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静岡ブルーレヴズ、執念の引き分け 東京ベイ戦 後半24点差追い上げ ラグビーリーグワン1部

静岡―東京ベイ 試合終了間際、静岡・トゥポウ(中央左)が同点のトライを決める=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男) ラグビーリーグワン1部第13節は13日、アイスタ日本平などで3試合を行った。静岡は後半に追い付き、東京ベイと31―31で引き分けた。
静岡(31) 31(7―31 24―0)31 東京ベイ(29)
 静岡は前半12分からの10分間で4連続トライを献上し0―26とされた。同28分、CTBシルビアン・マフーザの絶妙なキックにCTBチャールズ・ピウタウが反応し反撃。だがすぐに点差を開かれ7―31で折り返した。後半は途中出場のシオネ・ブナのトライを皮切りに攻勢に転じた。同18分にピウタウ、34分にWTBマロ・ツイタマのトライなどで5点差とすると、同42分に途中出場ヴェティ・トゥポウが同点のトライを決めた。
 東京SGは三重に快勝。トヨタは相模原を34―20で下した。静岡―東京ベイ 後半34分、静岡・ツイタマ(右)がトライを決める=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男)

新加入トゥポウ ラストプレーで同点トライ静岡―東京ベイ 試合終了間際、静岡・トゥポウ(中央)が同点のトライを決める=アイスタ日本平(写真部・宮崎隆男)  土壇場での執念の同点劇だった。前半を終え24点差をつけられた静岡は後半に怒濤(どとう)の攻撃で点差を縮め、ラストプレーで途中出場トゥポウがインゴールに飛び込んだ。プレーオフ進出は厳しい状況に。だが昨季優勝の東京ベイを相手に追い付き、得た勝ち点2は数字以上に価値あるものとなった。
 試合終了のホーンが鳴った時点で、ボールは5点リードの東京ベイが所持していた。外へ蹴り出されたら敗戦の状況、静岡はゴール前の密集で反則を誘いマイボールを獲得。絶好のチャンスにボールを持ったトゥポウは思い切った判断で相手の上から突っ込み「役割を果たせてうれしい」。新人の大仕事を全員が祝福した。
 後半から投入されたリザーブの躍動が光った。スクラムハーフに入った岡崎航はハイテンポでボールを回し、フィジカルが強いFW陣は果敢に前進した。得点を重ね、焦った相手は反則が増えて2人が退場。数的優位な展開へと持ち込んだ。
 それだけに5トライを許した前半が悔やまれる。原因の一つとなった連係の乱れは残り3戦の課題に。藤井監督は「(プレーオフへ)多少なりとも可能性が残っているのであれば、最後まで一生懸命戦いたい」と決意を込めた。
(運動部・吉沢光隆)

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