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米紙、大谷選手に「沈黙するな」 水原氏の問題で説明要求

 【ワシントン共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めた水原一平氏が違法賭博に関与した疑いで事実上解雇された問題で、22日付のロサンゼルス・タイムズ紙は「大人になれ」と題したコラムで「沈黙は臆測を招く」とし、大谷選手に説明を求めた。

米大リーグ、ドジャース・大谷翔平選手の隣で通訳する水原一平氏(左)=2月、米ロサンゼルスのドジャースタジアム(AP=共同)
米大リーグ、ドジャース・大谷翔平選手の隣で通訳する水原一平氏(左)=2月、米ロサンゼルスのドジャースタジアム(AP=共同)

 大リーグ機構(MLB)は22日、「調査手続きを正式に開始した」との声明を発表。大谷選手自身の責任問題に波及するかが焦点となる。水原氏は当初、大谷選手が借金の肩代わりをしたと説明しており、大谷選手から違法賭博業者への送金が判明すれば罪に問われる可能性がある。
 水原氏は19日のスポーツ専門局ESPNの取材に、借金返済の依頼を受けた大谷選手が自らパソコンにログインして業者に送金したと答えた。ところが20日になって「大谷選手は何も知らない」と説明を一転させた。
 大谷選手の代理人も同日、大谷選手は「巨額な窃盗の被害者だ」とする声明を出した。スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は22日、「このままでは大谷選手が法的危機に陥ると弁護団が危惧したと推測するのが最も論理的だ」とした。
 大谷選手は沈黙を貫いている。ロサンゼルス・タイムズのディラン・ヘルナンデス記者はコラムで「野球少年であり続けるには、球場外で大人にならなければならない」と諭した。
 水原氏が関わったとされるブックメーカー(賭け屋)が拠点を置くカリフォルニア州ではスポーツ賭博は禁止。複数の米メディアは専門家の話として、違法な業者への送金は犯罪企業のほう助と見なされかねず、違法と知りながら借金を肩代わりすれば、重い処罰を受ける可能性があると伝えている。

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