テーマ : お茶・茶況

茶況(4月24日)盛期入りも買いに温度差 静岡市中、静岡茶市場県産一茶

 静岡市中の県産一茶は雨前に摘採を進めた各産地から荷が届き、盛期入りの様相を見せた。上物の人気銘柄は予約完売する一方、大口の荷などは商談に時間を要するなど買い方に温度差がある。磐田は3000円から2000円前後。坂部は3000円台、初倉は2000円台の荷が中心。金谷は6000円台半ばから前半で手堅くまとまった。
 静岡茶市場の県産一茶では、本山筋の選別買いが目立つ。手摘み物は1万円台を保つが、足久保や藁科など出荷産地が増えたことから、5000円台の荷では買い疲れの気配も出てきた。初荷を届けた生産者は「相場が厳しい。選別買いが徹底されているため、品質には注意を払いたい」と話した。
静岡茶市場一番荒茶相場キロ・円
成立 34,906キロ(県内10,584キロ、県外24,321キロ)
清水   14,000~5,000
美和   11,000~3,200
藁科   14,000~4,000
賤機   10,000~2,500
麻機    5,500~3,900
玉川   12,000~7,500
磐田    4,500~1,700
宮崎    2,800~1,250
鹿児島   2,600~1,200
鹿児島県茶市場キロ・円
▽煎茶上場 77,808キロ
      9,002~348
   (平均1,425)

 藤枝 JA大井川藤枝工場で初取引が行われた。前年より7日遅い。4工場から8口404キロが上場し、6300~4000円で取引された。高値はやぶきた。5000円台半ばが中心。形状物は引き合いが強く、片付きが早かった。
 島田、金谷、川根 島田地域の取引は3500~3300円が中心。神座での摘採が始まったほか、初倉を中心に出回りは増加している。雨天の影響で、25日の取引は限定的になる見通し。
 榛原、相良 4千円前後の取引が続く。25日に牧之原市内で一斉に摘採が始まる見込み。ある生産者は「気温の急激な上昇による芽伸びを気にしている」と話す。
 掛川、小笠 掛川茶市場には16口3523・8キロが上場し、1万2500~3800円で取引された。平均単価は4740円。全体的に品質は良いが高価格帯の引き合いが弱く、価格交渉が難航する荷もあった。茶業関係者は「様子見が多い印象」と話す。サエリアでは23口6322・8キロが上場し、6850~2500円で取引された。
 袋井、森 森町茶業センターは30口2215キロが上場し、5000~4500円の取引が中心。茶商の一人は「出回りは順調に増えていきそう。週明けにピークに入るのでは」と話す。
 

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