田子の浦港に初の外国客船 乗客が自転車で富士周遊
富士市の田子の浦港に17日、外国客船「スターブリーズ」(1万2969トン)が寄港した。米国のタンデム自転車メーカーが愛好家向けに手がけたチャータークルーズで、同港に外国客船が来るのは1961年の開港以来初めて。乗客約300人は下船後、市内をサイクリングした。
午前9時ごろ、船からサイクルウエアを着た客が続々と港に降り立った。同市の観光大使「第37代かぐや姫クイーン」の山本怜奈さん(20)らが出迎え「良い一日を富士で過ごして」と英語で語りかけた。
乗客は自国から持ち込んだ自転車に乗り、海沿いや飲食店などを巡った。米ワシントンから訪れたシェリル・ダログさん(59)は「日本の自転車旅を紹介するテレビ番組を見て来日を決めた。富士山が美しく、すぐにこの町が好きになった」と笑顔を見せた。
客船は16日に東京湾を出港。10日かけて日本各地や韓国の港を巡る。