バスケＢ２・ベルテックス静岡　強豪Ａ千葉に惜敗　８０－８７　

運動部　山本一真

　バスケットボールＢリーグ２部（Ｂ２）は２７日、静岡市中央体育館などで行われ、西地区５位の静岡は８０－８７で、東地区のレギュラーシーズン優勝を決めているＡ千葉に敗れた。通算成績は２３勝２９敗。

静岡－Ａ千葉　第１クオーター、静岡の橋本（奥）が３点シュートを決める＝静岡市中央体育館

静岡－Ａ千葉　第２クオーター、静岡の山田（奥）がシュートを決める＝静岡市中央体育館

　静岡は序盤の最大１８点差を一時ははね返したが、押し切られた。１１－２７で迎えた第２クオーター（Ｑ）に山田安斗夢の速攻、ケニー・ローソンの内角プレーなどで３５－４２。第３Ｑに橋本尚明、加納誠也の３点シュートで一度は逆転したが、第４Ｑは要所で守り切れなかった。
▽Ｂリーグ２部
Ａ千葉　４８勝４敗　８７（２７―１１　１５―２４　２２―２４　２３―２１）８０　静岡　２３勝２９敗

１８点差を一度は逆転　成長物語る「猛攻」　静岡はＢ２を独走するＡ千葉にシーズン４戦全敗を喫した。だが、最後の対戦で見せた猛攻はチームの成長を物語る。序盤の完敗ムードを攻撃的な守備で一変させ、最大１８点差を一度は逆転した。
　１１－２９とされた第２クオーター（Ｑ）から逆襲が始まった。ボール保持者に圧力をかけ、この１０分間で４スチールに加え、六つのターンオーバーを誘発。一気に７点差に詰め寄ると、第３Ｑは橋本が「チームをアグレッシブにするのが役目。自分が出場している時間で盛り返す」と１人で９得点。残り３分５３秒で５１－５３とし、主将加納の３点シュートでひっくり返した。
　最後は、すでにレギュラーシーズンの東地区１位を決めている強豪を攻めきれなかった。それでも、東地区２位の越谷から劇的な勝利を挙げ、西地区首位の滋賀に連勝するなど、上位との５試合を３勝２敗と勝ち越したのは大きい。
　今週末はいよいよプレーオフのワイルドカードを争う神戸と敵地で直接対決を迎える。「２連勝してくる。（４月６、７日の）ホーム最終戦を一緒に戦ってほしい」。加納は平日ナイターにもかかわらず詰めかけた２千人超の観客に力強く宣言した。
（運動部・山本一真）