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水原容疑者「俺は終わりだ」 胴元に告白、賭博損失60億円

 違法賭博の損失は約4千万ドル(約61億円)に上った―。米捜査当局が11日に開示した裁判資料は、大谷翔平選手(29)の元通訳水原一平容疑者(39)が違法賭博にのめり込み、追い詰められた状況を詳細に記している。不正送金が発覚するのを恐れ、大谷選手を周囲から遮断しようとした様子も描かれていた。

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(左)と水原一平容疑者=3月、グレンデール(共同)
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(左)と水原一平容疑者=3月、グレンデール(共同)

 「彼から盗んだんだ。俺は終わりだ」。裁判資料によると、水原容疑者は3月20日、通話アプリのメッセージで違法賭博の胴元に告白した。同時期に大谷選手は水原容疑者の賭博への関与を把握したとされる。約2年間にわたり、約1万9千回、1日平均25回賭博を繰り返した。
 賭け金は約10ドルのときもあれば最高で16万ドル。胴元は、水原容疑者の借金が膨らんでも賭け金の上限を引き上げ続けた。「いまビーチで大谷選手が犬を散歩させている。話しかけようか」。胴元は水原容疑者と電話で連絡が取れなくなると、脅迫めいたメッセージを送ることもあった。
 「その口座は私的なもので、誰にも管理してほしくない」。水原容疑者は大谷選手の言葉として代理人や会計担当に伝え、不正送金に使った銀行口座から遠ざけたとされる。代理人らは日本語を話せず、大谷選手に直接確認できなかったと証言しており、通訳の立場を悪用した可能性がある。(共同)

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