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渡辺「日本でプレー」 日本人最長 NBA6季在籍 ライブで明言

 【ニューヨーク共同】米プロバスケットボールNBA、グリズリーズの渡辺雄太が19日、インスタライブで来季は日本でプレーすると明言した。最高峰のNBAでは日本人最長となる6季プレーし、Bリーグのチームとは今後交渉する。「日本でプレーすることを決めた。最後まで自分の夢に向かって突っ走れた」と語った。

渡辺雄太(NBAE・ゲッティ=共同)
渡辺雄太(NBAE・ゲッティ=共同)

 今季加入したサンズで出場機会が減り、シーズン途中に古巣グリズリーズへ復帰。2月12日のペリカンズ戦で移籍後初出場したが、次戦の試合前にコーチ陣から、その日は出番なしと伝えられ「この一言が効いた。感情がおかしくなってホテルで泣いた」と述懐した。
 「個人的な理由」となっていた終盤の欠場は精神面のダメージが原因だったと明かした。日本でのプレーを決断した理由には出場時間の確保を挙げ「試合に出て、練習してきたことをコートで出したい」と説明した。
 渡辺は香川・尽誠学園高出身。全米大学体育協会(NCAA)1部ジョージワシントン大で守備と3点シュートを武器に活躍し、2018年10月に日本選手では田臥勇太(宇都宮)以来2人目の最高峰デビューを果たした。NBAでは通算213試合出場。1試合平均4・2点、2・3リバウンドだった。

「夢へ突っ走れた」 コメント要約  渡辺は2万人以上がライブ配信を視聴する中、穏やかな表情で思いを語った。コメントの要約は次の通り。
 (共同)
 ▽来季について。
 「日本でプレーすることを決めた。単純にバスケットが好き。試合に出て自分が練習してきたことをコートで出したい」
 ▽2年契約の1年を残しての決断。
 「20代はどんな理不尽なことがあっても米国でやり続けるのが目標だった。今年30歳。絶対に逃げないというところは自分の中でクリアできた」
 ▽グリズリーズ移籍後について。
 「新しい勝負が始まるという高揚感があった。最初の試合の日の夜は興奮して寝られなかった。(2戦目の前に)コーチにこの試合は出ないと言われ、その一言が効いた。体中の水分が全部出たぐらい、ホテルで泣いた。次の試合に出たが、コートに出た瞬間に力が入らず、体の筋肉が硬直したような状態になった」
 ▽NBAキャリアは。
 「順風満帆じゃなかった。アピール合戦で、一挙手一投足を監視されている状態だった。まともな精神状態でプレーできた時期は少なかった」
 ▽米国での日々は。
 「自分の夢に向かって突っ走れた。1ミリも後悔はない。コーチの発言はきっかけになっただけ。限界はもっともっと前にあったと思う」

 

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