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大谷はじめ全選手が背番号42 初の黒人ロビンソン選手を記念

 【ロサンゼルス共同】米大リーグは15日、初の黒人選手だったジャッキー・ロビンソンがドジャースでデビューした日を記念し、同球団の大谷翔平らをはじめ、30チームの全選手がロビンソンの背番号「42」をつけてプレーした。先人への思いをはせながらプレーした大谷らの姿を、ドジャース球団公認の歴史家マーク・ランギルさんは「力強く、意義深いシーンだ」と評した。

「ジャッキー・ロビンソン・デー」のセレモニーに参加した米大リーグ、ドジャースの大谷翔平(左)と山本由伸=15日、ロサンゼルス(共同)
「ジャッキー・ロビンソン・デー」のセレモニーに参加した米大リーグ、ドジャースの大谷翔平(左)と山本由伸=15日、ロサンゼルス(共同)

 白人中心の米国社会で人種差別が色濃く残っていた1947年、ロビンソンは初出場を迎えた。入団後、ファンからの脅迫状や同僚選手からの嫌がらせを受け、遠征時には飛行機や宿泊施設の利用を拒まれたこともあった。不条理な差別に立ち向かってプレーし、同年に初代新人王に輝いた。
 ランギルさんは「大リーグと米社会に大きなインパクトを与えた47年は、球団史で最も重要なシーズンだった」と強調する。ロビンソンの活躍を契機に黒人選手は大リーグに受け入れられ、さらに中南米やアジアといった多様な国籍の選手へ門戸が開かれた。母親が日本人、父親がアフリカ系米国人のドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「野球界だけではなく、スポーツ界全体の先駆者だった」とロビンソンの功績をたたえた。
 投打「二刀流」でメジャーに挑んだ大谷も当初は懐疑的な目を向けられたが、ロビンソンと同様に道なき道を切り開いて、成功をつかみ取った。ランギルさんは「2人ともグラウンド上で卓越した才能を示し、世界中を感動の渦に巻き込む存在だ」と重ね合わせた。

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