053キロが上場した。4000円台が中心。形状物のやぶきたの引き合いが強かった。
 島田、金谷、川根 島田地域の取引は3300~2500円が中心。雨後で出回りが増え、盛期入りの様相を見せた。
 榛原、相良 3000円前後の取引が目立った。雨を挟んで500円~800円は下がった。
 掛川、小笠 掛川茶市場には約30工場から荷が届いた。品質は良いが買い気が弱く、価格交渉に難航する荷も多かった。中心価格は4500円とみられる。
 袋井、森 森の取引は4000~3500円が中心。出回りは増加している。茶商の一人は「南部は本格的に始まった。今後着々と上場数量が膨らむだろう」と話す。
 

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