デジタル茶況(4月22日)雨後で小口出荷 やぶきたに切り替え

 静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、品種物からやぶきた中心に切り替わった。前日の降雨の影響で、少量出荷の工場が多く見られた。取引は円滑に進んだものの、各産地とも相場は軟調。品質差が目立ち、価格幅が2000円ほど開いた産地もあった。
 市中のあっせん業者は「産地と量が増えてくると、下物の荷さばきが一段と難しくなる」と懸念する。
 雨による土壌の水分量や芽伸びの不均衡に悩む生産農家の声が多く聞かれた。県中部の生産者は「今年は特に摘採の見極めが難しい。欠点があると一気に値が崩れるため、難しい状況が続きそうだ」と話した。
 島田、金谷、川根 初倉地区では、わせ品種が片付き始め、明日からやぶきたの摘採が本格化する見通し。
 榛原、相良 前日の雨の影響で出回りはほとんどなかった。
 掛川、小笠 JA「サエリア」では小笠、浜岡、牧之原周辺の約10工場から荷が持ち込まれた。やぶきた、さえみどり、あさつゆなどが上場した。品質は良好で、取引はスムーズに運んだ。



 

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