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⚾大谷 特大砲で憧れ超え 日本選手最多176号 “ゴジラ松井”抜き「安心と喜び」/特別な一本だが「切り替えて次へ」

 【ロサンゼルス共同】米大リーグは21日、各地で行われ、ドジャースの大谷は本拠地ロサンゼルスでのメッツ戦に「2番・指名打者」で出場し、三回に8試合ぶりの本塁打となる5号2ランを放ち、日本選手最多を更新するメジャー通算176号をマークした。ヤンキースなどで活躍した松井秀の記録を抜いた。

メッツ戦の3回、先制の5号2ランを放ち塁を回るドジャース・大谷。後方はメジャー通算本塁打数176と日本人選手の最多記録更新を祝う表示=ロサンゼルス(共同)
メッツ戦の3回、先制の5号2ランを放ち塁を回るドジャース・大谷。後方はメジャー通算本塁打数176と日本人選手の最多記録更新を祝う表示=ロサンゼルス(共同)
メッツ戦の3回、先制の5号2ランを放つドジャースの大谷。メジャー通算176号とし、日本選手の最多記録を更新した=ロサンゼルス(共同)
メッツ戦の3回、先制の5号2ランを放つドジャースの大谷。メジャー通算176号とし、日本選手の最多記録を更新した=ロサンゼルス(共同)
ヤンキースタジアムでの記者会見に出席した松井秀喜さん=ニューヨーク(共同)
ヤンキースタジアムでの記者会見に出席した松井秀喜さん=ニューヨーク(共同)
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平のメジャー通算176号の本塁打球を手にするジェーソン・パティーノさん=ロサンゼルス(共同)
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平のメジャー通算176号の本塁打球を手にするジェーソン・パティーノさん=ロサンゼルス(共同)
メッツ戦の3回、先制の5号2ランを放ち塁を回るドジャース・大谷。後方はメジャー通算本塁打数176と日本人選手の最多記録更新を祝う表示=ロサンゼルス(共同)
メッツ戦の3回、先制の5号2ランを放つドジャースの大谷。メジャー通算176号とし、日本選手の最多記録を更新した=ロサンゼルス(共同)
ヤンキースタジアムでの記者会見に出席した松井秀喜さん=ニューヨーク(共同)
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平のメジャー通算176号の本塁打球を手にするジェーソン・パティーノさん=ロサンゼルス(共同)

 大谷は3打数2安打2打点。7試合連続安打で、打率3割6分8厘はメジャートップとなった。チームも10-0と大勝し、連敗を3で止めた。
 レッドソックスの吉田は、パイレーツ戦で3試合ぶりに出番がなかった。チームは6-1で勝ち、3連勝とした。

完璧、右翼手一歩も動かず  憧れの存在を超える一打は、0-0の三回に生まれた。1死一塁。ドジャースの大谷は2球目の甘いスライダーを完璧に捉えた。右翼手が行方を追うことさえしない特大の当たりで、スタンド上段へ。ヤンキースなどで活躍した松井秀の記録を抜くメジャー通算176号に「目標にしていた。個人的には特別な一本」と感慨を込めた。
 12日に4号を打ってから、37打席アーチがなく「前回から(時間が)かかっていたので早く打ちたいと思っていた」。本塁打が出れば記念球になるためこの間、大谷の打席では特別な刻印のあるボールが使われていた。意識せざるを得ない状況を打破し「安心と喜びがある」と表情を緩めた。
 味方の先発投手は今季加入したグラスノー。昨年暮れに「君のために本塁打を打ちたい」と移籍を促すメッセージを送っており、有言実行の一発でもあった。8回無失点で4勝目を挙げたグラスノーは「サンキュー」と笑顔で感謝を口にした。
 五回には投手強襲安打で打率を上げ、3割6分8厘はメジャートップに立った。以前から5、6月に調子を上げるタイプだ。本塁打についても「もっともっとたくさん打つつもり」と頼もしかった。
 (ロサンゼルス共同)

