社会部 赤池泰輝
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登呂遺跡の赤米おはぎ、売れ行き好調 城南静岡中・高生が考案、天神屋が感謝状
弁当・総菜販売の天神屋(静岡市駿河区)は、新商品「赤いお米のユメおはぎ」開発への努力に敬意を表し、ボランティア活動などに取り組む城南静岡中・高(同区)地域貢献部の生徒に感謝状を贈った。 同部では2018年から登呂遺跡(同区)で赤米の栽培に取り組んでいたが、収穫後の販売に苦戦していた。そこで23年、天神屋とともに赤米をもち米に混ぜたおはぎを共同開発し、今年1月から各店舗で発売。リピーターがつき、お菓子部門で一時売れ行きがトップになるなど、同社の担当が驚くほどの好調な売り上げとなった。 9日に行われた授与式では、同社の野尻崇生取締役本部長が同校高校1年の橋本貴祥さん(15)らに感謝状を手渡
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本山茶 おいしさに驚き 観光客ら「静岡の魅力再発見」 芹沢銈介美術館(駿河区)呈茶サービス
静岡市駿河区の市立芹沢銈介美術館は6日、来館者を新茶でもてなす「芹美で味わう静岡茶」を実施した。新茶の時季に合わせた5月開催は、2020~23年はコロナ禍で休止し、5年ぶりとなった。 強いうまみを持つ市内産の本山茶の茶葉を使用。坪庭を眺められる館内の特別室で日本茶インストラクターらが丁寧に1杯ずつ呈茶した。茶のブランドや産地、魅力について解説しながら来館者に振る舞った。 観光で訪れた埼玉県上尾市の町田海風さん(20)は「普段お茶はあまり飲まないが、予想以上に飲みやすくて驚いた。静岡の新たな魅力に気づけた」と満足した様子で話した。 (社会部・赤池泰輝)
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もえぎ色、丁寧に茶摘み 学生や親子が体験会 杉山彦三郎記念茶畑 静岡市駿河区
静岡市駿河区の県立美術館彫刻プロムナード内にある杉山彦三郎記念茶畑の保存・活用に取り組むボランティア団体「草薙ツアーグループ」が28日、茶畑で茶摘みの体験イベントを開いた。一般参加の親子や、例年参加する常葉大教育学部生涯学習学科の学生ら計約110人が、晴天の下、茶摘みを楽しんだ。 茶の代表的品種「やぶきた」の生みの親である杉山彦三郎を顕彰する茶畑には、13品種が栽培されている。参加者らは同団体のメンバーからアドバイスを受けながら、丁寧に新芽を摘み取った。学生の一部は茶娘姿で収穫に臨んだ。 前田美佐枝代表は「子どもたちが楽しんでくれてうれしい。活動を通じ、お茶の文化を未来につなげていきたい
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施設で二胡50回目の調べ 静岡市愛好家の「同好会」 ボランティア演奏15年
静岡市内在住の二胡(にこ)愛好家で結成する「二胡同好会」が29日、同市駿河区の自立支援型デイサービス「てるてるぼうず」でボランティア演奏を行った。施設の利用者約20人が参加し、二胡の優雅な旋律に合わせて歌ったり手や体でリズムを取ったりして音色を楽しんだ。 同会は2009年から市内の福祉施設を中心に活動し、今回が50回目の公演。メンバー7人が「草原情歌」や「翼をください」のほか、「ふるさと」など演奏に合わせて歌いやすい曲も交え全9曲を奏でた。 伏見允夫代表(83)は、「当初から50回を目標としていたので感慨深い。今後もメンバーが希望する限りはボランティアを続けていきたい」と語った。 (社
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隈研吾さん監修のスツール制作体験 静岡市駿河区
静岡市駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」は27日から、建築家の隈研吾さんが設計・監修したスツール(腰かけ)「タテヨコナナメ」のコンセプトを元にした木工特別体験を始める。 同施設が隈さんに要請、快諾を受けた取り組みで、隈さん側がスツールのデザインを提案した。県内産のヒノキ材を使って事前に途中まで組み立てたスツールに3本の木材パーツをアレンジして取り付け、自分だけの作品を制作できる。 施設内の工房「木と漆」で24日に行われたプレ体験には関係者らが参加し、戸田勝久工房長から解説や補助を受けながら仕上げた。戸田工房長は「完成したスツールは隈さんと体験した人の合作と言える。使ううちに生じ
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ビアガーデンで一足先に「夏」の乾杯! 静岡駅ビル屋上、今年もオープン
静岡市葵区のJR静岡駅ビル「パルシェ」屋上で23日から、ビアガーデン「アオイ ザ バンケット」が始まる。10種類以上のビールの飲み比べや、豊富な素材のビュッフェを用意する。9月29日まで。 今年は昨年より50席増の最大約380席を用意し、規模を拡大した。品ぞろえを強化したバーベキューやビュッフェを食べ放題で、ビールをはじめとした酒類やソフトドリンクなどを飲み放題で楽しめる。営業時間は午後5~10時で、期間中は5月7~9日を除き無休。 22日に行われたプレオープンのイベントでは、関係者らがさまざまな銘柄のビールで乾杯。一足先に夏の夜の雰囲気を堪能した。 パルシェを運営する静岡ターミナル開
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家康公しのび命日に「御例祭」 19代当主ら玉串奉納 静岡市駿河区・久能山東照宮
