共産が森大介氏擁立へ 13年以来の独自候補【静岡県知事選】

 共産党県委員会は、静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に県委員長の森大介氏(55)を擁立する方針を固めた。24日までの関係者への取材で分かった。知事選の独自候補擁立は2013年以来で、リニア中央新幹線建設などへの批判票の受け皿を目指す。25日に記者会見して発表する。

 森氏は藤枝市出身、日本福祉大卒。社会福祉法人職員、党機関紙「赤旗」記者などを経て、4月に県委員長に就いた。13年の参院選静岡選挙区、15年の県議選に出馬し、落選した。
 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)が出馬を表明し、いずれもリニア建設に「推進」の立場を明らかにしている。他の主要課題でも両氏の政策や基本姿勢に現時点で大きな違いは見られないことから、森氏はリニア建設や中部電力浜岡原発再稼働への反対など両氏と異なる立場を訴えるとみられる。森氏は取材に、「何もコメントできない」と答えた。

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