松井さん「私の数字と比べる必要は全くない」  【ニューヨーク共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平が日本選手最多のメジャー通算176号本塁打を放った21日、ヤンキースなどで活躍しメジャー175本塁打の松井秀喜さんがニューヨークで日米の野球交流に関する記者会見に出席。記録更新よりも前の時間帯だったが「大谷選手が追い越そうとしている」との質問に「あまり何も感じていない。彼の存在の大きさ、選手としての素晴らしさを私の数字と比べる必要は全くない」と話した。
 大谷の今後の、記録面での期待を問われると「ファンの皆さんがいろいろ予想して楽しめばいい。私は彼のいいプレーを応援したいなと思うだけ」と語った。

栗山さん祝福 「夢や希望を」  米大リーグ、ドジャースの大谷翔平がメジャーでの通算本塁打数で松井秀喜さんを超え日本選手単独最多となったことを受け、プロ野球日本ハム時代に監督として指導した栗山英樹さんが22日、「これからも松井さんと同じように、ホームランで多くの人に夢や希望を与えていってほしい」と日本ハムを通じてコメントした。
 メジャー球界に精通する栗山さんは、日本屈指の長距離打者として海を渡った松井さんについて「夢や希望、笑顔をもらっていました。いかにメジャーでホームランを打つことが大変かということを感じさせてくれた存在でもあったと思います」と述懐。その記録を投打の二刀流で活躍する教え子が上回り「翔平は独自の道を進んで、その一つの節目に到達しました」と感慨深げだった。

次は監督の記録?  大谷の次の目標はロバーツ監督の記録? ドジャースの大谷は日本選手のメジャー通算本塁打数を更新し、次の目標を聞かれると「監督の記録を抜きたい」と冗談めかした。
 日本出身選手がドジャースで記録した通算本塁打は、沖縄県生まれのロバーツ監督が記録した7本が最多。大谷はドジャースで5本塁打。ロバーツ監督は「翔平は自分の前にどんな記録があっても全て超えようとする。次は私の記録だと言ってきたよ」と笑った。
 (ロサンゼルス共同)

初観戦の男性 幸運キャッチ  【ロサンゼルス共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平が21日にロサンゼルスの本拠地ドジャースタジアムで放った日本選手歴代単独最多となるメジャー通算176号の本塁打球は、野球を初観戦したジェーソン・パティーノさん(48)がつかんだ。右翼席で弾んだ記念球は争奪戦となっていたが「(自分のところに)転がってきたのを拾い上げたんだ」と幸運を喜んだ。
 球団側からは大谷のサインボールとの交換を打診されたそうだが、とりあえずはそのまま保持することを選んだ。今後、球団側と改めて話すという。

大谷一問一答  大谷翔平の一問一答は次の通り。
 (共同)
 -松井秀喜さんの記録を抜いた。
 「素直にうれしい。前回の本塁打から(時間が)かかっていたので、早く打ちたいなと思っていた。安心と喜びがある」
 -ダイヤモンドを一周している間の気持ちは。
 「その時は(記録は)忘れていた。先制点を取れて、いいバッティングだなと思っていた」
 -松井さんの印象は。
 「僕は巨人よりもヤンキースのイメージの方が強い」
 -本塁打を打つことの位置づけは。
 「本塁打だけを狙っているわけではない。打撃は可能性を広げていく作業だと思っている。可能性を広げる中で、本塁打があるかないかは相手にかかる重圧も違うし、来るボールにも影響する。自分の長所でもあるので、大事にしていきたい」
 -今後は後輩から追いかけられる記録になる。
 「個人的にはもっともっとたくさん打つつもりでいる。それは全部が終わった後に考えればいい」
 -この記録はどういう意味合いを持つか。
 「個人的には特別な一本だったけど、シーズンは続いていく。早く切り替えて次に臨みたい」

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