徳川家康の命日に当たる17日、家康をまつる静岡市駿河区の久能山東照宮で「御例祭」が営まれた。徳川宗家19代当主徳川家広さんら約60人が玉串を奉納し、国家安泰や能登地震の復興などを祈願した。 木遣(きやり)保存会や久能山東照宮神輿(みこし)会の会員らが先導し、衣冠を身に着けた家広さんや姫岡恭彦宮司ら一行が社務所から社殿へ向かった。 海や山の幸が盛られた「三品立神饌(さんぼんだてしんせん)」や、静岡市内の企業などから献上された野菜や菓子、茶が供えられた。その後、姫岡宮司が祝詞を上げ、一行が玉串を奉納。家康をまつる神廟(しんびょう)前で拝礼した。 県内外から約300人が参列した。 (社会部
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健康増進テーマに女性向けセミナー 静岡厚生病院で5月18日に
静岡市葵区の静岡厚生病院は5月18日午前10時から、健康増進をテーマにしたセミナーを同病院で開く。 主に60代以上の女性を対象に健康問題や加齢による関節のトラブルについて取り上げる。産婦人科の中山毅副院長と整形外科の天野貴文診療部長が講師を務める。参加無料。申し込みが必要。会場の定員は25人でオンライン参加も可能。 希望者は氏名、連絡先、参加方法(会場かオンライン)を同病院産婦人科<電054(271)7177>に伝えて申し込む。メール<fujinka@ksz.ja-shizuoka.or.jp>での連絡も可能。
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フードバンクに45万円寄付 静岡県労働金庫
静岡県労働金庫(増田泰孝理事長)はこのほど、認定NPO法人フードバンクふじのくに(日詰一幸理事長)に現金45万円を寄付した。 静岡市葵区の県勤労者総合会館で行った贈呈式で、増田理事長は「経済の好循環が話題になる一方、格差拡大も感じる。フードバンクの需要が高まる中、今後も連携を取りたい」とあいさつした。日詰理事長は「寄付金を大切に使い、食への支援活動を着実に展開したい」と述べた。 式典では、食べきれない食料品を寄付する「フードドライブキャンペーン」の取り組みを紹介。同金庫の営業店と本部で利用者や職員から集めた食料品を今後、同団体を通じて生活困窮者などに届けるという。
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静岡大、新入生2748人が入学式 「自らの可能性広げる」代表宣誓
静岡大は4日、2024年度入学式を静岡市駿河区のグランシップで開いた。学部生2041人、大学院生707人の計2748人が、新たな学生生活をスタートさせた。 昨年までは感染対策で午前と午後の2部制で行っていたが、今年は学生を分けずに式典を行った。新入生を代表して、教育学部の新谷陸さん(18)=焼津中央高出身=が宣誓。「多様な視点から物事を考え、自らの可能性を広げ、明るい未来を切り開く人材になりたい」と話した。 日詰一幸学長は式辞で「大学は関心や目的によって学ぶ内容を決められる。静大を新たな挑戦の場として、能動的で柔軟性を持って学生生活を送ってほしい」と期待を込めた。
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新入生代表「未来へ知識 身につける」静岡英和学院大・短期大学部
静岡英和学院大と同大短期大学部は3日、静岡市駿河区の同大で入学式を行った。計226人が学生生活の一歩を踏み出した。 新入生は編入を含め大学に140人、短期大学部に86人。永山ルツ子学長は「AI(人工知能)などで生活や働き方はこれから大きく変化する。皆さんには変化について行けるように技術や知識を身につけ、社会で活躍する人材になってほしい」と呼びかけた。 大学の新入生を代表し、教員免許取得を目指すという人間社会学部の藤井耀さん(18)=裾野市=は「新たな仲間たちと高めあい、未来のために知識を身につけたい」と宣誓した。 式典は短期大学部を午前、大学を午後に分けて実施した。
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バトン いずれは地元へ DWAT 出口戦略に苦慮 復興見据えた調整力 鍵に【つなぐ 災害福祉 東日本大震災13年㊦】
2月下旬、能登半島地震で震度7を観測した石川県志賀町では、静岡県災害派遣福祉チーム(DWAT)を地域リーダーに、北海道、愛知、滋賀のチームが活動していた。避難所の町文化ホールの一角にはDWATの相談コーナーがある。避難者の加藤富美子さん(86)がいつものように血圧を測りに来た。前日よりも少し下がっていた。「昨日は眠れましたか」。静岡DWATの梶裕一郎さん(32)がそう声をかけると、「3時間寝られたから良かった」と笑顔を見せた。 地震後から不眠が続き、足がもつれて歩きにくいと感じることもあるという。自宅の応急修理が完了し、2月末で退所することが決まっていた。「このまま地域に戻って大丈夫か」。
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悲願の鈴鹿8耐表彰台へ エスパルスドリームレーシング率いる生形さん 大けが乗り越え
静岡市清水区出身のレーシングライダー生形秀之さん(46)は2017年から、レーシングチーム「エスパルスドリームレーシング」の代表兼ライダーとして、国内最高峰の「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)に参戦してきた。前回は最高順位タイの4位に入賞。目標の表彰台まであと一歩に迫り、「今年こそ」との思いを胸に準備してきた。ところが3月の練習走行中に大けがを負い、今回は選手としての参戦を断念。チームのマネジメントを行う代表の立場で改めてチームを率い、悲願成就を目指す。 大きな事故 担当医師から「生きていて良かったね」 栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われた、全日本ロードレース選手