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茶況(5月19日)二茶受注生産の徹底通知 静岡県農協荒茶共販委員会

 静岡茶市場は今朝も休業し、市中のあっせん所も取引を行わなかった。週明けは東部からの一茶や、鹿児島県産二茶の取引が再開される見込み。
 静岡県産二茶の取引を前に、県農協荒茶共販委員会は18日、「受注生産の徹底」を柱にした生産販売姿勢を生産者に向けて通知した。
 書面には低迷した一茶の販売状況を踏まえ、来期一茶の良質化のために更新処理を積極的に実施する▽茶商に対し、事前に取引予定価格を確認する▽販売先の決まっていない荒茶は生産しない―ことを明記した。
 「無計画な生産は、茶商の過剰在庫につながり、今後の取引に大きく影響する」と警鐘を鳴らしている。

 藤枝 藤枝市はこのほど、朝比奈玉露の生産技術に関する講座を同市岡部町内で開き、県立農林環境専門職大の学生らが生葉の手摘みや荒茶の製造工程を学んだ。6月2日は摘採後の管理作業となる「剪枝」についての講座を実施する予定。
 島田、金谷、川根 川根のある生産者は一茶を振り返り、「茶商が頑張って高く買ってくれているおかげでなんとか川根茶のブランドは保たれているが、相場低迷は来年以降も続きそうで厳しい」と肩を落とす。
 榛原、相良 牧之原市内の一茶の生産量について「昨年と同じか、少し上回ったのでは」とみる茶業関係者が多い。
 掛川、小笠 掛川市内のある自園農家は注文分の出荷作業を進めた。「売れ行きや売れ筋は例年と変わらない。差別化を図るため、改植にも取り組んでいる」と話した。
 袋井、森 森町では一茶の安値を受けて二茶の売れ行きを心配し、多くの農家が慎重に生産計画を組み立てている。

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