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翔洋完敗も1点刻む、守備はノーエラー 大会無失点の相手に意地【全国高校女子硬式野球選抜】

 第25回全国高校女子硬式野球選抜大会は7日、東京ドームで決勝を行い、本県の東海大翔洋は神戸弘陵(兵庫)に1-9で敗れて準優勝だった。

東海大翔洋―神戸弘陵 5回表東海大翔洋2死、一、三塁、川満の適時打で生還する三走・井戸(左)=東京ドーム(写真部・小糸恵介)
東海大翔洋―神戸弘陵 5回表東海大翔洋2死、一、三塁、川満の適時打で生還する三走・井戸(左)=東京ドーム(写真部・小糸恵介)

 東海大翔洋は初回に先発垣崎瑠依がつかまり、1死満塁から、走者一掃の適時三塁打とスクイズで4点を失った。五回に川満芽衣の適時打で1点を返したが、その裏に5安打を浴びて5失点し、反撃ムードを断たれた。
▽決勝
東海大翔洋(静岡) 0000100―1
神戸弘陵(兵庫)  400050×―9
(東)垣崎、遠藤―宮
(神)伊藤、坂井、中川―田垣
▽三塁打 山田佳、田垣2、飯嶋(神)▽二塁打 青沼(東)
▽試合時間 1時間52分
川満がタイムリー  東海大翔洋は初回に失った4点が重くのしかかった。打線も何度か好機をつくったものの神戸弘陵の投手陣を崩せず。弓桁監督は「成果は出せたが(展開は)防戦になった」と振り返った。
 先発垣崎は初回に1死から安打2本などで満塁のピンチを招いた。強力打線を警戒し、カウントを悪くしたところを捉えられ、「変化球が決まらず、修正ができなかった」。踏ん張りきれず、唇をかんだ。
 打線は相手投手が交代した五回に、2死から四球と安打で好機をつくった。打席に立った川満は「前の打席でチャンスに打てなかったので取り返したかった」と三遊間を破り、今大会無失点だった相手から1点をもぎ取った。だが中盤までの好機を生かせなかったことが後半に響いた。
 それでも鍛えてきた守備は無失策と成果を示し、初めての決勝で堂々と戦った。「準優勝で満足せず、目標は日本一。技術と雰囲気をもっと良くしていきたい」と主将の宮。悔しさは夏にぶつける。
 (吉沢光隆)
女王の強さ見せつける  【神戸弘陵】強さを見せつけ、2連覇を遂げた。一回に山田佳の3点三塁打とスクイズで4点を先制すると、今大会5試合目で初得点を許した直後の五回は5点を追加。ここでも2点打を放ち、計2安打5打点と暴れた山田佳は「初戦から打てていなかった。準決勝から決勝までの間にしっかり調整できてよかった」と笑った。

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