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塩谷氏、再審査請求を検討 処分に「事実誤認」 次期衆院選は立候補意欲

 自民党安倍派の座長を務めた塩谷立氏(衆院比例東海)は5日、国会内で記者会見し、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り党から受けた離党勧告処分を不服として「再審査の請求を検討したい」との意向を表明した。地元の後援会関係者と相談し、最終判断する。次期衆院選へ向けては立候補に意欲を示した。

記者会見で、再審査請求の検討を表明する塩谷立氏=5日午後、国会内
記者会見で、再審査請求の検討を表明する塩谷立氏=5日午後、国会内

 塩谷氏は、同日朝に届いた処分決定通知や4日の岸田文雄首相(党総裁)、茂木敏充幹事長の記者会見の内容を踏まえ「いくつか事実と違うところがある。事実誤認の中で処分が下されたことは、心外だ」と訴えた。党規律規約に規定されている政治倫理審査会を設置し「公平、公正な判断をしてほしい」と強調した。
 塩谷氏は4日に党紀委員会に提出した弁明書で「岸田総裁の道義的・政治的責任も問われるべき」と指摘した。会見では改めて「党全体で政治不信を招いた。総理総裁の責任はある」と主張。総裁選で支持し、政権発足後も支えてきた岸田首相から処分に当たっての十分な説明がなかったとの悔しさもにじませ「『自民党の窮状でやむを得ず処分する』という(首相の)言葉があれば、『はい、分かりました』と言ったかもしれない」と漏らした。
 次期衆院選への立候補は「そういう思いだ」と明言した。一方で、最終的に離党した場合は「それ(立候補)が本当に可能かどうかということは、考えなければならない」と述べた。
 (東京支社・関本豪、武田愛一郎)

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